嵯峨山・三浦三良:痩せ尾根と大海原越しの絶景、半袖隊長、スイセンだけではないぞ房総は!


- GPS
- 05:47
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 607m
- 下り
- 601m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:49
★EK度数:32.28=23.06+(616÷100)+(606÷100÷2)
→→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
【注】歩行距離が長いだけであって、山行としては、「ふつう」あるいは「比較的楽」の部類である。
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
天候 | ![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
![]() ![]() 【注】強風のため内房線は減速運転となり約35分ほど遅延して到着 また東京湾フェリー(久里浜〜浜金谷)は終日欠航 【復路】佐貫台駅16:14 ![]() ![]() ![]() 【注】無常にも1分差で1時間に一本の上り列車が発車してしまい、寒い駅舎に残るより、まだ暖かい下り列車に乗って、上下列車がすれ違う保田駅にて上り列車に乗り換えた。 単線なので列車は駅ですれ違う内房線だからこそ出来る芸当である。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コース状況![]() ![]() 【保田駅→小保田BS→嵯峨山登山口】 ●小保田BSまでは県道歩き。クルマ通行量は少ないが専用歩道なし。登山口までは緩い坂の農道歩き。 【嵯峨山登山口→嵯峨山→釜の沢農道出合】 ●小保田峠まではジグを切りながらのアプローチ道。 ●嵯峨山への尾根道に取り付くと一転して急坂とのり、やがて露岩の目立つ痩せ尾根となり、高度感は薄いが切れ落ちた斜面への滑落に注意。 【釜の台農道出合→保田見峠】 ●簡易舗装された細い農道歩き。クルマ通行量は殆どない。 【保田見峠→三浦三良山→大塚山→梨沢橋(集落)】 ●起伏の少ない尾根歩きだが、南房総らしい鬱蒼とした樹林帯の中なので、展望は時折開ける程度。 ●三浦三良山も大塚山も、ピークは主稜線からやや外れ眺望なし。 ●小刻みな小ピークは、尾根筋トップ目ではなく左右を巻いて歩くのが房総らしい。 ●〔※危険箇所※〕大塚山から暫くは、荒れた竹林と崩壊地跡にへばりつくような山腹の道となり、崩れかけた路肩の踏み抜きやスリップによる滑落に注意。 【梨沢橋(集落)→上総湊駅→佐貫台駅】 ●完全な道路歩き。一部(R127号)を除けばクルマの通行量は少ない。 ★水場 ![]() ★渡渉箇所 ![]() ★残雪状況 ![]() ★泥濘状況 ![]() ☆半袖 ![]() ★半袖 ![]() ☆半袖 ![]() �嵯峨山でハイカー3人に �上総湊駅で列車待ちのご夫人に �佐貫台駅近くの惣菜屋の女主人に ★入山者 ![]() 嵯峨山圏内を過ぎると皆無で誰とも会わず |
その他周辺情報 | ★登山ポスト![]() ★トイレ ![]() ★駐車場 ![]() ★コンビニ ![]() 但し、食品スーパーが上総湊駅近く(と言っても徒歩10分)の神田橋(湊川)近くにあった。 ★携帯 ![]() ★温泉 ![]() ★飲食店 ![]() ★調達店 ![]() ![]() |
写真
感想
【プロローグ】
暖冬から一変して、寒気団の南下により首都圏でも積雪となった週の前半。
この週末の天気予報でも、積雪や凍結、そして強風に対する警戒を盛んに呼び掛ける内容ばかり。
降雪後の平日に奥多摩や丹沢を歩かれた方々のレコを拝見すると、積雪はかなりの深さのようだ。
高尾山域でも陣馬山まで進むとまだまだ真っ白けの写真ばかりだ。
そこで寒さに弱く雪にも慣れず、装備もイマイチの拙者が考えたのは
「そうだ!!、雪がない(少ない)ところに行こう!」。
