モンテローザ/ディフイールシュピッツェ(Monte Rosa Durfourspitze) / モンテローザ、Monte Rosa
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4634m |
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場所 | 北緯45度56分12秒, 東経07度52分01秒 |
モンテローザという山は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の最高峰であるとともに、スイスとイタリアの国境稜線上に位置する。モンテローザは一つの山というより、巨大な山塊であり、モンテローザ山塊(Monte Rosa Massif)とも呼ばれる。
また、ヨーロッパアルプスの中では、フランスアルプスのモンブラン(Mont Blanc;4807m)に次ぐ、第二位の標高を誇る山である。
モンテローザ(Monte Rosa)という名前はイタリア語であり、モンテ(Monte)は、フランス語のモン(Mont)や英語のマウンテン(Mountain)と同義語で、「山」を意味する。
ローザ(Rosa)は、 現代イタリア語のバラ(Rose)に由来するという説と、古いイタリア語で氷河を意味する(Roisa)が語源という説がある。
モンテローザの主稜線は、北東から南西方向走向をもつ、5kmほどの長い稜線である。その主稜線には多数のピークがあり、主稜線上の主要なピークを北東側から順に述べると、ノルトエント(Nortend;4609m)、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze;4634m/主峰)、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4556m)、パロットシュピッツェ(Parrotspitze;4436m)、ルートヴィッヒスヘーエ(Ludwighohe;4341m)、シュヴァルツホルン(Schwarzhorn;4332m)、バルメルホルン(Balmenhorn;4167m)、ヴァンサンピラミッド(Venscent Pyramide;4215m)などのピークが挙げられる(文献1)、(文献2)。
モンテローザ山塊は、北東―南北走向に、国境ともなっている主稜線があり、スイス側の北西面と、イタリア側の南東面があるが、両面の様相は対照的である。スイス側の北東面は多くが氷河に覆われている。一方イタリア側は、最大で2400mもある険しい岩壁状となっている(文献2)。
狭義には、標高4634mで、最高峰であるディフイールシュピッツェが、モンテローザの山頂とされる。
この項では特にディフイールシュピッツェについて詳しく述べる。
なお、ディフィールシュピッツェという名前のうちディフィール(Difour)とは、19世紀にこの地域を調査した、G.H.Dufour というスイス人の名前に由来する(文献2)。
ディフイールシュピッツェへの登攀ルートは、まずツェルマット側から登山鉄道でゴルナーグラート駅(Gorergrat;3133m)、あるいはその手前のローテンボーデン駅(Rotenbodn;2815m)に行き、そこが出発点となる。それらの駅から、南側に広がるゴルナー氷河(Gorner Glacier)を横断し、対岸のモレーン上に建つモンテローザ小屋(Monte Rosa Hutte;2880m)に至り、一泊する。
小屋からはゴルナー氷河の上部にあたるグレンツ氷河(Grenz Glacier)及びモンテローザ氷河(Monte Rosa Glacier)沿いに、氷河と岩稜部を登高し、主稜線に登る。主稜線から北東側へと険しい岩稜を北東方向へ進むと、ディフイールシュピツェ(Dufourspitze;4634m)に至る。
ゴルナーグラート駅からモンテローザ小屋まで、約2−3時間。
モンテローザ小屋からディフイールシュピッツェ山頂までは、登りで約5−7時間、標高差 約1800m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
稜線部の岩場のピッチグレードは、最大で供福棔法
他のルートとしては、イタリア側からロープウエーを使ってプンタ インデレン(Punta Indren;3260m)駅まで至ってから登山を開始し、主稜線へ取りついたのちは、上記の各ピークを越えつつ稜線上を歩いて、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4554m)付近に建っているマルガリータ(Margherita Hutte)小屋に至って一泊する。そこから岩稜上の主稜線上を北東方向へと登攀してディフィールシュピッツェへ至るルートもある。
モンテローザのうち、ディフイールシュピッツェへの初登頂は、1855年8月に、Matthäus ,
J. Zumtaugwald, U. Lauener, Christopher, J.Smyth, C. Hudson, J.Birkbeck, E. Stephenson、および3人の登山ガイドによる11人パーティによって、現在のノーマルルートであるツェルマット側からなされた。
地質学的には、モンテローザ山塊は主に、花崗岩(Granite)と、花崗岩質の片麻岩(Granite gneiss)から構成されている。またテクトニックには、「モンテローザナップ(Monte Rosa Nappe)」という地塊をなしている(文献2)。
※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、 ウイキペディア英語版の、"Monte Rosa" の項(文献2)、及び英語版ウイキペディアのディフイールシュピッツェ(Dufourspize)の項(文献3)を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、モンテローザ(Monte Rosa)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Monte_Rosa
※ ウイキペディアの英語版の、ディフイールシュピッツェ(Dufourspize)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Dufourspitze
また、ヨーロッパアルプスの中では、フランスアルプスのモンブラン(Mont Blanc;4807m)に次ぐ、第二位の標高を誇る山である。
モンテローザ(Monte Rosa)という名前はイタリア語であり、モンテ(Monte)は、フランス語のモン(Mont)や英語のマウンテン(Mountain)と同義語で、「山」を意味する。
ローザ(Rosa)は、 現代イタリア語のバラ(Rose)に由来するという説と、古いイタリア語で氷河を意味する(Roisa)が語源という説がある。
