日本百名山
一等三角点百名山
東北百名山
東北百名山(東北百名山地図帳)
新日本百名山
都道府県別最高峰
新・岩手の20名山
日本の山岳標高1003山
岩手県の山(分県登山ガイド)
日本の山1000
みちのく120山
日本百霊峰
岩手の山150
魅力別で選ぶ日本新百名山
日本名山図絵
温泉百名山
ふるさと百名山
ふるさと富士百
日本百富士
白籏史朗の百一名山
日本の活火山111(登山可能85座)
歩いてみたい日本の名山
岩手百名山
自然素晴しい50選
東北百名山(1990)
日本いで湯百名山
2000メートル以上の642山
名景撮り方50名山
八幡平・岩手山・秋田駒
岩手県
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
登山コースが豊富な岩手県最高峰
岩手山は岩手県に属しています。標高は2038mで、県内で最も高い山です。
日本百名山に選ばれており、火山の荒々しさやコマクサなどのお花畑が魅力です。また登山コースは7つと多彩で、多くの登山者を呼び寄せています。
見る角度で顔が異なる山
山体は「西岩手」と「東岩手」に大別される2つの成層火山が合体して構成され、地形は複雑です。西側は岩壁が立ち険しく、一方の東面は優美に裾野を引きます。
仰ぎ見る位置によって山の姿は異なります。シンメトリーな山容を捉え「南部富士」ないし「岩手富士」と呼ばれたり、非対称性から「南部片富士」と称されることがあります。
また「巌鷲山(がんじゅさん)」なる別名も持ちます。春先に山肌に現れる鷲の雪形が由来とする説がありますが、他方では「岩手」の音読みが "がんしゅ" であるから、とも言われています。
荒々しさが残る火山
岩手山は火山で、約70万年から30万年前に誕生したと考えられています。
先にできたのは西岩手火山で、その外輪山の東側に、やや重なるように東岩手火山が生まれました。
西岩手火山のカルデラは大地獄谷と呼ばれています。火山湖の御釜湖や御苗代湖があり、火山性のガスが噴出しています。
一方、東岩手火山のカルデラは整った円形です。大きな窪地の中は、中央火口丘の妙高岳が盛り上がっています。また外輪山の薬師岳は、岩手山の最高地点で山頂とされています。
過去、大規模な爆発と山体崩壊は、少なくとも7回あったとされ、現在は気象庁の常時観測対象です。1732年の噴火で流れ出て固まった熔岩は、現在も黒々とした岩原として残り、国の特別天然記念物「焼走り熔岩流」に指定されています。
火山の恵みを受け、網張温泉や八幡平温泉など、麓はいくつもの温泉が湧いています。また地熱発電所も設けられています。
圧巻のコマクサの花畑
岩手山は、 "高山植物の女王" と謳われるコマクサの群落が見所です。見頃は7月で、焼走りコースの中腹や、山頂付近で鑑賞することができます。
荒涼とした火山地形は、淡いピンクの花を可憐に引き立て、見る人を夢中にさせます。
北東北の山々を一望
山頂部は草木が無く、漠々たる荒原です。また積雪時は、見惚れるような一面の銀世界が展開されます。
展望は素晴らしく、秋田駒ヶ岳や早池峰山、八幡平などを望みます。やや離れては、八甲田山や岩木山、鳥海山も確認できます。
山頂(薬師岳)は石祠が鎮座し、数々の剣が奉納されています。
歌人や文豪も愛したふるさとの山
岩手山は数々の文学作品や絵画に題材とされてきました。
平安時代末期に編纂された千載和歌集や、鎌倉時代の続古今和歌集に入集された詩歌にも登場しており、昔から親しまれていたことが伺えます。
歌人の石川啄木(いしかわたくぼく:1886-1912年)が詠んだことは、特に有名です。彼は歌集「一握りの砂」に収められた歌で "ふるさとの山" と礼賛しました。
作家の宮沢賢治(みやざわけんじ:1896-1933年)も、岩手山にまつわる歌やスケッチを遺しているほか、30回以上登山を行ったとみられています。
かつては女人禁制の霊山
古来、岩手山は信仰の山で、信者は「お山がけ」なる登拝を行っていました。お山がけは身を清めて白衣をまとい、「六根清浄」を唱えながら登る修行です。多くの霊山と同じく、明治時代まで女性は立ち入ることができませんでした。
