天保山

- GPS
- 00:08
- 距離
- 0.6km
- 登り
- 4m
- 下り
- 1m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
飛行機
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
鋪装されている |
写真
感想
これは過酷な挑戦になった。
昨今の日本では熊さん出没のニュースで溢れ、登山家たちだけでなく山に登らない人たちまでもを震撼させている。
そんな最中、私は熊との対峙を省みず、一つの山へ足を運んだ。
天保山。
知る人ぞ知る、日本一低い二等三角点のある山。
我が家のある関東からの道のりは遠く、険しい。
今回は飛行機移動を選択したため、熊スプレーが持参できないというハンデ付きだ。
もし熊に出会ってしまったらひとたまりもない。
一抹の不安を抱えながら、家を後にする。
最初の関門は羽田空港で待ち受けていた。
搭乗便のターミナル駅が変更になっていた。
何を隠そう、私はANAユーザーで、第二ターミナルしかほぼ使わない。
親切に第一ターミナルに変更になったとANA様からメールがあったにも関わらず、いつもの調子で自然と第二ターミナルに向かってしまう。
第二ターミナル、出発カウンターに私の乗る便の表示ないこと気づいてから、ようやく第一ターミナルだったと思い出す。
やらかした。
京急でわざわざ前方車両、JAL側に乗っていたのにも関わらず、習慣とは怖いものだ。
大阪では何しよっかなーとルンルン気分でいたらこの有様だ。
第二ターミナルから第一ターミナルになんて移動したことがない。
保安検査の締め切りまであと10分。
いつもギリギリのクセに、今日は余裕を持って着いたぜ!と思っていたのも束の間、どうやって行くのかわからず、インフォメーションのお姉さんに相談。
氷のような冷たい瞳で、9番の無料シャトルバスに乗ってください、と言われ意気消沈。
ANAの職員の方って優しいイメージあるのに、自分のやらかしも相まって悲しい気持ちになった。
気持ちを入れ替え、バスに乗り込む。
第二ターミナルから第一ターミナルの間が何分かかるかわからない不安の中で、刻々と手元の保安検査場締切まであと●分という数字がどんどん小さくなって行く。
バスで移動すると意外と近かった。
乗車時間は正味2~3分だろう。
しかしバス停についてもなぜだかバスから下ろしてもらえない。
前のバスの乗降に手間取っている様子だ。
下ろしてくれ…
何度も天を仰いだ。
2分ほどは下ろしてもらえなかった。
地獄のように長い時間だった。
バスの扉が開いた。
この時点で保安検査場の締め切り2分前。
ダッシュすれば間に合うかもしれない。
第一ターミナルにはほとんど来たことないので構造がわからないが、案内版を目印にひたすらダッシュ。
一筋の希望にかけて、私は走り抜ける。
ここは馴染みのない第一ターミナル。
こっちであっているのか?疑心暗鬼になりながら、突き進む。
とりあえず出発ターミナル、保安検査場に1分前に到着。
私の足、なかなかやるな。
搭乗口はどこでもいい、とりあえず保安検査場を通ろう。
一番手前の保安検査場で二次元バーコードをかざして、っと。
ピンポーン!
??
明らかなエラー音にJALのお姉さんから親切に声をかけてもらう。
JALをご利用ですか?
あ、ANAでございますね。
ANAは、Aカウンターのみで受け付けております。
とのこと。
素敵なJAL姉さんにお礼を言いつつ、示されたAカウンターの方向を見る。
Aの看板が第一ターミナルの奥にキラキラと輝いている。
む、むっちゃ遠い。
最奥じゃないか。
むおーーー
私を飛行させない気かーー
一瞬、諦めかけたが、ここで心が折れてはいけない。
登山家たるもの、諦めずに家に帰ろうとする精神力が生死を分けるというものだ。
残り時間は少ない。
むしろ手元のスマートフォンには保安検査場締め切りの時間が--と表示されている。
それでもまだ希望を捨ててはいけない。
ダッシュするしかない。
走っているのは周りを見渡しても私だけ。
決して熊さんに追いかけられている訳ではない。
さて、
保安検査場に着いたはいいものの、若干混雑しておりすぐには入れそうもない。
係員の方に声をかけたいものの、誰もいない。
仕方なく、とりあえず並ぶ。
わたしゃ乗れるのか?
列が進み出して、二次元バーコードをピッってする番が来た。
エラーにならないことを祈る。
…ピッ!
あ、通った。
私は乗れるぞー
そのあとは順調に…と思ったら館内放送。
ANA関西国際空港行き●●便をご利用のお客様さまの最終搭乗をご案内しております。●●便をご利用のお客さまは~…
…あと1分で搭乗口までつかないといかん。
どこやー!
搭乗口2ってどこやー!
お、あと240mって書いてあるー!
また奥じゃないかー!遠いわー!
ここまで来たら置いてかれないだろうけど、本名呼び出しされてしまう。
それは全力で避けたい。
動く歩道が誘惑をしてくるが、判断によっては吉と出るか凶と出るかわからない。
こいつを簡単に信用すると痛い目に合う。
前方が封鎖され、道を阻まれる可能性が多々あるからだ。
ここは、自らの足だけが頼りである。
ってことでダッシュ。
240mは地味にあるー
走り抜けると2番搭乗口が見えてきた。
出発前によく見られる人だかりはなくなっている。
あ、まだ最後らしき家族連れが手続きに手間取っているようだ。
ご苦労だった。
では、私がお先に失礼します。
無事乗れました。
ありがとうございます。
良い運動になりました。
ということで、天保山では熊にも出会わず、無事帰還を果たしました。
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やまっそー










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