ナーデルホルン(Nadelhorn) / Nadelhorn
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4327m |
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場所 | 北緯46度06分32秒, 東経07度51分50秒 |
ナーデルホルン(”Nadelhorn“ ;4327m)は、スイス中南部、ヴァリス(Wallis/Valais)山群のうち、ザース渓谷(“Saastal”)と、ツェルマット渓谷(“Mattertal”)を分ける南北に長い山群である、ミシャベル山群(“Mischabel Gruppe” (独)/ ” Mischabel Range” (英))のうちの、一峰。
この山の北西稜線上に隣接するホーベルクホルン(“Hohberghorn”) 、及びその更に北にあるデューレンホルン(“Durrenhorn”)と近く、3つの峰を繋ぐ岩稜は、まとめて「ナーデルグラート」(“Nadelgrat”)という名前でも呼ばれる。なお、さらにその南にあるレンツシュピッシェ(“Lentzspitze“ ;4294m)までの稜線も「ナーデルグラート」に含む場合もある。
「ナーデルグラート」は、4000m以上の険しい岩稜を縦走するルートとして知られている(文献3)、(文献4)。
この「ナーデルグラート」の山々のうち、ナーデルホルンのみ登られることも多いが、上記の3つの山をまとめて登られることもある。(文献3)、(文献4)。
ナーデルホルンは前記のとおり、「ナーデルグラート」の一峰であり、その主稜線上、北側 約1kmには、ホーベルクホルンがそびえている。またその主稜線上、南側 約1kmには、レンツシュピッシェがそびえている。
ナーデルホルンからは、北東側に顕著な支稜が延びている。この支稜(北東稜;”NE-grat”)上には、ウルリッヒスホルン(“Ulrichshorn”;3924m)や、ゲムスホルン(“Gemshorn”;3548m)などの高峰が並んでいる。
ナーデルホルンからは上記の通り、3つの大きな岩稜が分岐しており、それらの岩稜によって、西面、北面、東面の3つのフェイスを持っているが、いずれも氷河に覆われたフェイスである。
西面には、ホーベルク氷河(“Hoberg Glacier”)が広がっていて、更にその下部は、ツェルマット渓谷へと落ち込んでいる。北面には、リート氷河(”Ried Glacier“)が広がっている。東面には、ホーバルム氷河(”Hohbalm Glacier“)が広がっており、更にその下部は、ザース渓谷へと落ち込んでいる(文献3)、(文献5)。
頂上からは、北側にホーベルクホルン、デューレンホルン、南側にはレンツシュピッシェ、およびミシャベル山群の最高峰である、ドム(“Dom”;4545m)がまじかに望める。その他の方向も広い展望が得られる、という(文献1)。
この山の名前のうち、ナーデル(“nadel”)とは、ドイツ語で「針」を意味する単語(英語の“needle”の類義語)であり、特にこの山を北側から望んだ際の、鋭く尖った山容から名付けられたと推定されている(文献2)。すなわち日本語に直訳すると、「針の山」(針峰)ということになる。
一方で(文献3)によると、ドイツ語の“nadelloch“((楕円形状の穴)の意)が、元々の山名の由来ではないか、とも述べられている。
ナーデルホルンの初登頂は、1858年9月に、F. Andenmatten, B. Epiney, A. Supersaxo , J. Zimmermann による4人パーティにより、現在のノーマルルートでもある、北東稜経由のルートにより、達成された(文献2)、(文献3)。
ナーデルホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
アクセスは、ザース渓谷(“Saastal”)側のザースフェー(”Saasfee”)の街からで、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)へ登って一泊する。
そこから、前述の、ナーデルホルン北東稜を登攀して山頂に至る。「ナーデルグラート」を構成している上記3山のうちでは、ミシャベル小屋から最も近い。
ザース渓谷側のロープウエー終点の、ハニックアルプ(“Hannig alp”)駅からミシャベル小屋まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋からナーデルホルン山頂まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋から上の、登攀ルートの難度は、フレンチグレードで、PD。
岩場と雪のミックスルートで、岩場の難度は多くの場所で、グレード機部分的にグレード供福次法I浩稾未虜蚤膽佚戮鰐40度。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「ナーデルホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ナーデルホルン(”Nadelhorn“) の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルホルン(”Nadelhorn“)の項(文献3)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項(文献4)、及び
スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献5)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ナーデルホルン(“Nadelhorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Nadelhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルホルン(“Nadelhorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelgrat
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
この山の北西稜線上に隣接するホーベルクホルン(“Hohberghorn”) 、及びその更に北にあるデューレンホルン(“Durrenhorn”)と近く、3つの峰を繋ぐ岩稜は、まとめて「ナーデルグラート」(“Nadelgrat”)という名前でも呼ばれる。なお、さらにその南にあるレンツシュピッシェ(“Lentzspitze“ ;4294m)までの稜線も「ナーデルグラート」に含む場合もある。
「ナーデルグラート」は、4000m以上の険しい岩稜を縦走するルートとして知られている(文献3)、(文献4)。
この「ナーデルグラート」の山々のうち、ナーデルホルンのみ登られることも多いが、上記の3つの山をまとめて登られることもある。(文献3)、(文献4)。
ナーデルホルンは前記のとおり、「ナーデルグラート」の一峰であり、その主稜線上、北側 約1kmには、ホーベルクホルンがそびえている。またその主稜線上、南側 約1kmには、レンツシュピッシェがそびえている。
ナーデルホルンからは、北東側に顕著な支稜が延びている。この支稜(北東稜;”NE-grat”)上には、ウルリッヒスホルン(“Ulrichshorn”;3924m)や、ゲムスホルン(“Gemshorn”;3548m)などの高峰が並んでいる。
ナーデルホルンからは上記の通り、3つの大きな岩稜が分岐しており、それらの岩稜によって、西面、北面、東面の3つのフェイスを持っているが、いずれも氷河に覆われたフェイスである。
西面には、ホーベルク氷河(“Hoberg Glacier”)が広がっていて、更にその下部は、ツェルマット渓谷へと落ち込んでいる。北面には、リート氷河(”Ried Glacier“)が広がっている。東面には、ホーバルム氷河(”Hohbalm Glacier“)が広がっており、更にその下部は、ザース渓谷へと落ち込んでいる(文献3)、(文献5)。
頂上からは、北側にホーベルクホルン、デューレンホルン、南側にはレンツシュピッシェ、およびミシャベル山群の最高峰である、ドム(“Dom”;4545m)がまじかに望める。その他の方向も広い展望が得られる、という(文献1)。
この山の名前のうち、ナーデル(“nadel”)とは、ドイツ語で「針」を意味する単語(英語の“needle”の類義語)であり、特にこの山を北側から望んだ際の、鋭く尖った山容から名付けられたと推定されている(文献2)。すなわち日本語に直訳すると、「針の山」(針峰)ということになる。
一方で(文献3)によると、ドイツ語の“nadelloch“((楕円形状の穴)の意)が、元々の山名の由来ではないか、とも述べられている。
ナーデルホルンの初登頂は、1858年9月に、F. Andenmatten, B. Epiney, A. Supersaxo , J. Zimmermann による4人パーティにより、現在のノーマルルートでもある、北東稜経由のルートにより、達成された(文献2)、(文献3)。
ナーデルホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
アクセスは、ザース渓谷(“Saastal”)側のザースフェー(”Saasfee”)の街からで、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)へ登って一泊する。
そこから、前述の、ナーデルホルン北東稜を登攀して山頂に至る。「ナーデルグラート」を構成している上記3山のうちでは、ミシャベル小屋から最も近い。
ザース渓谷側のロープウエー終点の、ハニックアルプ(“Hannig alp”)駅からミシャベル小屋まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋からナーデルホルン山頂まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋から上の、登攀ルートの難度は、フレンチグレードで、PD。
岩場と雪のミックスルートで、岩場の難度は多くの場所で、グレード機部分的にグレード供福次法I浩稾未虜蚤膽佚戮鰐40度。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「ナーデルホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ナーデルホルン(”Nadelhorn“) の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルホルン(”Nadelhorn“)の項(文献3)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項(文献4)、及び
スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献5)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ナーデルホルン(“Nadelhorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Nadelhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルホルン(“Nadelhorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelgrat
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
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