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噴気を上げる北関東の火山群

那須岳は栃木県と福島県に跨る山塊の総称で、那須連峰や那須連山と称されることもあります。中心となる山は「那須五岳」と言い、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳で構成されます。主峰は標高1915mの茶臼岳で、最高峰は標高1917mの三本槍岳です。
那須岳は狭義では茶臼岳を指します。また日本百名山の一座で、選出者の深田久弥は「茶臼岳、朝日岳および三本槍岳」と定義しています。
今も活きる火山

那須岳は成層火山群で、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳には爆裂火口があります。
茶臼岳の山頂部は溶岩ドームで、いかにも火山といった風貌です。茶臼岳西斜面の「無間地獄」では、噴煙がのぼり硫黄の臭いが漂います。
昭和の中頃までは硫黄の採掘が行われていました。無間地獄から北に延びる登山道は平坦で、かつては硫黄を運ぶトロッコ道でした。

麓は多くの温泉が湧出しており「那須八湯」と呼ばれます。那須湯本温泉には「殺生石(せっしょうせき)」なる溶岩が鎮座しており、「生き物を殺す石」を意味します。付近から有毒な火山性ガスが噴出していることに起因しますが、これを討伐された九尾の狐の怨念とする伝説があります。
古くから登られていた山

那須岳は古来より崇められ、信仰登山が行われていたようです。
茶臼山は「月山」と呼ばれていたことがあり、山形県の月山に根付く出羽三山信仰の影響を受けたとする説があります。南月山の山名は、茶臼山の南に位置することからと考えられています。また朝日岳は毘沙門岳の別称がありました。麓の温泉地は「弁天温泉」「天狗の湯」など信仰を伺わせる名があり、登拝の拠点や湯治場として賑わいました。
三本槍岳はかつての会津藩、那須藩、黒羽藩の三藩の境界に位置しており、領地の確認のため定期的に登られていました。山名の由来は、三藩が各々の槍を山頂に立て、領地を主張していたことに由来します。
お鉢巡りができる茶臼岳

茶臼岳の山頂部は、直径約100mの中央火口です。お鉢はぐるりと回ることができ、火山の迫力をいっそう感じることができます。

眺望は素晴らしく、朝日岳や三本槍岳などの那須連峰をはじめ、磐梯山、飯豊山など東北の秀峰を見ることができます。翻って望むのは、尾瀬や日光の山々、関東平野です。
ロープウェイで手軽に登れる

2時間14分/4.0km
山頂駅(53分)→茶臼岳(29分)→峰の茶屋跡避難小屋(52分)→山麓駅
よく選ばれている行程は、アプローチに那須ロープウェイを利用します。9合目まで一気に到達するため、短い時間で登頂することができます。(登山口:那須ロープウェイ山頂駅、那須ロープウェイ山麓駅)

ロープウェイ山頂駅を下りると、既に森林限界を越えています。荒涼とした火山礫の道を、滑らないように、また石を落とさないように登ります。途中には「八間石」なる巨岩が存在感を放ちます。

傾斜が緩やかになると、茶臼岳の火口の縁です。お鉢をしばらく進むと、那須岳神社の祠と鳥居、山頂標識があります。

峰の茶屋跡は、かつては鉱山夫の休憩所がありました。
現在は峰の茶屋跡避難小屋が建ち、その前の広場では、茶臼岳の噴煙を見ながら一休みできます。ただし、鞍部で風の通り道となるため、強風に注意です。
四方に登山道が通じており、「大丸方面」の道を選択すれば下山です。
中心となる三座を巡る

5時間59分/10.7km
山頂駅(53分)→茶臼岳(29分)→峰の茶屋跡避難小屋(52分)→朝日岳(37分)→清水平(41分)→三本槍岳(32分)→清水平(63分)→峰の茶屋跡避難小屋(52分)→山麓駅

峰の茶屋跡から朝日岳、三本槍岳へと足を延ばし、稜線歩きを堪能するコースもよく選ばれています。
朝日岳へと続く道は、鎖場がかかった岩場があり注意して通行します。

朝日岳を過ぎて振り返れば、対峙する茶臼岳と朝日岳が望めます。その勇ましい姿には、多くのカメラが向けられます。
秘湯を訪ねるプランも注目

温泉付きの山小屋に泊まる行程も人気です。
山域の西にある三斗小屋温泉は、大黒様のお告げにより発見されたと伝えられます。営業小屋は煙草屋旅館と大黒屋の2軒で、情緒漂う佇まいです。源泉掛け流しの湯で疲れを癒し、ゆったりと過ごす時間はなんとも贅沢です。
紅葉の名所

那須岳は四季折々の魅力がありますが、特に評判なのは紅葉です。姥ヶ平のひょうたん池は、逆さ茶臼岳が見られるスポットで、荒々しい茶臼岳と錦を織りなす木々は眺望絶佳です。
登山口 |
那須ロープウェイ山頂駅 那須ロープウェイ山麓駅 那須湯本温泉 モミの木台 那須ゴンドラ山頂駅 沼ッ原駐車場 |
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基本情報
標高 | 1915m |
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場所 | 北緯37度07分29秒, 東経139度57分46秒 |
栃木百名山
那須岳の主峰、茶臼岳
5月上旬ぐらいまで残雪が残る。
5月下旬から6月初旬には日の出平でミネザクラが満開になる。
紅葉は10月上旬には見事な紅葉に出会える。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/301.html
・那須町 https://www.town.nasu.lg.jp/0030/info-0000000859-2.html
那須岳の主峰、茶臼岳
5月上旬ぐらいまで残雪が残る。
5月下旬から6月初旬には日の出平でミネザクラが満開になる。
紅葉は10月上旬には見事な紅葉に出会える。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/301.html
・那須町 https://www.town.nasu.lg.jp/0030/info-0000000859-2.html
山頂 | |
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展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
茶臼岳(ちゃうすだけ)は、栃木県那須郡那須町にある標高1,915mの山であり、数枚の溶岩流、火砕流、頂部の火砕丘、溶岩円頂丘から成る成層火山である。山体は日光国立公園に属す。日本百名山のひとつ、那須岳の主峰、または那須岳の別称である。茶臼岳は那須岳の別称またはその主峰にあたる。茶臼岳の活動は約1万6千年前以降に始まり、15世紀に山頂溶岩ドームを噴出し、以後も活動を続けている活火山である。山麓に分布する大沢火砕流堆積物等を除くと、東西約 3 km,南北約1.5kmの溶岩と火砕堆積物の互層からなる成層火山である。噴火口を伴う山頂部は栃木県那須郡那須町にあるが、その裾野は那須塩原市や福島県西白河郡西郷村にまで及ぶ。那須の山々は茶臼岳の山裾に乗っていると云ってよい。
茶臼岳では小規模な古茶臼岳火山の活動の後、約1万6千年前に大沢火砕流の噴出があった。さらに茶臼岳溶岩の流出と大丸火砕流群の噴出があり、水蒸気噴火を繰り返した後、15世紀に山頂火口に形成されていた火砕丘から茶臼溶岩ドームが流出して出来上がった。
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