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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
梅林広がる長瀞アルプスの霊山
宝登山は埼玉県長瀞町(ながとろまち)の山で、標高は497mです。
山頂部は梅園や神社があり、麓からロープウェイも通じています。そのため行楽客や参拝者もよく訪れる山です。
冬から春にかけては、梅の花を愛でる人々で特に活気づきます。
オオカミが護る信仰の山
宝登山は古くから信仰の山で、東麓には寳登山(宝登山)神社が、山頂には奥宮が鎮座しています。
その起源は西暦110年と古く、日本武尊の伝説にまつわります。彼は東征からの帰路で宝登山に登りましたが、山火事に遭ってしまったそうです。そこに黒や白の山犬(やまいぬ、ニホンオオカミのこと)が何頭も現れて火を消し、さらに一行を山頂へと導きました。
日本武尊は、山犬らは神の遣いだったと悟り、無事を得たことに感謝し寳登山神社を造営しました。御祭神のうち一柱は火産霊神(ほむすびのかみ)で、防火や盗難除けの御利益が高いとされています。
山名の由来は複数唱えられますが、神社創建のエピソードから「火止山(ほどさん)」と定め、後に「宝登山」へ変化したとする説があります。
早春は花見で賑わう
山上はロープウェイの山頂駅(宝登山頂駅)や山頂レストハウス、宝登山小動物公園、寳登山神社奥宮などがあります。
さらに広大な梅園が見所です。
山頂直下の臘梅園(ろうばいえん)は、3種類のロウバイを鑑賞することができます。花期は寒さの厳しい12月下旬から2月下旬です。冬の澄んだ空に、梅花の甘い香りが匂い立ちます。
ロープウェイ山頂駅前の梅百花園(うめひゃっかえん)は約170品種の梅が植樹されており、見頃は2月から3月にかけてです。
他にも寒桜やフクジュソウ、ツツジ、シャクナゲなど、花盛りは途切れることなく移ろいます。
秩父山地を見渡す山
最高地点は木々に囲まれた広場で、山頂標識と三等三角点が設置されています。
樹間からは甲武信ヶ岳や武甲山、両神山など秩父の山々がよく望めます。
東麓は景勝地・長瀞渓谷
宝登山の東側には、国の名勝天然記念物に指定される「長瀞渓谷(ながとろけいこく)」があります。渓谷は荒川の上部にあたり、約600m続く岩畳や「秩父赤壁」と呼ばれる絶壁など、自然の造形を見ることができます。
ライン下りも楽しめるほか、渓谷に沿って走る鉄道は蒸気機関車の運行もあり、観光地として名を馳せています。
宝登山は「桜と梅と宝登の山」として「長瀞八景」の一つに選ばれています。
さらに長瀞は天然氷のかき氷も有名ですが、その氷は宝登山の中腹で作られています。段々畑のような製氷池(氷池)があり、ここを経由して宝登山に登る道もあります。
定番は寳登山神社から登る
宝登山を目指すルートはいくつかあります。
まず挙げられるのは寳登山神社から登る道です。砂利が敷かれており、幅は広く歩きやすいつづら折れです。比較的短い時間で登ることができます。
また寳登山神社近くには、宝登山ロープウェイの山麓駅(宝登山麓駅)もあります。登りと下りのどちらかにロープウェイを利用して、より気軽に往復することも可能です。
こちらも人気の道「長瀞アルプス」
北方の尾根から宝登山を目指す道は、より時間をかけて歩きたい登山者らに親しまれています。
行程は「長瀞アルプス」と呼ばれており、秩父鉄道の野上駅を出発し、野上峠、宝登山を巡り長瀞駅へと至ります。
途中に私有地を通行する箇所があり、環境整備協力金を支払います。
登山口 |
寳登山(宝登山)神社 宝登山頂駅 宝登山入口 長瀞アルプス登山口 |
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