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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
富士山を一望する金太郎ゆかりの山
金時山は神奈川県と静岡県の境界に立つ山です。標高は1212mで、日本三百名山の一峰に選ばれています。
山名の通り坂田金時(さかたのきんとき、幼名は金太郎)にまつわる伝説が残り、また富士山の展望に優れることで有名です。山頂に建つ2軒の茶屋も、人気の一役を担っています。
その始まりは約35〜27万年前の噴火活動によると推測され、粘性のある安山岩質溶岩が積み重なり鋭い山容をしています。猪の鼻を想起させる形から、古くは「猪ノ鼻山」「猪鼻岳」などと呼ばれていました。
箱根エリアは火山性の温泉がいくつも湧出しており、温泉地として名を馳せています。金時山登山は、帰りに湯あみに立ち寄りやすい点も魅力です。
金太郎はこの山で幼少期を過ごしたとされ、山腹の「金太郎遊び石」で動物らと遊んだと伝わります。また「夕日の滝」で産湯を使わせたとされており、近くの湧水は「金太郎の力水」と名付けらました。
南麓には「公時神社(きんときじんじゃ)」が鎮座しており、金太郎を御祭神として祀っています。境内に奉納された巨大なまさかりは、彼が使っていたとされています。
見晴らしは抜群で、富士山の立派な姿をまざまざと眺めることができます。さらに噴煙が湧く大涌谷や、芦ノ湖、丹沢の峰々などの展望も堪能でき、見飽きることがありません。
金時茶屋では、大きななめこがたっぷり入った味噌汁が名物です。
金太郎茶屋はゴボウ入りの「まさカリーうどん」を頂くことができます。ゴボウは金太郎の息子「坂田金平」にちなんでおり、彼はきんぴらごぼうの料理名の由来となった人物です。
山名の通り坂田金時(さかたのきんとき、幼名は金太郎)にまつわる伝説が残り、また富士山の展望に優れることで有名です。山頂に建つ2軒の茶屋も、人気の一役を担っています。
箱根の一座を成す火山
金時山は箱根火山の外輪山の並びに位置していますが、厳密には別の火山活動で形成された側火山です。その始まりは約35〜27万年前の噴火活動によると推測され、粘性のある安山岩質溶岩が積み重なり鋭い山容をしています。猪の鼻を想起させる形から、古くは「猪ノ鼻山」「猪鼻岳」などと呼ばれていました。
箱根エリアは火山性の温泉がいくつも湧出しており、温泉地として名を馳せています。金時山登山は、帰りに湯あみに立ち寄りやすい点も魅力です。
金太郎が育った山
金時山の名は、昔話や童話でお馴染みの金太郎(坂田金時の幼名)に由来します。金太郎はこの山で幼少期を過ごしたとされ、山腹の「金太郎遊び石」で動物らと遊んだと伝わります。また「夕日の滝」で産湯を使わせたとされており、近くの湧水は「金太郎の力水」と名付けらました。
南麓には「公時神社(きんときじんじゃ)」が鎮座しており、金太郎を御祭神として祀っています。境内に奉納された巨大なまさかりは、彼が使っていたとされています。
豪快に富士山を望む
山頂はまさかりを模した山頂標識が建てられており、面白味のある写真を撮ることができます。見晴らしは抜群で、富士山の立派な姿をまざまざと眺めることができます。さらに噴煙が湧く大涌谷や、芦ノ湖、丹沢の峰々などの展望も堪能でき、見飽きることがありません。
茶屋グルメも楽しみに
山頂にはバイオトイレと2軒の茶屋と「金時茶屋」「金太郎茶屋」が建っており、登山初心者や家族登山には頼もしい存在です。金時茶屋では、大きななめこがたっぷり入った味噌汁が名物です。
金太郎茶屋はゴボウ入りの「まさカリーうどん」を頂くことができます。ゴボウは金太郎の息子「坂田金平」にちなんでおり、彼はきんぴらごぼうの料理名の由来となった人物です。
登山口 |
金時登山口 乙女口 乙女峠バス停 |
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基本情報
標高 | 1212m |
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場所 | 北緯35度17分22秒, 東経139度00分17秒 |
山頂 | |
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トイレ | 金時山山頂公衆トイレ 100円 |
