折立〜新穂高温泉 日本100高山4座〔薬師岳・祖父岳(雲ノ平)・双六岳・樅沢岳〕
- GPS
- 53:28
- 距離
- 48.9km
- 登り
- 3,886m
- 下り
- 4,129m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:34
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 11:23
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:19
特に3日目の下山では、鏡平山荘手前位から(出しきって?)軽く気力切れ、更にチボ岩前後で両足が足底筋膜炎(歩けるレベルの軽度)発症!
完全に体力の限界・・・後はただただ惰性でわさび平小屋まで我慢の歩み(>o<)
わさび平小屋で、おそるおそる足裏をもみ休め?ゴールの新穂高温泉までは気合の普通歩行!何とか怪我なく下山という流れでした。
天候 | 1日目 晴 (夕方曇、深夜雨あり) 2日目 晴後曇 3日目 晴 (上高地付近は夕方雨あり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(往路)新宿23:00頃〜折立7:30頃 {休憩3回含} (復路)新穂高温泉14:45頃〜新宿22:15頃 {休憩2回含} 〈復路は平湯温泉と上高地経由〉 ※往復ともにお盆渋滞に巻き込まれています ⚫首都圏から単身マイカーで富山の折立に行く場合、その距離から高速の深夜割りは使えず(仮眠時間無視のほぼ徹夜の無謀・スピード〇〇運転は除く)、一般有料道路・高速料金・ガソリン代を足すと交通費だけで登山バス往復料金を超えてしまう・・・ ☆運転せずに寝て行けて、更に料金も安い登山バスが断然魅力です☆ 自由気ままを謳歌できる車派の私ですが、今回は登山バスを利用! |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にきちんと歩きやすく整備されています。 双六小屋が大のおすすめ。 比較的(三俣山荘より)すいていて設備も上々! この時期、7時〜19時まで豊富なメニュー?の軽食喫茶が営業{驚異の12時間営業}。夕食も朝食も好みの軽食で済ませました。 ※3日目は朝一で、双六小屋から日本100高山2座ピストン登頂(双六岳と樅沢岳)⇒7時30頃に大満足で朝食⇒その後、新穂高温泉へ下山 |
写真
感想
今年のお盆休みは3年ぶりに天気に恵まれてナイスな山行ができました。
今回初めて、新宿から登山口まで直行する高速登山バス「毎日アルペン号」を利用。
私の住む埼玉県〇〇市は高速道路のアクセスが比較的良好で関東甲信越の大抵の山は自由奔放に振る舞えるマイカーで行くのですが富山の折立は別格、数少ない例外の一つ。仮眠時間確保と金銭的理由(これが非常に大きい)により新宿発の登山バスを使いました。
自宅から最寄り駅に行く際に(路線バス利用で)、懐中電灯(代わりの軽量高性能サイクルライト)を忘れて自宅に戻ったところバスを僅差で乗りすごしてしまい15kg以上のザックを背負って熱帯夜を30分歩くことになりました、がこれは良いウォーミングアップ・・・まあ言い訳です(^・^)
長距離登山バス、初めての利用ということもあり、新宿駅で西口がすぐ分からなかったり、集合場所が地図を見てもなかなかピンとこなくて(最初自分がいる場所が地下1階なのに1階と思っていて)10分以上右往左往したりがありましたが、その程度の小事ですんで無事集合場所へたどり着けました。次回以降はバッチリOKということでよい経験になりました。
バスはゆとりの指定席で、騒音対策もバッチリな観光バス。4気筒の大衆乗用車に全く引けをとらず癖になりそうな乗り心地、普通にグッド。高速直通登山バス、非常にありだと感じました。
1日目
登山口の折立から薬師岳ですが、初日でいつもの2倍の重量のザックを背負っての登りばかしの行程。毎年のことですがザックの重量に慣れずに四苦八苦。太郎平小屋で既にお腹一杯・・・ということで薬師峠のテント場茂みで大型ザックをデポ、荷物を絞ってアタックザックに換装。
これでいつもの足取りが復活して順調に薬師岳を往復出来ました(それまでの疲労があるので速くはないです)。
ゆとりがあれば薬師沢小屋まで行く予定でしたが、初日で疲労があり薬師沢小屋は標高も低くなるので暑そう・・・また朝の天気予報だと夕方から小雨予報だったため初日は太郎平小屋に宿泊。
※結局夜まで雨は降らずに深夜に少々降った程度、でも太郎平小屋では1枚の布団で寝ることが出来たし中規模で設備も使いやすく、宿泊して正解でした
2日目
