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御在所岳(ございしょだけ) / 御在所山
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
老幼男女が楽しみ尽くせる鈴鹿の名山
御在所岳は三重県菰野町(こものちょう)と滋賀県東近江市の境界にある山で、標高は1212mです。鈴鹿山脈に属し、日本二百名山に選定されています。
鈴鹿セブンマウンテンを構成する一座
鈴鹿山脈は、三重県と滋賀県の県境をほぼ南北に走る山脈です。なかでも鈴鹿セブンマウンテンとして脚光を浴びている山々が、藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳の7座です。この呼び名は、1964年から34年間続いた「鈴鹿セブンマウンテン登山大会」がきっかけとなり広まりました。
多彩な登山ルートと奇岩が見どころ
御在所岳にはいくつもの登山ルートがあります。
「表道(表登山道)」に対して「中道(中登山道)」「裏道(裏登山道)」と呼ばれるルート、また「一ノ谷新道」「武平峠ルート(峠登山道)」「国見岳ルート」、バリエーションルートの「本谷ルート」などがあります。
山域のあちこちに奇岩があることも御在所岳の特徴で、それらの不思議な造形は神気を感じさせます。
なかでも有名なのは、中道で見られる「地蔵岩」です。地蔵岩は石柱にサイコロのような岩が乗っています。
最も賑わうのは紅葉の時期です。
カラフルな木々の葉と奇岩のコントラストをお目当てに、多くの登山者が押し寄せます。そのため登山道が混雑することもしばしばです。
夏も登ることは可能ですが、暑さが厳しいため熱中症対策が欠かせません。またヤマビルの活動が活発で、ヒル忌避剤の使用が必要です。ヤマビルは気づかないうちに身体に付着します。吸血されると痛みはありませんが、しばらくは出血が止まりません。
冬季は日本海側の季節風が、琵琶湖を抜けて吹き付けます。
そのため積雪が多く、雪山登山が盛んな山でもあります。
伊勢神宮創祀の姫が休んだ山
国土地理院が公表している山名は「御在所山」ですが、「御在所岳」の通称でよく知られています。
かつては「菰野山」の別名もありました。明治時代の地図作成の測量で「御在所山」の表記が選ばれため、こちらが定着したようです。
"御在所"の名は、倭姫命(やまとひめのみこと)に由来するとされています。
倭姫命は、天照大神の神霊を大和の笠縫(かさぬい)の宮から伊勢へお遷し、伊勢神宮を創建したと伝えられています。彼女が伊勢への長旅の途中、休息のための頓宮(とんぐう、仮の在所・御座所)を設けたのが御在所岳の山上だったそうです。
古くは信仰の山
御在所岳はかつて、山岳信仰の修行場として栄えており、「表道(表登山道)」「裏道(裏登山道)」などの登山道名称からも、そのことがうかがえます。
御在所岳および、両脇に並ぶ国見岳、鎌ヶ岳が信仰の対象とされており、三山を巡る登拝がよくなされていたようです。
修行の拠点となったのは東麓の「湯の山温泉」にある天台宗の三嶽寺でした。かつては数百名の僧兵を抱える一大勢力でしたが、織田信長の焼き討ちにより焼失してしまった歴史があります。再建された今は、恋愛成就の祈願寺として知られています。
また毎年10月には、僧兵らを偲んで「僧兵まつり」が行われています。僧兵装束の信者らが「火炎みこし」を担いで湯の山温泉街を練り歩きます。神輿はたいまつが付けられ燃え盛っており、火の粉と水しぶきが舞う光景は圧巻です。
観光地の顔も持つ
御在所岳は山頂手前までロープウェイが敷設されており、観光客や登山初心者も多く訪れます。
「御在所ロープウェイ」は真っ赤なゴンドラと白い鉄塔がよく目立ち、山肌にアクセントを加えています。
山麓のロープウェイ乗り場「湯の山温泉駅」は湯の山温泉の温泉街にあります。
湯の山温泉は、薬師如来のお告げにより発見されたと伝えられており、美肌の湯として評判です。
山頂部は「御在所山上公園」で、冬季は三重県内で唯一のスキー場が開かれます。スキー場ではスノーシューの貸し出しサービスがあり、スノーハイクを楽しむこともできます。
ロープウェイ開通当時は、一大リゾート地として観覧車やホテル、バンガローなども建造されましたが現在はありません。
ロープウェイ「山上公園駅」は売店やレストランが併設されています。展望レストランのカレーうどんはちょっとした名物で、これをお目当てに訪れるハイカーもいるほどです。
ロープウェイ「山上公園駅」から山頂へは、観光リフトに乗ることもできます。
山頂には大きな看板と共に、一等三角点が据えられています。
