下蒜山(犬挟峠から往復)、踏み跡のない新雪は爽快ながら…【蒜山、岡山県】
- GPS
- 05:15
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 595m
- 下り
- 600m
コースタイム
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:15
犬挟峠 1059 ― 「頂上1時間40分・登山口500m」標示 1113 ― 三合目1131 ― 五合目 1143 ― 雲居平 1159 ― 長い鎖場 1250 ― 九合目 1312 ― 下蒜山 1352/1410 ― 九合目手前で昼食 1422/1452 ― 九合目 1453 ― 七合目 1514 ― 雲居平 1523 ― 五合目 1534 ― 三合目 1543 ― 「頂上…・登山口…」標示 1551 ― 犬挟峠 1601
●行動時間 5:02
天候 | 曇り、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(米子家=根雨駅=犬挟峠駐車場) 犬挟峠―下蒜山―犬挟峠 (犬挟峠駐車場=根雨駅=米子家) ●登山口へのアクセス ○犬挟峠駐車場 ・米子道「蒜山IC」からは国道482号、県道115号を伝っていく。なお県道115号は、岡山・鳥取県境までは除雪されているようだが、鳥取県側は手つかずであり「冬期通止め」となっていた ・駐車余地には10台程度は駐車できると思われる。今日は、その余地が除雪車の転回場にもなっているかもしれないと思い、隣の火葬場が本日お休みっぽいのをいいことに、その敷地内に勝手に駐めさせて貰った (2024.12現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○犬挟峠〜雲居平 ・樹林帯を緩やかに登り始める。やがて木段を登るようになり、登りきると「登山口500m」標識に出る。ここからは木段の急登がしばらく連続し、そののちは土の急登を行く。樹林が切れたらほどなく雲居平に到着する ・あくまでも雪中での見立てだが、道筋は明瞭で、分岐はなさそうだった ○雲居平〜下蒜山 ・開放的な稜線を歩く。急登もある。特に標高900m〜1,000m付近は長い鎖も置かれた急登となっている ・道筋は明瞭で、奇数合目ごとに立つ標識といくつかある道標もあって道迷いの可能性は低いものと思われる。新雪、踏み跡なしでも道を外すことが殆どなかったことを思えば、道筋は明瞭だと思う (いずれの記述も2024.12現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・蒜山高原には県道422号沿いにコンビニエンスストアがある。東にも西にもある ・飲食店は、県道422号周辺を中心に複数ある。また、ヒルゼン高原センターにはレストランや土産物店も併設されている ●日帰り温泉 ・蒜山南麓東部には「蒜山やつか温泉快湯館」がある。大人740円各種割引あり (いずれの記述も2024.12現在) |
写真
感想
昨年薬師岳に登ったメンバーでの山行きを計画した。残念ながら、天候が芳しくないことなどもあって、Nさんとの二人行になってしまった。ここ一週間くらいの天候のこともあって、現地は雪山であることは間違いない。一人ならば行かない状況だが、雪山経験も十分なNさん同行ということもあって臨むことにした。
久しぶりの雪中登山とあって、手袋を新たにするなど備えたが、前夜になってスパッツがないことに気がついた。どうやら神戸の家に置き去りにしてきたようだ。今更どうしようもないが、幾分靴に雪を被ったとしても止む無しと思って向かうことにした。
JR伯備線の根雨駅でN山をピックアップし、蒜山へ。生憎の天気も近づいてみると、山頂部は厚い雲の中にあることがわかる。予報では山頂部は風もあるようなので、少し気持ちが萎える。しかしNさんが迷いなく準備して出発しようとするのを見て、ともかく着いていくことに。
新雪といっても、最初の樹林帯では足裏程度。むしろスリップに気をつけながら登っていく。「頂上…・登山口…」標示のあとは急坂となり、長い木段が始まる。やっと登りきったと思ったらさらに次が始まる。抜けたと思ったら今度は土の滑りやすい急坂が続く。
ようやく樹林帯を抜けたと思ったら、一気に視界が開け、やがて雲居峠に到着。雲も少しは上へ行ったようで、鳥取県側の関金から倉吉にかけての街を見下ろすことができる。岡山県側も、国道482号付近までであろうか、少々は見えている。山頂側に目を移すと、伸びやかに稜線が高度を上げていくのが見える。すっきりとした空の下であれば、さぞ素晴らしい展望なのであろう。それでも山頂部はやはり厚い雲の中に隠れているようだった。
この先で先達の足跡が消えた。先達とは先ほどすれ違った下山者だ。頂上までは行けなかったようだ。足下も軽装だったし、やむない判断であったのだろう。
道筋が読み取りやすい部分を過ぎ、上り尾根に取り付く。雪もずいぶん深くなり、膝程度まではあるようだ。斜度も上がり、道筋はジグザグに登るところもあるようだ。七合目付近で一度登山道を外してしまってたが、それ以外はほぼ道筋通りに歩いている。
さらに急な斜面が現れ、段状になった岩があるようだ。雪が深くて見分けは付かないが、足の潜る量が変わるので歩きにくい。よく見ると、鎖が埋まっており、それだけ急な斜面であることが分かる。所によってはその鎖も当てにしながら直線的に登る。
登りきると、いよいよ雪は深くなる。N氏が先導を務めてくれているが、そのつぼ足を踏み外すと、足が膝どころではなく埋もれてしまう。
ようやく山頂部に出て、最後はクマザサを踏むように進んで山名標にたどり着いた。残念ながら視界は殆どない。先ほどからの吹雪くような雪もあって寒い。九合目付近の鞍部まで戻り、昼食にすることとした。
お昼にカップ麺を食べると、その熱さに生き返ったような気持ちになった。山で食べると、カップ麺もご馳走に思えてしまう。
食べてしまうと今度は寒さが応え始める。手袋を外していた分、手先が冷えてしまったようだ。天候は悪い方に変わっており、風雪が続いている。
行きの踏み跡を頼りに進むだけに、下りは早い。しかしよく見ると、行きの踏み跡がすでに埋もれかけている。それだけ今日も降り積もっているということだ。
雲居平を過ぎ、ようやく樹林帯に入る。樹林に阻まれ風も穏やかになっている。
このあとはペースを上げたが、木段以外の部分にはぬかるみも結構あるようで、先導するN氏も時折滑っている。こちらは滑りこそしないが、用心しすぎたからであろうか、足が攣りそうになっている。
どうにか16時に下山。明るさの残るうちにクルマにたどり着くことができた。
標準タイムよりもずいぶん余計に時間がかかっている。それほどに山頂付近では新雪に足を取られたということなのだし、疲れもしたが、楽しくもあった。
なかなかできない経験をさせて貰った。N氏には感謝しきりだ。
下蒜山は、おそらく雪山初級として手ごろな山なのかもしれないが、できれば気候のいい時期に改めて来たいと思った。
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