モンモディ(Mont Maudit) / モン モディ / モン・モディ
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4465m |
---|---|
場所 | 北緯45度50分20秒, 東経06度52分07秒 |
モンモディ(Mont Maudit;4465m)は、フレンチアルプス、モンブラン山群(Mont Blanc Massif )のうちの一峰である。
モンブラン山群の主峰であるモンブラン(Mont Blanc;4807m)の峰続きの山であり、モンブラン山頂から北東へ続く稜線上、モンブラン山頂から約2kmに位置している。
モンブラン山群の展望台ともなっているエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)から望むと、モンブラン(Mont Blanc;4807m)、モンモディ(Mont Maudit)、モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc de Tacul;4248m)と、3つが並んだ姿が印象的である。
またエギーユ・デュ・ミディ側からモンブランへと登頂するルートにおいて、最初の関所ともいえるモンブラン・デュ・タキュルに続く、第二の関所というべきピークということにもなる。
モンモディは、モンブラン・デュ・タキュルや、モンブランと似た山容であり、その北側(フランス側)は、氷雪に覆われた雪山という様相をしているが、その南側(イタリア側)は一転して、険しい岩壁状となっている。
特に南東面には、“Frontier ridge“など、難度の高い岩稜のアルパインクライミングルートが築かれている。
モンモディ(Mont Maudit)という名前のうち、「モン」”Mont”はフランス語で「山」を意味する。英語の”Mountain“ と同義語である。一方、「モディ」”Maudit”は、フランス語で「呪われた」という意味である(文献1)。つまり日本語に訳すと「呪われた山」という意味になるが、実際はそのような怪奇な山容ではなく、モンブランと同様に、夏でも白く輝く美しい山である。
モンモディの北側は氷雪の斜面となっているが、クレヴァスに加え、雪崩の危険性がある。(文献2)によると、2012年7月には、この斜面で起きた雪崩によって、少なくとも9人のクライマーが犠牲となっている。
モンモディの初登頂は、1878年9月に、H. S. King, W.E. Davidson, J. Jaun(guide), J. von Bergen (guide)による4人パーティによって達成された(文献1)、(文献2)。
モンモディへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
モンブラン・デュ・タキュルへの一般的な登攀ルートと同じく、まずはエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)からスタートする。
エギーユ・デュ・ミディ駅から東へと細い雪稜(東稜)を約300m下降して、メールドグラス氷河(Mer de Glace)の上部に降り立つ。この辺りは、コル・デュ・ミディ(Col de Midi;約3530m)と呼ばれている。この近くには山小屋(コスミック小屋;Ref. Cosmiques)があり、そこに一泊したのち、そこからスタートすることも可。特に、モンモディだけを登るのではなく、モンブラン登頂が目的である場合は、コスミック小屋に一泊してから早立ちすることが勧められる。
そこからメールドグラス氷河上部(クレヴァス多い)を横断して、直接、モンモディの北東側から氷雪の斜面(クレヴァスあり)に取りついて斜上していけば、モンモディの山頂に至る。
このルートでは、モンブラン・デュ・タキュルの山頂部を巻くようにして登るが、途中から寄り道のようにしてモンブラン・デュ・タキュルを登ることもできる。
エギーユ・デュ・ミディからモンモディの山頂まで、登りで約6−8時間。
標高差は、エギーユ・デュ・ミディからコル・デュ・ミディまで下り約300m、コル・デュ・ミディからモンモディまでの登りが、約1000m。
ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
ほとんどが氷雪面で最大斜度は約50度。
※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、" Mont Maudit " (文献2)の項を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、モンモディ(Mont Maudit )の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Maudit
モンブラン山群の主峰であるモンブラン(Mont Blanc;4807m)の峰続きの山であり、モンブラン山頂から北東へ続く稜線上、モンブラン山頂から約2kmに位置している。
モンブラン山群の展望台ともなっているエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)から望むと、モンブラン(Mont Blanc;4807m)、モンモディ(Mont Maudit)、モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc de Tacul;4248m)と、3つが並んだ姿が印象的である。
またエギーユ・デュ・ミディ側からモンブランへと登頂するルートにおいて、最初の関所ともいえるモンブラン・デュ・タキュルに続く、第二の関所というべきピークということにもなる。
モンモディは、モンブラン・デュ・タキュルや、モンブランと似た山容であり、その北側(フランス側)は、氷雪に覆われた雪山という様相をしているが、その南側(イタリア側)は一転して、険しい岩壁状となっている。
特に南東面には、“Frontier ridge“など、難度の高い岩稜のアルパインクライミングルートが築かれている。
モンモディ(Mont Maudit)という名前のうち、「モン」”Mont”はフランス語で「山」を意味する。英語の”Mountain“ と同義語である。一方、「モディ」”Maudit”は、フランス語で「呪われた」という意味である(文献1)。つまり日本語に訳すと「呪われた山」という意味になるが、実際はそのような怪奇な山容ではなく、モンブランと同様に、夏でも白く輝く美しい山である。
モンモディの北側は氷雪の斜面となっているが、クレヴァスに加え、雪崩の危険性がある。(文献2)によると、2012年7月には、この斜面で起きた雪崩によって、少なくとも9人のクライマーが犠牲となっている。
モンモディの初登頂は、1878年9月に、H. S. King, W.E. Davidson, J. Jaun(guide), J. von Bergen (guide)による4人パーティによって達成された(文献1)、(文献2)。
モンモディへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
モンブラン・デュ・タキュルへの一般的な登攀ルートと同じく、まずはエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)からスタートする。
エギーユ・デュ・ミディ駅から東へと細い雪稜(東稜)を約300m下降して、メールドグラス氷河(Mer de Glace)の上部に降り立つ。この辺りは、コル・デュ・ミディ(Col de Midi;約3530m)と呼ばれている。この近くには山小屋(コスミック小屋;Ref. Cosmiques)があり、そこに一泊したのち、そこからスタートすることも可。特に、モンモディだけを登るのではなく、モンブラン登頂が目的である場合は、コスミック小屋に一泊してから早立ちすることが勧められる。
そこからメールドグラス氷河上部(クレヴァス多い)を横断して、直接、モンモディの北東側から氷雪の斜面(クレヴァスあり)に取りついて斜上していけば、モンモディの山頂に至る。
このルートでは、モンブラン・デュ・タキュルの山頂部を巻くようにして登るが、途中から寄り道のようにしてモンブラン・デュ・タキュルを登ることもできる。
エギーユ・デュ・ミディからモンモディの山頂まで、登りで約6−8時間。
標高差は、エギーユ・デュ・ミディからコル・デュ・ミディまで下り約300m、コル・デュ・ミディからモンモディまでの登りが、約1000m。
ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
ほとんどが氷雪面で最大斜度は約50度。
※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、" Mont Maudit " (文献2)の項を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、モンモディ(Mont Maudit )の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Maudit
山頂 |
---|
付近の山
- [0.8km] モンブラン(4808m)
- [1.1km] モンブラン・デュ・クールマイヨール(4748m)
- [1.1km] ボス山稜(4547m)
- [1.4km] グラン・ピリエ・ダングル(4243m)
- [1.9km] ピッコ・ルイージ・アメデオ(4460m)
- [2.1km] ドーム・デュ・グーテ(4304m)
- [2.1km] エギーユブランシュ(4112m)
- [2.4km] モンブルイヤール(4069m)
この場所を通る登山ルート
この場所を通る登山ルートはまだ登録されていません。
「モンモディ」 に関連する記録(最新10件)
記録が登録されていません。