食事 | 金時茶屋、金太郎茶屋 |
展望ポイント | 富士山 |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
金時山(きんときやま・きんときさん)は、箱根山の北西部に位置する標高1,212mの山。別名は猪鼻岳で頂上に猪鼻神社が祀られている(古くは猪鼻嶽や猪鼻ヶ嶽と称された)。日本三百名山のひとつ。神奈川県足柄下郡箱根町と同県南足柄市、静岡県駿東郡小山町の境に位置する山で、一帯は富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
箱根山カルデラを囲む外輪山列で最も高い山であり、山頂付近は植生の少ない風衝地となっている。周囲の山よりひときわ高く、遮るものが少ないため、山頂からの眺望が良く、西側から南東側にかけて富士山、愛鷹山、南アルプス、駿河湾、金時山より箱根峠方面へ伸びる古期外輪山、箱根山最高峰である中央火口丘の神山と中腹に広がる大涌谷の噴煙地などが望見でき、さらにカルデラ内には芦ノ湖や仙石原を望むことができる。
金時山を含む箱根火山群が活動を始めたのは、約65万年前である。その後、約40万年前に箱根火山の北西から南東方向に伸びる構造線(金時-幕山構造線)で活動が始まった。このときに誕生したのが、箱根火山の寄生火山にあたる金時山周辺および神奈川県足柄下郡湯河原町の幕山周辺の火山体である。時期や成因については諸説があるが、この旧金時火山の誕生後、箱根火山のカルデラ陥没が起こり、取り残されたのが現在の金時山である。
現在の金時山は古期外輪山列上に位置しているため、一見すると外輪山の一峰のように見えるが、カルデラの陥没壁がたまたま旧金時火山の火山体(金時山溶岩)と重なったものであり、他の古期外輪山とは地質が異なる。このため、厳密に言えば金時山は古期外輪山の一峰ではない。
山頂からは北、南東、南西の3方向に尾根が伸びている。北の尾根は足柄山地につながり、丸鉢山、足柄峠、矢倉岳へと伸びる。南東側、南西側の尾根は外輪山の稜線で、前者は矢倉沢峠、火打石岳、明神ヶ岳、そして大文字焼きで知られる明星ヶ岳(別名、大文字山)へ連なる。後者の尾根は長尾山、乙女峠、丸岳、三国山と連なり、国道1号の箱根峠へ至る。
金時山は粘性の高い金時山溶岩から構成されており、他の古期外輪山と比べると山頂付近の傾斜が非常に急で、遠くから見るとひときわ高い峰が天を突いているように見える。この姿が、顔から急に突き出たイノシシの鼻のように見えるため、かつては猪鼻嶽(いのはなだけ)や猪鼻ヶ嶽(いのはながたけ)と呼ばれていた。
金時山の登山道では成層火山の断面や岩脈を観察することができる。
江戸時代になると、坂田金時(坂田公時とも)の故郷が足柄山であるとした「金太郎伝説」ができ、この頃から金時山(別表記:公時山、きんときやま)と呼ばれるようになった。その後、1900年(明治33年)に童謡「金太郎」がつくられ、広く知れ渡るようになった。
なお、金太郎伝説や童謡「金太郎」の歌詞2番「足柄山の山奥で けだもの集めて相撲のけいこ …」で知られる足柄山(あしがらやま)は、金時山から足柄山地の足柄峠にかけての山々の呼称である。山域の呼称であり、足柄山という単独の峰は存在しない。
「足柄山」には金太郎伝説が残る場所が多数ある。金時山北東の南足柄市地蔵堂地区には「金太郎の遊び石」の伝説があり、金太郎が幼少期に登ったり飛び降りたりして遊んだとされる石が残されている。この石は太鼓の形をしていることから、太鼓石(たいこいし)とも呼ばれる。また、酒匂川支流の内川上流部にある滝は「夕日の滝」と呼ばれ、滝の水を金太郎の産湯に使ったという伝説が残る。
Mt-kintoki0531.jpg|山頂の上空から見た金時山頂上。
Hakone kintokiyama04.JPG|明神ヶ岳から見た金時山。イノシシの鼻のように突き出た山容から、かつては猪鼻嶽と呼ばれた。
Hakone Kintokiyama 06.jpg|大涌谷から見た金時山。粘性の高い溶岩から構成されているため、特徴的な山容を持つ。
Mt.Kintoki from Mt.Yaguradake 02.jpg|足柄山地・矢倉岳から見た金時山。金時山から足柄峠にかけての山々周辺が足柄山と呼ばれる。
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