すると房総・三浦・伊豆などが候補地となるが、ちょうど季節柄スイセンが盛りを迎えているであろう南房総に出没しようかと、「千葉県の山(山と渓谷社)」をぱらぱらめくってみた。
スイセン(水仙)の名が付くコースのうち「スイセンロード周遊」や「とみやま水仙遊歩道」は既に歩いたことがあるので除外し次の二つを選んだ。
なぜかって、一つのコースにドッキングさせることが出来たからだ。
▲31三浦三良山:スイセンの里から、鎌倉道をたどる
▲32嵯峨山・スイセンピーク:スイセンの芳香漂う素朴な山里を訪ねる
鋸南町(保田駅)からその名もスイセンピーク・嵯峨山から入山、保田見峠から歴史ある鎌倉道を北上して三浦三良山・大塚山のピークを踏み、最後は上総湊駅まで道路歩きを楽しむのである。
我ながら好い考えじゃのぉヽ(^o^)丿
(因みにコース前半が「32」で、後半が「31」)
歩行距離合計は18kmとなるが、肝心の山道部分は7kmのみだ。
前後の11kmは比較的平坦な道路歩きとなるので、所要は5時間程度かなと予測し、保田駅9:30発を目指して自宅を出立した。
【強風で列車遅延】
ところがどっこい・・・晴れてはいるのだが、早朝の都内は空気は冷たく風が強い。
総武線車中の電光掲示板には「内房線は強風のため館山〜那古舟形間で運転見合わせ」とのテロップが流れる。
内房線は海沿いを走るだけに、低気圧が発達するとこんな結果になるかもしれないことは容易に想像出来るが、現実にそうなってしまうと「ありゃあ〜、どうしよう」。
拙者が下車するのは、運転見合わせ区間より手前の保田駅なので、そのまま乗り続けることにしたが、約40分遅れでの到着となった。
【意外に人気の山】
保田駅から歩いて行くハイカーは他にはいなかったが、嵯峨山登山口に着いてみると6〜7台のクルマが泊まっていた。
「お〜、他にもいるんだ、ハイカーが!」とちょっとビックリしたが、ちょうどスイセン祭りの最中だし、考えてみればこの時期に賑やかで当たり前か。
途中で9人パーティーを追い抜いたし、一方で10人くらいの団体とすれ違った。
スイセンピーク・嵯峨山への道は、意外にも急坂で、短いながらも十分に登りがいがある。おまけに露岩が目立つ痩せ尾根が続き、想像していた山道とはまるで違う。
周囲が樹林で囲まれているので高度感はあまり感じられないが、ワイルドな尾根筋の道は、富山や伊予ヶ岳を歩くより楽しいかもしれない(〜個人差があります )
それに数少ないビューポイントからは、東京湾越しの富士山・丹沢、それに沿岸の街並みの眺望が素晴らしい。まさに大海原越しのパノラマだ。
片や三浦三良(みうらさぶろう)山から大塚山へは、自然林に囲まれ凹凸の少ない快適な尾根道が続く。但し眺望は全くと言っていいほど望めない。
もともと房総の山々は最高峰でも400mはないのだから、あまり眺望を望んでも仕方ない。でも低山とは思えぬ濃い鬱蒼とした原生林の中を歩くのは、まさに丹沢でもない・奥多摩でもない・高尾でもない・・・房総なのだ。
【1分差で乗れず】
梨沢集落から上総湊駅までは約6km。晴れ渡った青空の下、快適な散歩コースだったが、惜しいかな・・・駅に着いたら7分差で列車が出発したところだった。
次の列車まで40分・・・こんなこともあろうかと、下調べしておいた隣の佐貫台駅への道を行く。
ちょっと次の列車に乗るには時間不足かなぁ・・・と思いながら、東京湾観音を仰ぎ見ながら、そして束の間の富士山を楽しみながらテクテク歩いて行くと、意外にも間に合うかもしれん!と欲が出てきた。
最後は走らぬまでも「競歩スタイル」で駅を目指していたら、あと少しのところで踏み切り音が「カァ〜ン、カァ〜ン、カァ〜ン」と鳴り出した。
そして列車がスルスルと駅のホームに入って行き扉が開いた。
「頼む!特急待ちでもすれ違い待ちでもいいから、あと1分待っててくれ!」と念じながら駅舎に入ると、あ〜無情!、列車は拙者を見捨てて出発したのであった。
お疲れさんどしたm(__)m
隊長
コメント
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フェルメール見つけてくれてありがとう。
「真珠の耳飾り」青いターバンの少女像の配色が堪らなく好きです。
また見つけてくださいね。
ところで黄色の実はみかん?金柑?オレンジ?
