奥大日岳(おくだいにちだけ)
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剱岳を正面に仰ぐ大日連峰の主峰

奥大日岳は、富山県に位置する標高2611mの山です。飛騨山脈立山連峰から派生する大日尾根にあり、大日岳・中大日岳と連なる大日三山の最高峰です。日本二百名山に選ばれており、山頂からは剱岳を正面に望む圧巻の展望が広がります。
大日如来に由来する山

「大日(だいにち)」という山名は、真言密教の本尊である大日如来に由来するとされています。大日如来は万物を照らす宇宙の根本仏であり、山岳を聖地とする信仰の中で、大日尾根の山々はその名を冠するにふさわしい霊地と見なされてきました。

1893年(明治26年)、大日岳の山頂付近で平安時代中期のものとみられる銅製の錫杖頭が発見されました。現在は国の重要文化財に指定されており、大日連峰がかつて実際に信仰の場として登られていたことを示す貴重な遺物となっています。
花の名山と謳われる湿原と稜線の自然

奥大日岳が属する大日連峰は、新・花の百名山にも名を連ねています。
標高1756m付近に広がる大日平(だいにちだいら)は、2012年にラムサール条約湿地にも登録された高層湿原です。ワタスゲやニッコウキスゲが、あちこちにある池塘のほとりを彩ります。

他にも大日尾根の稜線上では、ハクサンイチゲやチングルマ、コバイケイソウなど様々な高山植物が群落をつくり、花の名山にふさわしいお花畑が続きます。

山域はライチョウの生息域でもあり、思いがけず出会えることがあります。

さらに中大日岳と奥大日岳の間にある七福園では、巨岩と高山植物が織りなす日本庭園のような景観を楽しめます。
剱岳と北アルプスの大展望

最高地点は標高2611mですが登山道はありません。そのすぐ西にある標高2606mのピークに三等三角点と山名の標識があり、登山の際はこちらが山頂とみなされています。
山頂付近からは、北アルプスを代表する鋭峰・剱岳を正面に仰ぐことができます。

他にも立山や室堂平、白山や日本海などが一望できます。

厳冬期には日本海からの季節風により、日本最大級の雪庇が発達することでも知られています。
定番は室堂からの登山

奥大日岳登山において最もよく利用されているルートは、室堂(むろどう)からのピストンです。

室堂は室堂平にある立山黒部アルペンルートの駅です。アクセスしやすく、奥大日岳をはじめ、立山や剱岳へ向かう登山者の拠点として親しまれています。周辺には散策路も整備され、観光客で賑わいます。

登山口の時点ですでに標高が高いため、歩き始めてすぐに雄大な景色と高山植物が楽しめるのも魅力です。

みくりが池を越えるといったん、雷鳥沢と呼ばれる谷あいへ下ります。周辺には温泉のある山小屋や雷鳥沢キャンプ場があり、宿泊してゆっくり山の時間を楽しむ人も多くいます。

雷鳥沢キャンプ場を横切り、浄土川(称名川)にかかる浄土橋を渡ると、大日尾根への登りが始まります。

稜線に出るとさらに展望が開け、奥大日岳まで眺めのよい道が続きます。
健脚向けの大日三山縦走

称名平と呼ばれるエリアと室堂を結ぶ大日三山の縦走は、より長い尾根歩きを楽しむことができます。

一般的には泊まりがけが望ましく、大日平湿原の東には大日平山荘が、大日岳直下には大日小屋が宿泊地として利用することができます。

称名平にある称名滝(しょうみょうだき)は日本一の落差350mを誇る大瀑布で、登山前後に立ち寄ることができます。
| 登山口 |
室堂 大日岳登山口 |
|---|---|
| 周辺の山小屋 |
大日小屋 大日平山荘 雷鳥沢ヒュッテ 雷鳥荘 みくりが池温泉 |
付近の山
この山が含まれる山リスト
この場所を通る登山ルート
おすすめルート
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☃ 雪山 1泊2日 剱・立山
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月国内で最大級の雪庇が発達する奥大日岳。 正面にそびえる剱岳を眺めながら、雲上の雪稜を歩くルートです。技術的に困難な箇所はなく、雪山経験を持つリーダーがいれば初級者でも十分楽しめます。 室堂で1泊して、立山三山の縦走などと組み合わせると充実した山行になるでしょう。



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