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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
ハイキングから縦走登山まで自在な奥多摩三山最高峰
三頭山は東京都と山梨県の境界に位置する山です。3つの山頂「西峰」「中央峰」「東峰」を有しており、これを山名の由来とする一説があります。
最高地点は中央峰で、その標高は1531mです。また、大岳山、御前山と合わせて「奥多摩三山」に数えられ、三座の中では一番高い山です。
また三頭山は、日本三百名山のほか花の百名山に選定されており、ブナ原生林の森林浴や山野草の鑑賞などが手軽に楽しめるとして親しまれています。東京都側の山腹は「檜原(ひのはら)都民の森」で、体験施設や野鳥観察小屋などが設けられています。
モデルコース「ブナの路」
3時間56分 5.2km
都民の森(39分)→鞘口峠(94分)→三頭山(21分)→ムシカリ峠(44分)→三頭大滝(38分)→都民の森
檜原都民の森にはハイキングコースがいくつもあります。敷地内にはトイレや休憩小屋が所々にあり、子供連れや登山初心者でも安心して歩くことができます。
ハイキングコース「ブナの路」は三頭山登山の定番です。コンパクトな行程ながら、尾根や渓谷沿いの道、そして風格のある大滝と見どころがたっぷりです。(登山口:檜原都民の森駐車場)
檜原都民の森の駐車場から出発し、すぐに現れるトンネルをくぐると「森林館」です。
森林館は休憩室や展示室を備えた施設で、併設するレストランは、東京都で最も高い位置にあるレストランを謳っています。
鞘口峠からは、尾根筋の道です。
長い登りが続きますが、途中の「見晴し小屋」で一息つくことができます。ここから山頂へは、美しいブナ林が広がります。
3つのピークは近く隣り合っており、簡単にすべてを巡ることができます。
東峰には、三角点が据えられています。小さな展望テラスもあり、奥多摩三山の大岳山や御前山を望むことができます。
中央峰は樹木に囲まれており、最高峰でありながら静かな雰囲気です。
西峰には石造りの立派な山頂標識が立っています。
広々としており、多くの登山者が思い思いの場所で休憩しています。
樹間からは、雲取山や奥多摩湖、富士山などを望むことができます。
ムシカリ峠からは、三頭沢を下ります。三頭沢は多摩川最大の支流と言われる秋川の源流です。
沢を撫でた風はひんやりと心地よく、涼を感じます。道中には飛び石による渡渉があります。
クライマックスは落差が35mの「三頭大滝」です。
滝の前には吊り橋が掛けられており、間近に眺める瀑布はいっそう迫力を感じます。冬季は滝がまるごと凍ることがあり、神秘的な雰囲気を醸します。
「森林セラピーロード」を通り、森林館へ戻ります。
傾斜はゆるやかでウッドチップがふかふかに敷かれており、疲れた足に優しい道です。
健脚向け・奥多摩湖からの縦走
8時間12分 12.6km
小河内神社バス停(27分)→三頭山登山口(97分)→イヨ山(66分)→ヌカザス山(39分)→入小沢ノ峰(67分)→三頭山(21分)→ムシカリ峠(14分)→大沢山(73分)→槇寄山(88分)→仲ノ平
三頭山へ向かう登山道は四方からのびており、自分の体力に合わせて様々な行程を組むことができます。
なかでも北麓の奥多摩湖から三頭山へ向かう道は、標高差が約1000mあり登り応えがあります。(登山口:小河内神社バス停、仲の平バス停)
出発してすぐに「麦山の浮橋」から奥多摩湖を渡ります。
浮橋の浮子はかつてはドラム缶が使われており、その名残から「ドラム缶橋」と呼ばれています。小さな揺れはありますが、水面を歩いているかのような開放的な気分が味わえます。
イヨ山、ヌカザス山とアップダウンを繰り返し三頭山へ向かいます。
ヌカザス山から入小沢ノ峰にかけては「ツネの泣坂」と呼ばれる急登があります。坂の名の由来は、ある悲恋の伝説によるそうです。古くは奥多摩湖畔の村で女中をしていたオツネが、近くの若い僧侶・香蘭と恋仲になったそうです。しかし、これが住職の知るところとなり香蘭は遠くの寺院へ移されてしまいました。それでもオツネは、夜になると暗い山道を駆け、香蘭のもとを訪れました。短い逢瀬の帰り道、夜明けを迎えると、オツネは旦那様に叱られることを憂いて泣いたそうです。
三頭山の登頂後も南下を続けると、ムカシリ峠の近くに建つのは三頭山避難小屋です。
大沢山へかけての尾根道は、特に富士山の展望が期待できます。
槇寄山へ着いたら、東へ折れて下山します。
下山口のそばには「蛇の湯温泉」と「数馬温泉」があり、ひと風呂浴びて帰ることができます。
登山口 |
檜原都民の森駐車場 三頭山登山口(ヌカザス尾根) ムロクボ尾根登山口 小河内神社バス停 山のふるさと村ビジターセンター 仲の平バス停 風張峠 鶴峠 |
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基本情報
標高 | 1531m |
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場所 | 北緯35度44分20秒, 東経139度00分49秒 |
山頂 |
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山の解説 - [出典:Wikipedia]
三頭山(みとうさん)は、東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村、山梨県上野原市、北都留郡小菅村にまたがる標高1,531mの山。日本三百名山、山梨百名山の一つに選定されている。古くは山の神々が集まる場所で鹿妻山と呼ばれていた。3つの頂上があるので三頭山と言う。西峰(1,527m)・中央峰(1,531m)・東峰(1,528m)があり、三角点は東峰に置かれている。また、2016年(平成28年)には山の日の制定を記念して標石が設置された。奥高尾縦走路、笹尾根の北端。奥多摩三山の最高峰。また多摩川最大の支流、秋川の源頭の山でもある。
約800万年前に地下から溶岩が突き上げ、およそ8合目までが石英閃緑岩でしめられている。この閃緑岩を数馬御影石と称している。
三頭山周辺は、檜原村都民の森水源林として保護されており、山頂周辺にはブナ林が残っている。山頂は眺望に恵まれ富士山や雲取山、奥秩父山塊、丹沢山地などを望むことができる。
山頂周辺のブナ林は一見の価値がある。東面一帯は「檜原都民の森」として自然観察路や遊歩道が整備されている。
東京都の奥多摩山域の代表的な山の一つで、多摩百山に選ばれている。
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