黄色の実は、恐らくキンカンだと思います(^_-)-☆
「拙者」は「接写」しているので大きく見えますが、実際にはツルッとした小ぶりの実でした。
高尾山周辺には、ゴツゴツした柚子の実が多くありますが、房総にはあまりなくて、フェルメール指数は、房総より高尾や奥多摩の方が高いですよ。
丹沢でもない・奥多摩でもない・高尾でもない・・・房総なのだ。
の件、当方も関東100のおかげで5座だけですが房総を歩いたので少しは分かります。レコを見ていたら、また房総の山を歩いてみたくなりました。
関東100の呪縛から放たれ、気が向くままに、未だ知らない房総の山々、他に類を見ないあの植生、手つかずの森の中を陽春の光を背中で浴びながら歩いたら、どれだけ楽しいことだろうか...。
お疲れ様でした。
全く持って植生が異なりますね、房総は。
緑濃い肉厚の葉っぱが山道を覆っているので山深く感じます。
一方で、背丈はあまり高くないので道は明るいですし、意外に尾根筋の道が多くて、ジグを切って登る辛い坂道が少ないのは助かります
でも道路歩きも多くなりますね
「林道」ではなくて「農道」が多いようです。
「林道」でも「農道」でも、何も変わりはありませんけどね
山道だけをつないで歩くのは、けっこう大変なんです
半袖隊長お疲れ様です。私も基本雪山にはいかないので、この時期は行くことができる山域が狭くなります。そんな中、房総・三浦いいですね。
たくさんの花に囲まれながらののんびりハイキング、楽しいですね。
スイセンピークという名前だけで行きたくなります。
惜しむらくは、一杯歩いている人がいるにもかかわらず地図があまりない、山と高原地図もこの地域はないんです。よってヤマプラも使えない。
最後の富士山、きれいですね。ちょうどこの時、私もうんうんうなりながらフジ撮りに興じておりました。
aideieiでした。
「山と高原地図」が房総をカバーするには、皆さん、もっとせっせと房総通いして頂かなくては
拙者でも、昨年の房総実績は4〜5回ですよ
もっとも「暴走実績」だったらもっとありますけど
首都圏に雪が積もったら、高尾山辺りで積雪初級コースを楽しむのも一つですが、大した冬向き装備も持っていないので、この(スイセン)時期ならでは・・・の房総を選びました。
三浦半島も、大昔に大楠山を歩いただけなので、そのうちに、三浦半島南下(あるいは北上)作戦を決行したいと目論んでおります
半袖とは、さすがにビックリポンですねー
日曜日 天気いいなー とは思ったのですが
結局家でゴロゴロしてました。
隊長、流石です! ご褒美の富士山 素晴らしい❗
あれ?ご隠居の身でしたか、今週は
拙者も、房総は遠いなぁ・・・と腰が重かったのですが、老体に鞭を打って出撃しました。
寒い朝は、「起床・出発」出来るか?が勝負ですね。
でも保田駅に下りたら寒かったですよ。
小保田バス停までの道路歩きも、海側から風が吹いてきて冷たい
山中に入ると風も収まり、昼頃には風も弱くなりましたからね
でも、軍手・手袋は外せませんでした
こんにちわ。
房総はスイセンの季節ですね。昨年の今頃も、房総のスイセンを歩いていらしたと思います。
一面のスイセンを見てみたいです。
電車に1分遅れとは残念でした!しかも1時間待ち。でも、下り電車と上り電車を乗り換えるワザは、アイデアですね。参考にさせていただきます
そうですよ〜昨年は「スイセン・ロード周遊」や「富山から水洗歩道」などを歩きました。
同じ房総でも、保田駅や安房勝山駅周辺(鋸南市)は昔からスイセンの産地だそうです。
でも今年は暖冬なので、ご他聞にもれず、スイセンが咲き始めたのが早くて、場所によっては既に萎んでしまっているようです。
ちょっと前の簡易時刻表を見たら、16時03分発だったのです。
あれ?間に合うかも・・・と思って競歩歩きをしていたら、電車
正しい発車時刻は16時01分・・・
寒い待合室に1時間も・・・とは耐え切れず、
もう一丁、隣駅まで・・・との発想は全く起きず、
安易な方向に流れてしまいましたが、
自分で自分を褒めてやりたい
こんにちは。
竹岡から赤線を伸ばすとばかり思ってましたが、保田から一気に上総湊、そして佐貫町までとは予想外の展開です。
「あれ?鴨川まで意外と近いのね。」←房総横断の伏線でしょうか?
人骨山や津森山、愛宕山などをからめれば鴨川まで行けそうですね。
実は、私も鴨川までの横断を狙っているのです。
では、ご機嫌よう。
お〜、見事に裏をかかれましたね
竹岡から赤線伸ばしだと、単純に海沿いの道を歩いて、竹岡ラーメンを食べて・・・となりそうなので、思い切って?保田駅を出発し山中を歩くコース設定をしました。
でも房総は難しいですね・・・どこを歩くかが
道路歩きだけだったら簡単ですが、いかに山を絡ませるか?
佐貫町駅からでも「大塚山→三舟山→君津駅→(無理して木更津駅)」ぐらいしか思いつきません。
もっと難しいのはそこから先(千葉方面)です。
拙者は鴨川方面より館山方面を優先しようかと思っています。
いずれにせよ、どこを目指すにしてもコース設定が難しい
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/
暴走族の復活…お疲れ様です
やはり低山といえども急登やロープ、ヤセ尾根があると楽しいですね…っていつも間にか生意気な感想を言うようになってしまった
今回の山行はまさにそのものズバリで楽しそうです
mamepapa
藪は少なかった・・・と言うか、なかったと行った方が的確かもしれません。
ただ、大塚山以降は竹林が多くなりました。
細めでかなり弾力性がありそうな竹だったので、無理やり突破しようとするとビシバシと跳ね返ってきそうな強者風情でしたよ。
房総は低山ばかりですから、少し標高を上げるだけで尾根道歩きになります。
それに派手な凹凸がないので歩きやすいです。
でも葉っぱが多くて視界が利かないので、道に迷ったらやばそう・・・というのが実感です。
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