雲ノ平の祖父岳を登り三俣山荘へ行く予定。
初日に(薬師岳登頂後)太郎平小屋までしか行けなかったため無理はしないつもりでした。まずは400m程標高を落として薬師沢小屋へ。黒部川を見下ろせる薬師沢小屋はそのウッドデッキはもちろん周囲全体が人で賑わっていて一般登山客だけでなく沢登りや渓流釣りを楽しむ人もいたのでしょう。
その後は湿った樹林帯の急登で一気に500m程標高をあげれば秘境、雲ノ平。2日目ということで多少ザックの重さと山の空気になれて黙々と進むことが出来ました(^・^)
この雲ノ平、溶岩台地としては日本一標高が高い場所にあるという北アルプス一等地。先日登った薬師岳や水晶岳等、黒部の名峰に囲まれた素晴らしい庭園。祖父岳も山頂部が広いゆったりとした展望台で納得の絶景。尾瀬の高級版という印象でした。「日本の真の避暑地」それが雲ノ平という場所なのでしょう。真夏のお盆よりは7月や9月中旬頃が最高にすばらしいのではないかと感じました。
次は昨年登った水晶岳、鷲羽岳を遠巻きして黒部源流経由で三俣山荘へ。去年も通った巻き道ルートでしたが、今年は晴れでレインウェアを着ていません。去年のような予想外の険しさを感じることはなくて順調に三俣山荘へ到着・・・ですが、想定以上の大混雑。去年も人が多いと感じたものでしたが序の口に過ぎませんでした。天候不良だったため三俣山荘としては人が少なめだったのでしょう・・・。
時刻は既に15時半、心身ともにじっくり疲労してゆっくりと休みたい状況ではありました人が多過ぎ・・・また続々と人が増えていて、おそらく布団3つで5人以上寝る状況でしょう。この三俣山荘は北アルプスの要所の一角にも関わらず収容人数が少ないためこの時期慢性的に混み合うようです(>_<)
ここで決断。お盆時期は18時半過ぎまで日があるので、(疲)労体に鞭打ち次の双六小屋まで行くことにしました。コースタイムは2時間10〜20分程、天気は完全にガスっていて途中すれ違った人はわずかに1人(先行者1人・三俣峠まで同行者1人あり)。静かで幻想的な雰囲気の中、双六小屋まで歩ききりました、やりました。無理したので多少足の皮がのびて足底筋膜炎の症状(極々軽微)がありましたが許容範囲。
予想通り双六小屋は規模が大きい(黒部源流域では最大規模の)ため多少混み合っていたものの3枚の布団で4人寝ることが出来て、じっくり休むことが出来ました。設備も上々で(寝床以外は)満員電車のような雰囲気はなくてこの小屋にして大正解でした(^-^)
3日目
先日頑張ったため、3日目は(軽量)アタックザックによる(未踏の)日本100高山2座ピストン。
バスによるアクセスということで3日目・最終日の下山リミットが14時半。1日目終了時点では、3日目は双六岳か樅沢岳のどちらか一方に登り、もう一方は諦める見込でした・・・が、2日目の頑張りで両峰登れる見通しに好転、しかもアタックザックで行ける(^^)、最高の状況でした。
日の出前、空が明るくなりはじめると同時に双六岳へ向けて登山開始。途中で御来光を堪能後、だだっ広い360度絶景の双六岳へ到着。朝で空気も澄んでいて最高の山頂でした。この双六岳、日本100名山に勝るとも劣らない素晴らしいロケーション、隠れた名山と感じずにはいられませんでした。近くに名山があまりにも多いためか300名山にも含まれませんが、この広さ、この展望!無冠の帝王とはこの山の為にある言葉ではではないかと深く深く感じ入りました!!★大好きな山になりました★
次の100高山は樅沢岳。双六小屋〜槍ヶ岳へと続く西鎌尾根の最初にして最高のピーク。重たいザックを背負った縦走者を横目にアタックザックで軽装備な私は軽快に山頂へ到着(※健脚ではありません、自分的に快速といった程度です)。双六岳にはかなわないもののかなりの絶景地。再び大満足して双六小屋へユーターンしました。
双六小屋は軽食喫茶が7時から19時までの12時間営業(8月13日現在)。7時半前に下山準備を完了させて「山菜うどん」と「おでん」の2つを注文、100高山2座ピストンの余韻にひたりながら美味しくいただきました、たいへんごちそうさまでした(^O^)
最後の新穂高温泉への下山は途中で(燃え尽きて?)気持ちがきれたり、両足が軽度の足底筋膜炎になったりと(×_×)小事に悩まされましたがわさび平小屋で何とか心身を立て直して復活(≧∇≦)無事新穂高温泉へ下山することができました。
今回は3日間天候に恵まれて素晴らしい山行をする事が出来ました。山はやっぱり天気の良し悪しと、荷物の重量に大きく左右されるものだな〜あと深く実感することが出来ました、ナイスな山旅でした。
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