伊勢神宮&熊野古道



- GPS
- 05:37
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 725m
- 下り
- 535m
コースタイム
天候 | 11/1:晴れのち雨、11/2:曇りのち雨、11/3:曇り、11/4:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
11/2:(フリーパス3,000円)バス(紀伊勝浦〜大門坂)(那智大滝〜紀伊勝浦)(紀伊勝浦〜新宮駅)(新宮駅〜湯ノ峰温泉)、 11/3:バス(発心門王子〜紀伊新庄)(紀伊新庄〜白浜)、タクシー(白浜〜望海) 11/4:バス(望海〜白浜)、JR特急くろしお(白浜〜新大阪)、新幹線(新大阪〜東京) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大門坂〜那智大社: 湯の峰温泉〜熊野本宮大社: 熊野本宮大社〜発心門王子: |
その他周辺情報 | 勝浦温泉:コスパ良し 湯の峰温泉:外湯の露天風呂が最高だった。夜2回、朝1回と3回入った。 白浜温泉:狭いけどいい湯 |
写真
感想
<第1章>
2024/11/1 伊勢神宮
「一生に一度はお伊勢さん」
蒸し暑い7月の青物横丁、珍しい魚の串をかじりながら同期の一言
「今度さ、熊野古道行かない?伊勢神宮経由で!」
そして、行ってきた神宮に。
伊勢神宮の正式名称は「神宮」なのだそう。なので以降神宮と呼ぶことにする。
神宮には「外宮」(げくう)と「内宮」(ないくう)とがあり、お祀りしている神様が違う。そして外宮からお参りするのがならわしだ。初めての神宮、神社界のトップオブトップということもあり、敷地に足を踏み入れると自然と背筋が伸びる。橋を渡り、程なく歩くと手前に大きな空き地が。「式年遷宮御敷地」(しきねんせんぐう みしきち)とある。ただの敷地じゃない、御敷地、ありがたい空き地なのだ。
式年遷宮とは20年※に一度、神様のお宮を隣の御敷地に新築することを言う。天武天皇が考えついて、奥様の持統天皇が実行に移したのが約1300年前。そこからずっと式年遷宮し続けている、とのこと。すごいよね。引っ越しの理由は明らかになっていないとのことだが、「技術や文化の継承には十二分に役割を果たしているだろう」とはせんぐう館説明員の弁。
※ただし、戦国時代には間隔が100年以上空いてしまったという、それどころじゃなかったのだろう。
さてお参りだ、と厳かな気持ちで1礼して入り口から入ってお参りする。さて奥宮に行こうか、いえ、これ以上は行けません。えー、まじで!ここで終わりー?この奥に入れてもらえない感じは、訪問販売並み。まさに玄関口でお参りという感じ。奥の拝殿に行けるのは日本でただ2人。天皇と皇后だけ、とのこと。
続いて内宮に。内宮では隣の御敷地は(あるはずなのに)、見ることはできなかった。ここでも玄関でお参り。いや、ありがたいですよ、ありがたいのだけど、本当にここまでなのですか、という感じはありましたよ、はい。
松坂牛と伊勢うどんを食べて、特急で今日の泊地勝浦温泉へ。
<第2章>
2024/11/2-11/3 熊野古道
黄泉の国。熊野へ。
伊勢路を特急くろしおで南下し、雨の紀伊勝浦駅に降り立つ。
宿の温泉に入ってから、夕食を食べに出る。2軒満席と断られて3軒目でようやく取れた店だ。ここの名物は(冷凍していない)生のまぐろとくじらだ。ねっとりとしたまぐろの刺身とくじらの竜田揚げを肴に明日からの古道トレッキングに想いを馳せる。いい時間が流れた。
翌日、那智大社の入口「大門坂」までバスで移動。バスで直接那智大社に乗り付けるという選択肢もあったが、古道をワラーチで歩いて入りたかった。雨の古道はしっとりしていて、いい具合に現実世界から切り離してくれる。ゆっくりと古道を歩き、ときに立ち止まって呼吸をする。そうこうして那智大社に到着。ここはイザナミノミコトをお祀りしている。那智大滝が御神体の神社だ。神仏習合の名残ですぐ隣に青岸渡寺というお寺がある。大社の拝殿でお参りして、奥の大滝でお参りする。心が軽くなっていく。
次は、イザナギノミコトをお祀りしている速玉大社だ。こちらは、熊野三山の中でも交通の便がすこぶるよい。駅から歩けるところにある。大社にお参りして、徒歩15分の飛び地境内の神倉神社に向かう。小雨の中、538段の鎌倉時代の階段を登って、神が降り立ったという伝説の岩が祀ってあるお社にお参り。ワラーチで苦労して上り下りすることでありがたみもひとしお。新宮駅に向かう頃には、雨足が強くなってきた。熊野はもともと雨の多い地方だ。
そして、いよいよ翌日の熊野本宮大社に向け1時間強のバス移動で着いた先は日本最古の温泉の一つ「湯の峰温泉」。離れにある外湯に繰り返し入って旅の疲れを癒す。ああ、いい週末だ。明日は、ラスボス熊野本宮大社だ。
前日の大雨が嘘のような気持ちのいい秋晴れ。
ここに着いた時は濁流だった川の色も透明に戻っている。
今日は大日越えで本宮に向かう。湯の峰温泉から本宮に向かうには、2時間ほど歩いてひと山超えなければならない。ひっそりとした山道を1時間ほど進んでいくと視界が開けて、川の中洲が見える。本宮の旧社地、大斎原(おおゆのはら)だ。明治22年まで本宮は川の中洲にあったのだが、洪水で流されたとのこと。
本宮で熊野牛玉宝印(ごおうほういん)を購入、前の2社でも買っていた。これでコンプリート。熊野本宮から中辺路(なかへち)を少し歩いてみる。中辺路とは昔の参拝道で、平安時代から上皇や貴族が京都からお参りに使った道だ。熊野古道と行ったらここを指す、と言ってもいい。意味沿いの田辺までは1泊の道のりなので、今回はほんの少し2時間だけ。発心門王子(ほっしんもんおうじ)までいにしえの古道歩きの気分を味わいバスで白浜に向かった。
白浜で泊まって温泉と海鮮鍋食べながら今回の旅路を振り返り、翌日は大阪でお好み焼き食べて帰京。
黄泉の国から帰って、活気を取り戻した。こうして、よみがえりの旅が終わった。
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