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最終更新:Thomas
緑を取り戻した神戸のランドマーク
六甲山は、兵庫県神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市にまたがる山塊で、山容は東西に長く約30kmにわたります。
最高所は標高931mの地点で「六甲(山)最高峰」と呼ばれます。
南側の麓は市街地に近接しており、登頂ごとに設置されたノートに記名する「毎日登山」が盛んです。
また、山から吹き下ろされる風は「六甲颪(ろっこうおろし)」と呼ばれ、地元に愛されている山です。
そして、関西有数の観光地である一面も持ちます。
山の上には整備された道路が通り、ロープウェイやケーブルカーが敷設されています。
牧場や植物園、遊戯施設なども多く点在し、夜景スポットとしても有名です。
六甲山は、古代から人々が関わってきました。
古くは山岳信仰の行場で、唐から帰った空海が天上寺や大龍寺を建てたと言われています。
後に戦や山火事が続き、また築城や復興のために樹木や石材が採取され、徐々に山肌は荒廃していきました。
明治時代に入る頃にはすっかり禿山と成り果ててしまい、河川の氾濫や土砂災害に何度も見舞われました。
そのため、大規模な砂防工事と植林が繰り返され、現在は緑豊かな姿を見せています。
近代登山発祥の山
江戸時代までは、信仰や修行のための登山、狩猟や採集を目的とした山歩きが主でした。
1874年にウイリアム・ゴウランド、ロバート・W・アトキンソン、サトウの外国人3人が、ピッケルと鋲靴を用いて六甲山に登りました。これが、山に登ることそのものを目的とした近代登山の、日本での幕開けとされています。
1924年には藤木九三がRCC(ロッククライミングクラブ)という山岳会を設立し、六甲山を活動拠点としてロッククライミングを広めました。代表的なゲレンデはロックガーデンと名付けられ、浸食した花崗岩の造形美が見られます。
山岳会には登山家・加藤文太郎も所属し、彼がトレーニングで行っていた六甲全山縦走は有名です。この縦走路は、西は須磨から東は宝塚まで、六甲山系の山々を結ぶ尾伝いのハイキングコースです。約56kmありますが人気のルートのひとつで、1日で歩き通す大会が開催されたり、トレイルランが楽しまれています。
ユニークな名前の道
六甲山には、歴史を感じる名前の道が多くあります。
「魚屋路(ととやみち)」は、瀬戸内海の新鮮な魚を有馬温泉へ運ぶために使われていました。
「徳川道」は、参勤交代の行列と外国人との接触を避ける目的で作られました。
他にも「アイスロード」「シュラインロード」など、英語から生じた名称もあります。
モデルコース(ロックガーデン中央稜〜最高峰〜有馬温泉)
6時間51分/12.7km
芦屋川駅(43分)→高座ノ滝(61分)→風吹岩(68分)→雨ヶ峠(114分)→六甲最高峰(67分)→炭谷道分岐(36分)→鳥地獄(22分)→有馬温泉駅
最高峰へのポピュラーなルートは、ロックガーデン中央稜を経て有馬温泉へ向かう、南北に縦断するルートです。
芦屋の住宅街から高座ノ滝に入ると山道が始まります。ロックガーデン中央稜では、ちょっとした岩登りを楽しむことができます。風吹岩は、紀淡海峡や金剛山、葛城山などが見渡せる展望スポットです。
最高峰は開けており、裏六甲方面まで展望が広がります。近くには茶屋もあります。
登山口 |
芦屋川駅 神戸電鉄有馬温泉駅 六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅 東おたふく山登山口バス停 舟坂バス停 |
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基本情報
標高 | 931.28m |
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場所 | 北緯34度46分40秒, 東経135度15分50秒 |
六甲山地の最高峰。
山頂 | |
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展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
六甲山(ろっこうさん)は、兵庫県南東部、神戸市街地の西から北にかけて位置する山塊である。瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、また新日本百名山、日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つでもある。一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域(狭義には中央部から東部)を指し、最高峰は特に六甲(山)最高峰と称される。山域は神戸市のほか、芦屋市、西宮市、宝塚市に属す。山系は南北に狭く、東西方向に長さ数十kmにわたって市街地の北側直近に迫っており、その山並みは神戸や阪神間また大阪市内を含む大阪府内からも天然のランドマークとして扱われている。また裏六甲側からの山系も高い山地に遮られないこともあり、三田市や三木市、天気が良ければ小野市・加東市・加西市・加古川市などの兵庫県中部、姫路市などの兵庫県南西部などからも望むことができる。古くから交通路や観光施設の開発が進められ多くの観光客や登山客を集めている。
以下、本項では六甲山系およびその最高峰について述べる。