二子山の上級コースに挑む
- GPS
- 05:17
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 828m
- 下り
- 811m
コースタイム
天候 | 晴れ/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
7:05 西武池袋駅 → 08:49 西武秩父駅 09:17 西武秩父駅BS → 09:53 小鹿野役場BS 10:00 小鹿野役場BS → 10:35 坂本BS ■帰り 16:25 坂本BS → 16:52 小鹿野車庫BS 17:00 小鹿野車庫BS → 17:48 西武秩父駅 18:25 西武秩父駅 →(特急\700)→ 19:46 西武池袋駅 行きの西武池袋駅で、秩父漫遊きっぷ(\1,900)を購入 http://www.seibu-group.co.jp/railways/railway/ticket-info/otoku/chichibu-manyu-kippu.html 通常は\3500程の交通費が上記値段なので、日帰りでもかなりお得。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
股峠以降、山頂から平坦箇所に下るまですべて危険箇所です! 岩稜エリアよりも、連日の雨でぬかるんだ急斜面の方が泥で滑りやすく神経使った。 ほぼ全行程を通して歩行に注意が必要。 ■西岳の上級コースについて GPSで大まかに測定すると、岩場の取り付きから一番上まで約100m。 体感的に前半1/3 がほぼ垂直、それ以降徐々に緩くなる感じか? 手がかり&足がかりが共に豊富なので、ボルダリングで9-10級の課題をこなせる基本ムーブと三点支持がしっかりできていれば、技術面では問題ないと思う。 最も重要なのは、常に冷静さを保つメンタルの維持と、その時の勢い。 安全への備えを考えると、ヘルメットとグローブは必須。 |
その他周辺情報 | 西武秩父駅に隣接する仲見世通りが改修中。臨時売店の営業時間が17:30までなので、帰りに駅内で買い物できる場所無し。近隣にコンビニあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
地図(地形図)
GPS
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ハーネス
ヘルメット
|
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備考 | ・荷物は極力軽量に。 ・ザックの突起物は危険。ストックを持って行くなら折りたためるタイプがよい。 ・お守り代わりにハーネスも持っていったが不要だった。 セルフビレイをかけれる鎖が少ない上に、危険な場所は速やかに通過可能。 |
感想
"秩父のジャンダルム" と異名を持つクレイジーな山があるらしい。その名は『二子山』。
ヤマレコにUpされたレポートを見てるとヒュンとくる写真が沢山ありますが、どの程度のものなのかイマイチ実感できず、何となく今の自分なら登れそうな気がしたので好奇心から挑戦してみる事にしました。ちなみに高いところは苦手。
電車とバスを乗り継ぎ坂本BSへ到着。両神山へ向かったと思われるソロハイカーと、同じく二子山へ挑戦する3人グループが下車。
バス停から登山口まで車道をショートカットするは沢沿いの山道を登ります。登山口に入山者カウンターが設置してあるのでワンクリック。さらに沢沿いを登っていきますがかなりの急登。1h程登って股峠へ到着。
まずは東岳へ。登り口は泥で滑りやすいので難儀する。岩場が始まると足がかりと手で掴める箇所が多いので、三点支持を駆使すれば安定します。
尾根沿いに出て後ろを振り返ると、圧倒的存在感の西岳が目の前に現れてビビる。本当に登れるのこれ?
東岳への尾根伝いの岩稜は狭いですが、周囲に木々の緑が茂っているので思ったほど高度感無し。東岳の頂きへ到達し、さらにその先の見晴らし場へも立ち寄る。
見晴らし場は3畳程の広さがありましたが、全方位緩やかに切れ落ちているので、風が涼しいけど全く落ち着かない!降ろしたザックがそのまま転がり落ちてしまいそうな妄想がよぎる。
軽く休憩して引き返す。下りは登りよりも危険なので慎重に。途中で一緒にバスを降りた3人グループとすれ違って挨拶。
股峠まで戻ってきて、危険な道を通ってきたにも関わらず冷静な自分に驚く。震えもきてない。今日なら行けるかな?と思ってヘルメットを装着し、西岳の上級コースへ進む。
上級コースへの分岐は分かり難いと情報を得ていたので、事前に調べた目印を探すとすぐに見つかった。実際に登るかどうかは下から見てから決めると言い聞かすものの、実際に取り付きへ到着した時は登る気満々、戦意高揚。
ほぼ垂直の壁を登っていきますが、ルート目印あり。手がかり&足がかり&テラス多数と登りやすい。途中で頭サイズの石を蹴り飛ばしてしまい血の気が引きますが、幸いにもすぐ下のテラスで停止。直下に人の気配はしなかったものの大惨事になりかねないインシデントだったので、気を引き締め直す。
ルートの上部に差し掛かるほど傾斜は緩やかになり、あっさりと(とは言っても鎖のない岩場を100m程登ってるんですけど・・・)上まで到着。何かあるかな?と思ったら特に何もなかったw
そこから西岳の山頂まで尾根沿いを進みますが、左右が切れ落ちているので岩壁よりもよっぽど緊張しました。
そんなこんなで西岳山頂に到着したものの、達成感よりも本当に下山出来るんだろうか?という不安がのし掛かる。気を抜いたら足が震えて動けなくなりそうだったので、意を決してさらに西の先の頂きを目指す。
西岳を出て少し進むと、左右にざっくり切れ落ちたこれぞナイフリッジ。左右に木が茂っていないので高度感抜群。幸い手がかりはしっかりあるので、もはやお馴染みの3点支持で切り抜ける。
その先は高度感が緩やかな箇所が続くので幾分マシになりましたが、疲れが蓄積して集中力と平常心の維持に苦戦。尾根終端でルート選択を誤り、正規ルートとは反対側の斜面に降りてしまい途方に暮れるも、何とか登り直しに成功して復帰。
垂直な鎖場と岩場を降りる頃には意識が途切れそうになったので、平坦な場所へ到達した時はほんとに安堵しました。
再度気を引き締め直し、鹿避けネット沿いのルートで坂本方面へ。この辺りは緩やかな下りだったので周りの風景を楽しむ余裕がありました。
坂本BSへ到着したのはバスの25分前。早く着きすぎたらどうやって時間潰そう?と考えていた昨日の自分はとんでもない甘ちゃんだった。
スタートが一緒だった3人グループがまだ戻ってなかったのでやきもきしましたが、バスの10分前に姿を見つけた時は心からホッとしたものです。
最初から最後まで生還できる確信はあったものの、無事に下山出来た幸運に感謝。
帰りのバスでサイレンを鳴らした救急車とレスキューらしき車が何台もすれ違ったのが心に引っかかる。願わくば今日すれ違った全ての人が無事でありますように。
ヤマレコユーザーさんだったのですね。
昨日はお疲れ様でした。精神的にも疲れるコースでしたね。
坂本BSでの写真に私が写っています。他の方のレコの写真に載るのは久し振りで嬉しいです。
我々がバス停に着くのが遅くて、ご心配かけてしまいましたね。
休憩する予定のなかった三角点峰で、ソロの女性と話したりして長く休んでしまい、西峰の先まで行く時間もなくなり、少し急ぎ目の下山を強いられました。
また、どこかでお会いしましたら、よろしくお願いします。
昨日はお疲れ様でした。
バスの制限時間もあるし道も険しいので、景色も楽しもうと思うとペース配分が難しかったですね。普段のゆる登山だとあそこまで三点支持を意識する事はないので、良いトレーニングになりました。
山行記録も拝見させて頂きましたが、いろいろな山に登ってらっしゃるようで、プランに悩んだ時の参考にさせて頂きます! 機会がありましたらまた宜しくお願いします!
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