モンテローザの主稜線は、北東から南西方向走向をもつ、5kmほどの長い稜線である。その主稜線には多数のピークがあり、主稜線上の主要なピークを北東側から順に述べると、ノルトエント(Nortend;4609m)、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze;4634m/主峰)、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4556m)、パロットシュピッツェ(Parrotspitze;4436m)、ルートヴィッヒスヘーエ(Ludwighohe;4341m)、シュヴァルツホルン(Schwarzhorn;4332m)、バルメルホルン(Balmenhorn;4167m)、ヴァンサンピラミッド(Venscent Pyramide;4215m)などのピークが挙げられる(文献1)、(文献2)。
モンテローザ山塊は、北東―南北走向に、国境ともなっている主稜線があり、スイス側の北西面と、イタリア側の南東面があるが、両面の様相は対照的である。スイス側の北東面は多くが氷河に覆われている。一方イタリア側は、最大で2400mもある険しい岩壁状となっている(文献2)。
狭義には、標高4634mで、最高峰であるディフイールシュピッツェが、モンテローザの山頂とされる。
この項では特にディフイールシュピッツェについて詳しく述べる。
なお、ディフィールシュピッツェという名前のうちディフィール(Difour)とは、19世紀にこの地域を調査した、G.H.Dufour というスイス人の名前に由来する(文献2)。
ディフイールシュピッツェへの登攀ルートは、まずツェルマット側から登山鉄道でゴルナーグラート駅(Gorergrat;3133m)、あるいはその手前のローテンボーデン駅(Rotenbodn;2815m)に行き、そこが出発点となる。それらの駅から、南側に広がるゴルナー氷河(Gorner Glacier)を横断し、対岸のモレーン上に建つモンテローザ小屋(Monte Rosa Hutte;2880m)に至り、一泊する。
小屋からはゴルナー氷河の上部にあたるグレンツ氷河(Grenz Glacier)及びモンテローザ氷河(Monte Rosa Glacier)沿いに、氷河と岩稜部を登高し、主稜線に登る。主稜線から北東側へと険しい岩稜を北東方向へ進むと、ディフイールシュピツェ(Dufourspitze;4634m)に至る。
ゴルナーグラート駅からモンテローザ小屋まで、約2−3時間。
モンテローザ小屋からディフイールシュピッツェ山頂までは、登りで約5−7時間、標高差 約1800m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
稜線部の岩場のピッチグレードは、最大で供福棔法
他のルートとしては、イタリア側からロープウエーを使ってプンタ インデレン(Punta Indren;3260m)駅まで至ってから登山を開始し、主稜線へ取りついたのちは、上記の各ピークを越えつつ稜線上を歩いて、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4554m)付近に建っているマルガリータ(Margherita Hutte)小屋に至って一泊する。そこから岩稜上の主稜線上を北東方向へと登攀してディフィールシュピッツェへ至るルートもある。
モンテローザのうち、ディフイールシュピッツェへの初登頂は、1855年8月に、Matthäus ,
J. Zumtaugwald, U. Lauener, Christopher, J.Smyth, C. Hudson, J.Birkbeck, E. Stephenson、および3人の登山ガイドによる11人パーティによって、現在のノーマルルートであるツェルマット側からなされた。
地質学的には、モンテローザ山塊は主に、花崗岩(Granite)と、花崗岩質の片麻岩(Granite gneiss)から構成されている。またテクトニックには、「モンテローザナップ(Monte Rosa Nappe)」という地塊をなしている(文献2)。
※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、 ウイキペディア英語版の、"Monte Rosa" の項(文献2)、及び英語版ウイキペディアのディフイールシュピッツェ(Dufourspize)の項(文献3)を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、モンテローザ(Monte Rosa)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Monte_Rosa
※ ウイキペディアの英語版の、ディフイールシュピッツェ(Dufourspize)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Dufourspitze
山頂 | |
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危険個所 | |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
モンテ・ローザ()は、イタリア・スイス国境にある山。アルプス山脈で2番目に高い山であり、スイスの最高峰である。「モンテ・ローザ」は単独の峰ではなく、複数の峰からなる山群の名称である。最高点はイタリア側にある標高4,634mのプンタ・デュフール(デュフール峰、伊:Punta Dufour、独:Dufourspitze、仏:Pointe Dufour)。イタリア側はピエモンテ州、スイス側はヴァレー州に属している。
この山の名前は一般に、イタリア語のrosa(薔薇)に由来し、朝日に染まった山の様子から名付けられたと考えられているが、アルピタン語で氷河を意味するroisaが語源であるとする説もある。
付近の山
- [0.6km] モンテローザ/ノルトエント(4609m)
- [0.6km] モンテローザ/ツムシュタインシュピッツェ(4563m)
- [1.3km] モンテローザ/ジグナールクッペ(4554m)
- [1.9km] モンテローザ/パロットシュピッツェ(4432m)
- [2.3km] モンテローザ/ルートヴィッヒスヘーエ(4341m)
- [2.5km] モンテローザ/シュヴァルツホルン(4321m)
- [2.7km] モンテローザ/バルメンホルン(4167m)
- [2.9km] リスカム(4533m)
この場所を通る登山ルート
この場所を通る登山ルートはまだ登録されていません。
「モンテローザ/ディフイールシュピッツェ」 に関連する記録(最新10件)
ヨーロッパ
368:0025.5km2,593m-
21 1
2018年08月19日(3日間)