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星を掬うような夜景を見晴らす六甲山地の霊峰

"摩耶山"
"摩耶山"

摩耶山は兵庫県神戸市にある六甲山地の山で、標高は702mです。
古い山名は「八州嶺」で、8つの国、摂津、播磨、淡路、丹波、山城、河内、和泉、紀伊が見渡せることに由来します。

"カスケードバレー(桝谷道)"
"カスケードバレー(桝谷道)"

登山はもちろん、ドライブや観光も楽しめるため、神戸では屈指の人気スポットです。

釈迦の生母を奉安する山

"天狗岩"
"天狗岩"

摩耶山は古来、山岳信仰の行場でした。山頂の天狗岩(行者岩)は、僧侶が天狗を封じ込めたとする伝説が残ります。

"忉利天上寺"
"忉利天上寺"

山中にある忉利天上寺(とうりてんじょうじ)は修験道の拠点で、最盛時は約3000人もの僧を擁していました。ここは日本で唯一、釈迦の生みの母である摩耶夫人(まやぶにん、まやぶじん:生没年不詳)を本尊としており、摩耶山の名はこれにちなんでいます。

"摩耶山史跡公園"
"摩耶山史跡公園"

摩耶夫人像は空海(くうかい、弘法大師:774-835年)によって安置されましたが、1976年の放火で寺もろとも焼失してしまいました。現在の寺は、摩耶別山に移して再建されたもので、摩耶夫人像も新しく造られ収められています。かつての寺の跡は、摩耶山史跡公園として整備されています。

夜景が評判の観光地

"六甲・摩耶スカイシャトルバス"
"六甲・摩耶スカイシャトルバス"

摩耶山の山上は整備された道路が通じており、周遊するバスも運行されています。

"摩耶ケーブル"
"摩耶ケーブル"

またケーブルカーとロープウェーが敷設されており、登山せずとも山頂へ足を運ぶことができます。自然観察園や牧場などもあり、多くの観光客が訪れる地となっています。

"掬星台の展望デッキ"
"掬星台の展望デッキ"

ロープウェーの終着駅そばの掬星台(きくせいだい)は、神戸市街地や瀬戸内海を見下ろす展望広場です。

"掬星台より神戸市街地の夜景を望む"
"掬星台より神戸市街地の夜景を望む"

その名は「手を伸ばせば星が掬(すく)えそうな場所」に由来し、ダイナミックな夜景を楽しめるスポットとして知られています。

"摩耶山山頂"
"摩耶山山頂"

標高698.6mの地点には、山頂標識と三等三角点が設置されています。

多彩な登山ルートが交差する

"上野道"
"上野道"

六甲山地は登山道が縦横に巡らされており、摩耶山周辺にも名の付いた道が幾重にも通じています。

"王子公園駅"
"王子公園駅"

ルートの組み合わせは自由自在です。特に王子公園駅新神戸駅摩耶駅など、南側の鉄道駅を起点や終点とするコースがよく選ばれています。

"摩耶山周辺登山道概要"
"摩耶山周辺登山道概要"

例えばより手軽に登るなら、王子公園駅を起点に「上野道」や「青谷道」から登るルートが挙げられます。

"トゥエンティクロス"
"トゥエンティクロス"

「カスケードバレー(小滝が連なる谷、別名・杣谷道)」や「トゥエンティクロス(川を左右に20回渡る)」など洋名の登山道も存在します。これらの名称は、かつて神戸に在留していた外国人達が呼んでいたことにちなむとされています。また「シェール道」は、ドイツ人のシェール氏が好んで歩いた道と言われています。
登山口 星の駅
虹の駅
上野道登山口
青谷道登山口
杣谷入口
基本情報
標高 702m
場所 北緯34度43分58秒, 東経135度12分15秒
カシミール3D
◎摩耶山の由来
唐で仏教を学んだ空海は、帰国後に仏像を安置して寺を創建したと云う。その仏像とは、お釈迦さんの母・摩耶夫人(まやぶにん)の像であり、以来、摩耶山と呼ばれるようになった。また、摩耶夫人の死後に住んでいる忉利天の上ということから、天上寺の由来ともなっている。

出典:六甲山・改訂版(山と渓谷社、2007年4月)、六甲山の伝説より


国土地理院発行の地図には標高702mとされているが、近くにある三角点の標高は698.60mであり、それより3mも高い所は周りを見渡しても、また高度計で測っても見当たらない。よって最高点が702mもないのは紛れもない事実である。
さらに地図上の702mポイントにはピークはなく、斜面であることからも地図のピーク位置は誤っている。
摩耶山の最高点は天狗岩のてっぺん若しくはNHK送信所の近くの高まりにあり、いずれも標高700mと思われる。
なお地理院地図の標高点精度の標準偏差は 3.3m以内とのことであるので、2m違ったとしても誤差範囲であるとは言える。
以下、この件について国土地理院に問い合わせるなど詳しく調べられた方がおられるので紹介する。
https://losscut.hateblo.jp/entry/2019/08/29/090000
山頂

山の解説 - [出典:Wikipedia]

摩耶山(まやさん)は、兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高の山。
山頂周辺には掬星台展望台、摩耶ロープウェー星の駅、忉利天上寺、摩耶自然観察園、穂高湖等が点在する。摩耶山の名は空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人(まやぶにん)像を安置したことに由来する。古くは八つの国が見渡せるため八州嶺とも呼ばれていた。兵庫50山の一つ。
山頂近くの掬星台展望台(標高)よりの阪神間の夜景が美しい。日本三大夜景のひとつとされる。掬星台には蛍光材で舗装された「摩耶★きらきら小径」が整備されており、夜間はブラックライトにより歩道全体が青色の光で浮かび上がる。六甲全山縦走では最もきつい標高差の登りとなる。
摩耶山には神戸市電弘済会が1954年7月に開業した「ホテル奥摩耶山荘」があったが、1968年11月に営業を休止し建物は撤去された。その後、同地には1970年4月に「国民宿舎摩耶ロッジ」が新築開業した。また、以前は摩耶学生センター(旧摩耶観光ホテル)もあったが、1994年に営業を完全に取りやめている。
山頂部には摩耶山送信所がある。摩耶山送信所付近から、摩耶史跡公園(旧天上寺跡)方向に向かう途中の天狗岩付近に山頂(標高)と三等三角点(標高)がある。
当山に因んで命名された艦艇・船舶として、旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」、旧日本陸軍のドック型揚陸艦(特殊船)「摩耶山丸」、海上自衛隊の護衛艦「まや」がある。

付近の山

この場所に関連する本

この場所を通る登山ルート

「摩耶山」 に関連する記録(最新10件)

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