登山道のいくつかは参道として拓かれたもので、登山口周辺は岩手山神社があります。
山頂部の御鉢には、石仏が点々と置かれています。
岩手山神社の奥宮も据えられています。
多彩な7つのコース
岩手山は主に7つの登山道が設けられています。
それぞれに名前が付けられており、「柳沢コース」「焼走りコース」「上坊(うわんぼう)コース」「七滝コース」「松川コース」「網張コース」「御神坂コース」です。
代表的な柳沢コース
柳沢コースは信仰の道です。古くから表参道として利用され、今日も、登山コースの代表格です。
登山口はキャンプ場です。一角に薪が積み上げられており、登山者は任意で八合目避難小屋までこれらを歩荷します。
登山道には「一合目」「二合目」・・・といったポイントが設けられ、登る際の目安を担います。
八合目には八合目避難小屋が建ちます。夏季は管理人が常駐しており、寝泊まりの他、売店の利用ができます。
熔岩流とコマクサが見事・焼走りコース
焼走りコースは焼走り熔岩流から出発します。
ダイナミックな熔岩流や噴出口跡が望めるほか、コマクサの大群落も見どころです。
見どころたっぷり七滝コース
七滝コースは他のコースと異なり、谷に沿って道が付いています。
途中の七滝は、水が階段状に流れ落ちる立派な滝です。ここまでのトレッキングも人気で、冬は氷瀑を鑑賞するスノーシューハイクも盛んです。
さらに同コースは、大地獄谷の御苗代湖に立ち寄ったり、鬼ヶ城の懸崖の上を歩いたりもでき、変化に富みます。
登山口 |
馬返し登山口(柳沢コース) 焼走り登山口 上坊登山口 七滝登山口 松川登山口 網張登山口 御神坂登山口 |
---|---|
周辺の山小屋 |
八合目避難小屋 不動平避難小屋 平笠不動避難小屋 |
基本情報
標高 | 2038.2m |
---|---|
場所 | 北緯39度51分08秒, 東経141度00分03秒 |
山頂 | |
---|---|
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
岩手山(いわてさん)は、岩手県の北西部にある、二つの外輪山からなる標高2,038mの成層火山。南部富士などの異称をもつ。日本百名山に選定されている。東西約13kmにわたる25個の小火山の総称で「岩手火山群」と呼ばれる。代表的な山に小畚山、大松倉山、姥倉山、黒倉山、鬼ヶ城、薬師岳、鞍掛山などがある。これらの山域は岩手県八幡平市、滝沢市、雫石町にまたがる。
東の盛岡側から見る姿は富士山のように長い裾野を引く整った形で、「表岩手」と呼ばれる。南の雫石町や北の八幡平市松尾方面から見ると、外輪山の連なりが凹凸をなし、「裏岩手」と呼ばれる。山域は、1956年(昭和31年)に十和田八幡平国立公園に指定された。山頂には一等三角点『岩手山』(重点整備点)が設置されている。
別名に巌鷲山(がんじゅさん)があるが、本来「いわわしやま」と呼ばれていたものが「岩手」の音読み「がんしゅ」と似ていることから、転訛したものだとも言われる。春、表岩手山には雪解けの形が飛来する鷲の形に見えるため、これが山名の由来になったとも伝えられる。静岡県側から見た富士山に似ており、その片側が削げているように見えることから「南部片富士」とも呼ばれる。古名に「霧山岳」「大勝寺山」。俗称に「お山」。「子富士」とペアで「親富士」と表現することもある(原敬句碑より)。
古来信仰の山で、山頂外輪を取り囲むように石仏、山麓の滝沢市・盛岡市に岩手山神社が祭られる。前九年の役以後、巌鷲山大権現大宮司として伊豆国出身の「栗谷川(厨川、工藤)家」が代々祭事を務めることとされていたが、後に祭祀権をめぐり攻防があった。
付近の山
この場所に関連する本
この場所を通る登山ルート
「岩手山」 に関連する記録(最新10件)
八幡平・岩手山・秋田駒
11:1137.3km1,911m7
57 27 2
2024年09月30日(日帰り)