最高地点は、三角点よりやや西の「望湖台」です。大きな花崗岩がいくつもむき出した場所で、伊勢湾や琵琶湖、鈴鹿山脈の山々などを望むことができます。
山頂の南には長者池があり、ほとりには八大龍王神が祀られています。
長者池と呼ばれるのは、比較的新しい伝説に由来します。明治時代に矢田甚太郎(やだじんたろう)なる者が、この池の主である龍神に霊気を授けられたそうです。以来彼は、手で撫でることであらゆる病気を治せるようになりました。そして"なで医者"として名声を馳せ、財を築いたそうです。
さらに奥地には、立派な社殿の「御嶽大権現」があります。
一番の人気「中道」
中道は面白味のあるルートで、特に多くの登山者を集めます。(登山口:中道登山口)
ロープウェイの架線の下を通過したり、「地蔵岩」「おばれ岩」などの奇岩を巡ったりと変化に富んでいます。
ただし、岩場や花崗岩質のザレ場がしきりに続くため、ある程度の登山経験が求められます。
ロッククライマーも通う「裏道」
裏道は、中道に次いで定番の登山道と言えます。(登山口:御在所岳裏道国道入口)
谷沿いに付けられており、沢のせせらぎを聞きながら大岩がごろつく道を歩きます。
近くには、「藤内壁(とうないへき)」と呼ばれるロッククライミングで名高い岩壁や、アイスクライミングのスポットがあります。裏道は岩場へのアプローチに利用されており、登攀装備を背負ったクライマーらをよく見かけます。また、登山道から懸崖を見遣れば、岩壁を登る彼らの姿を目にしたり、登攀時の掛け声を聞いたりすることもあります。
裏道と国見岳ルートとの分岐には藤内小屋(とうないごや)があります。アットホームな雰囲気の山小屋で、登山やクライミングの拠点として親しまれています。
モデルコース(中道〜御在所岳〜裏道)
4時間35分 5.2km
中道登山口(77分)→キレット(95分)→御在所岳(16分)→国見峠(53分)→藤内小屋(34分)→裏道登山口
(登山口:中道登山口、御在所岳裏道国道入口)
ヤマレコのおすすめルート
御在所山 【日本二百名山 No.182】登山口 |
御在所山上公園駅 表道登山口 中道登山口 御在所岳裏道国道入口 御在所岳裏登山道1合目 武平トンネル東登山口 武平トンネル西登山口 |
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基本情報
標高 | 1212m |
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場所 | 北緯35度01分13秒, 東経136度25分03秒 |
・望湖台と呼ばれる岩の展望台が標高点。
・すぐ東に、一等三角点(1,209.37m)がある。
・正式名は御在所山。
・御在所ロープウェイのライブカメラ http://www.gozaisho.co.jp/live/camera.htm
・三角点近くにリフト終点があり、オールシーズン観光リフトとして運行されている。
・すぐ東に、一等三角点(1,209.37m)がある。
・正式名は御在所山。
・御在所ロープウェイのライブカメラ http://www.gozaisho.co.jp/live/camera.htm
・三角点近くにリフト終点があり、オールシーズン観光リフトとして運行されている。
山頂 | |
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展望ポイント | 望湖台(琵琶湖、雨乞岳など) |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
御在所岳(ございしょだけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県東近江市の境にある標高1,212 mの山で、御在所山とも呼ばれる。鈴鹿国定公園の中に位置し、日本二百名山、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。急峻な岩壁やツツジ科の花々が美しい、変化に富んだ山である。春にはツツジや桜、そして様々な植物、夏にはアカトンボ、秋には紅葉、冬には樹氷や冬山登山と、四季を通じて楽しむ山として最適であるが、一方では「藤内壁」(とうないへき)などの岩肌を有し、ロッククライミングの名所ともなっている。冬には藤内壁のアイスクライミングも楽しめる。
三重県側の湯の山温泉から山頂直下まで御在所ロープウェイが通じている。広い山頂部は御在所スキー場となっており、そのリフトを利用して、一等三角点
のある西端の山頂まで行くことができる。