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最終更新:ハンワグ
富士山と並び一目置かれた霊山
筑波山は茨城県つくば市にある双耳峰です。2つのピークは標高877mの女体山と標高871mの男体山で、最も低い日本百名山として知られます。独立峰を思わせる山容ですが、八溝山地南端の筑波山塊の主峰です。
その優美な姿は「西の富士 東の筑波」と称されるほどで、高潔さを表して「紫峰」とも呼ばれます。
山体は地殻変動による地面の隆起で生まれました。斑糲岩(はんれいがん)を花崗岩が覆う構成で、山頂付近は、永年の浸食により斑糲岩がむき出しています。
関東で人気の山のひとつで、特にGWと紅葉シーズンは賑わいます。
山そのものが御神体
筑波山は神が宿る山である神体山として、古くから尊ばれ、登拝も盛んに行われていました。
男体山の神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、女体山の神は伊弉冊尊(いざなみのみこと)です。二神は夫婦であり、寄り添うような山容であることから、縁結びの御利益があるとされます。
麓には筑波山神社があり、良縁や家内安全を願う参拝者がたくさん訪れます。
定番の表登山道
頂上への登山道は四方から通じています。どのルートも日帰り山行が可能で、表登山道( 銑ぁ法⇔登山道(ァ銑─砲紡臺未気譴泙后
また、山頂手前までケーブルカーとロープウェイが敷設されています。これらを利用すれば、より気軽にピークハントをすることが可能です。
表登山道は、仝羚ヶ原コース、白雲橋コース、7涵譽魁璽后△修靴騰いたつ石コースです。交通の便が良く、多くの登山者が選択します。
仝羚ヶ原コースはケーブルカー沿いのルートで、アカガシやブナなどの天然林の中を進みます。中ノ茶屋跡ではケーブルカーのすれ違いを見ることができます。コースの後半には、小倉百人一首で有名な男女川(みなのがわ)の上流があります。その付近は樹齢数百年の杉の巨木が立ち並び、風格を感じさせます。
わくわくする奇岩めぐり
白雲橋コースといたつ石コースは、弁慶茶屋跡で合流します。これより山頂への道は、あちこちで斑糲岩の奇岩・怪石が現れます。
「弁慶の七戻り」は頭上の岩が今にも落ちそうで、弁慶でさえ七回も引き返したと伝えられています。ほかにも「母の胎内くぐり」「出船入船」「大仏岩」などの見どころが続き、楽しいエリアです。
落ち着いた雰囲気の裏登山道
裏登山道は、ヌ王院コース、深峰遊歩道、Дャンプ場・女体山コース、そして東筑波ハイキングコースです。
表登山道よりハイカーが少なく、比較的静かな山歩きができます。そのため野鳥のさえずりや草花の魅力を存分に感じることができます。
深峰遊歩道、Дャンプ場・女体山コースにはカタクリやニリンソウの群生地があります。春は花の絨毯が広がり、登山者を和ませます。
ヌ王院コースは「椎尾山口・筑波山頂参拝道」が正式名称で、かつては筑波山までの修行の道でした。後半に現れる木製の階段は長く、登り応えがあります。
関東平野一望の山頂
山頂からは、関東平野の眺望が素晴らしく、筑波連山、霞ヶ浦、富士山やスカイツリーなどが望めます。遠くには、日光の山々、浅間山、赤城山なども見えます。女体山山頂の岩峰はより開放感が味わえる場所で、登山者で混み合うことがあります。
2峰にはそれぞれ御本殿があり、男体山御本殿は江戸城を向いています。一方で、女体山御本殿は男体山御本殿を見据えて置かれています。
女体山を少し下った所には、奇岩のひとつである「ガマ石」があります。口を開けたガマガエルに似た岩で、その口の中に小石を投げ入れることができれば、お金持ちになると言われています。
御幸ヶ原は双耳峰の鞍部で広々としており、ケーブルカーの終着駅のほか、展望台と茶屋があります。
茶屋で頂ける「筑波山名物つくばうどん」は肉と野菜がたっぷりで、活力を養えます。
登山口 |
筑波山神社 白雲橋登山口 つつじヶ丘 ユースホステル跡地 筑波高原キャンプ場 椎尾山薬王院 |
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基本情報
標高 | 877m |
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場所 | 北緯36度13分31秒, 東経140度06分24秒 |
山頂 | |
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分岐 | |
駐車場 | |
トイレ | |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
筑波山(つくばさん)は、日本の関東地方東部、茨城県つくば市北端にある標高877 m(メートル)の山。筑波山神社の境内地で西側の男体山(標高871 m)と東側の女体山(標高877 m)からなる。雅称は紫峰(しほう)。筑波嶺(つくばね)とも言い、茨城県のシンボルの一つとされている。富士山と対比して「西の富士、東の筑波」と称される。茨城県の県西地方からの眺めが美しいとされる。全域が水郷筑波国定公園に指定された保護エリアであり、中腹から山頂付近は特別保護地区(自然公園法)に指定され筑波山神社境内地となっており、古くから樹木および木竹以外の植物の損傷・植栽、動植物の捕獲・採取等が禁じられてきたほか、火器の無許可使用、リード無しのペット散歩等の行為も禁止されている。『万葉集』にも詠まれ、実際には火山ではなく、隆起した深成岩(花崗岩)が風雨で削られて形成されたとされる。なお、山頂部分は斑れい岩からなる。
高さは長らく三角点の標高である876 mとされていたが、1999年に最高点の877 mに変更された。
筑波山は石岡市および桜川市にもまたがる。男体山・女体山山頂には筑波山神社の本殿があり、山腹には拝殿がある。『常陸国風土記』には筑波山の神が登場する。筑波山神社拝殿には坂東三十三観音25番札所の筑波山大御堂(中禅寺)が隣接する。筑波山は、ガマの油売りの口上などでも知られる。山中には巨石、奇石、名石が数多く散在し、それぞれに名前がつけられ、多くの伝説を生み、それらに対する信仰が今日でも受け継がれ、山そのものが「神域」として崇められている。筑波神社境内社や随神門など、県や市の指定文化財となっているものが多数存在する。開山以来、「結界」が張られており、荒れた時代もあったが、現在でも「霊山」であり山の万物が「神体」とされている。「夜間は男体・女体の神々が御幸ヶ原に出現する」ため「二人の遊楽を妨げてはならず入山しない」とする文化がある。
関東平野を一望するロケーションの良さからアマチュア無線用中継局・筑波山レピータもある。関東平野の北東部にあることと、同平野では希有な独立峰的な山であることから、気象観測や無線通信の上でも重要な拠点とされ、山頂付近には数多くのアンテナが存在する。1893年に山頂付近で気象観測を開始した後に筑波山測候所が置かれ、2006年からは筑波大学による筑波山気象観測ステーション(2016年に筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所へ改称)として男体山頂にて観測を行っている。
筑波山からは富士山の美しい景観を眺められるため、2005年に関東の富士見百景に選定された。2007年、日本の地質百選に選定。
旧日本軍では「真珠湾攻撃を実施せよ」を命じる暗号電文は「ニイタカヤマノボレ(新高山登れ)」であったが、「直ちに帰投せよ」を表す暗号電文は「ツクバヤマハレ(筑波山晴れ)」であった。
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