北岳バッドレス4尾根

2024年10月12日(土) ~ 2024年10月14日(月)

• GPS: 16:32
• 距離: 13.7km
• 登り: 2,332m
• 下り: 2,349m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:36
• 休憩: 0:06
• 合計: 1:42

距離 3.2km 登り 788m 下り 74m

13:55 広河原インフォメーションセンター
14:00 広河原・吊り橋分岐
14:16 14:17 白根御池分岐
14:41 第一ベンチ(1880ｍ)
15:02 15:08 第二ベンチ(2059ｍ)
15:38 白根御池小屋

2日目

• 山行: 7:19
• 休憩: 5:43
• 合計: 13:02

距離 7.3km 登り 1,468m 下り 1,472m

8:01 白根御池小屋
8:21 8:22 大樺沢二俣
10:31 15:46 第四尾根主稜取付
19:06 19:08 北岳
19:25 19:31 両俣分岐
19:39 19:48 北岳肩ノ小屋
20:06 20:09 小太郎尾根分岐
20:13 20:21 草すべり分岐
21:03 白根御池小屋

3日目

• 山行: 1:15
• 休憩: 0:05
• 合計: 1:20

距離 3.2km 登り 75m 下り 802m

8:49 白根御池小屋
9:20 9:21 第二ベンチ(2059ｍ)
9:32 9:34 第一ベンチ(1880ｍ)
9:51 9:52 白根御池分岐
10:05 10:06 旧広河原山荘
10:09 広河原インフォメーションセンター

天候

アタック当日朝、快晴。昼からガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

芦安第2駐車場からバス。

コース状況／危険箇所等

アプローチは5尾根支稜。ルートは明瞭。

その他周辺情報

風呂は芦安バス停併設施設で。750円

写真

10/12 13:59

バス停降りてゲートを少し登って橋を渡る

10/12 16:12

白根御池のテン場は満員

10/13 7:04

テン場からバッドレス4尾根が良く見える

10/13 9:12

左に寄りすぎD沢を登る。右側の稜への取付を探しながら。

10/13 9:24

バッドレス全容。

10/13 11:05

トラバース

10/13 11:35

10/13 11:50

ヒドンスラブリード中

10/13 12:27

1ピッチ目先行パーティー

10/13 12:29

ジャムが決まっているじゃん。
（カンテでも行けそう）

10/13 12:59

ピラミッドピークに向かって

10/13 13:02

10/13 14:10

10/13 14:38

核心テンション。オレンジのロープで止まった!

10/13 14:44

慎重に細かいホールドを拾って登ればすんなり登れる

10/13 16:20

出だし細かい。枯れ木テラスを継続し城塞ハング取付迄。

10/13 16:25

待ち時間に振り返って　
残念ながらガス。

10/13 16:25

旧枯れ木テラス

10/13 16:40

10/13 19:01

北岳山頂にて。ここから肩の小屋迄、膝が痛くて辛かった。
膝痛の今は急な岩ゴロ道は1番辛い。

10/14 8:22

翌日、下山ルートの草すべりを確認する。

撮影機器：

Pixel 6a Google

901ZT ZTE

iPhone 14 Apple

感想

sonodo

夏から計画していた4尾根。天候不順等で3回中止。今期は諦めていたが、所属の山岳会の「憧れのバッドレスに若手を連れて行く」企画があ飛び入り参加させてもらった。

予定では若手が先に白根御池へ入山。リーダーが仕事後、終電で甲府駅へ。始発のバスで追っかける予定。私は若手と2人で先に入山してリーダーの到着を待った。

14日、8時にテン場で合流。下部岩壁は5尾根支稜ルートの予定。ルーファイは簡単だった。サクサク終わらせ、12時半に4尾根主稜取付に到着。が、この時間でまだ渋滞。先行パーティーの登攀を待って出発。

今回はダブルロープで3人のシステム。クライミング歴1年の若手がリード予定。順調にこなしていたが核心の三角形の垂壁の抜け口でテンション。マインドも落ちたので懸垂でロープを外すタイミングでリードを交代。ありがたくリードさせてもらった。

敗退時間をマッチ箱通過15時半に設定。予定時間で懸垂完了したがここから渋滞がひどくなった。

最終城塞ハング、先行パーティーが登れず、先に登って下さいと言われた。日暮れギリギリ、スピード優先で登ってハイマツでビレイ。登れなかった先行パーティ2名は我々のロープを使ってプルージックで登った。

「北岳の初登頂がバッドレスからってすごいね」なんてリードの大半を頑張った彼に声をかけながら、月明りのヘッデン下山はなんか情緒があって良かった！



【アプローチ】
水が流れるC沢を越え、D沢との中間の尾根に踏み跡あり。お花畑でバッドレス全容が見え、5尾根支稜取付はすぐ分かった。

【5尾根支稜】
1ピッチ目
稜を左上するバンドがルート。取付のD沢でビレイの準備。リッジに出た所に終了点。簡単。
２ピッチ目
リッジをロープいっぱい迄延ばし、テラス迄。出だし、ツルッとしたスラブに置いていた足が滑ってテンション。難しくは無いが滑る岩質。油断大敵。
D沢の詰め
5尾根支稜の終了テラスからD沢を50ｍ程上がった所に横断バンドが見える。D沢を詰めて傾斜がキツくなった所でスタカットに切替。登りきったらテラス。すぐ横断バンドが見える。
横断バンド
遠目、怖そうに見えるがしっかり歩ける踏跡がある。コンテでC沢迄トラバース。
C沢からヒドンスラブ
浮石で悪いと思ったC沢だが右岸にトレースがあり安定して歩ける。4オネ（赤ペンキ）を過ぎ、ヒドンスラブの取付。簡単だが一応スタカットで4尾根取付迄。

【4尾根主稜】
1ピッチ目
つるりとしたクラック。1手目、ジャミングが決まれば後はクラックに足を突っ込んで体があがる。5mくらいで傾斜が緩くなり、簡単なスラブを登って終了点。
2ピッチ目
簡単な草付フェイス。
3ピッチ目
白い岩のクラック。登山道が急になった感じの斜面をいっぱい迄ロープを伸ばす。
4ピッチ目
三角形の垂壁手前でピッチを切る。短い。
5ピッチ目
核心から継続で高度感のあるリッジをマッチ箱懸垂支点迄。三角形の垂壁は想像より小さいがツルツルしている。リードは傾斜の強い凹角を果敢に攻めるが抜け口で慌ててしまいテンション。気を取り直して突破後、高度感のあるリッジとなり懸垂ポイント迄ロープを延ばす。
6ピッチ目
マッチ箱から15m懸垂。左側の小テラス（溝？）になっている所に降りる。
7ピッチ目
カンテになっているがフェイスの細かいホールドを拾って高度を上げる。
8ピッチ目
出だし細かい。枯れ木テラスから今回は継続でトラバースして城塞ハング取付迄。高度感が凄い上に途中、岩が切れており怖い。屈曲してロープが重かった。
9ピッチ目
城塞ハング。ハングの荷重が体に来て時間がかかりそうだった。暗くなる前にスピード重視と割り切ってA0突破。



��+のA0は少し悔しい。スルッと登れるよう精進したい。次のクラッシックルートに行くために、ロープワークのスピード、細かいミスを無くすよう、練習だね。