レンツシュピッシェ(Lenzspitze) / Lenzspitze
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4294m |
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場所 | 北緯46度06分17秒, 東経07度52分06秒 |
レンツシュピッシェ(“Lentzspitze” ; 4294m)は、スイス中南部、ヴァリス(Wallis/Valais)山群のうち、ザース渓谷(“Saastal”)と、ツェルマット渓谷(“Mattertal”)を分ける南北に長い山群である、ミシャベル山群(“Mischabel Gruppe” (独)/ ” Mischabel Range” (英))のうちの、一峰。
ナーデルホルン(“Nadelhorn” ; 4327m)のすぐ南隣りにある峰であり、ナーデルホルンやホーベルクホルン(”Hohberghorn” ; 4218m)などとともに構成される「ナーデルグラート」(”Nadelgrat”)岩稜の最南端のピークとなる(文献2)、(文献3)、(文献4)。
また、ザース渓谷(”Saastal”)の奥から望むと、ミシャベル山群最高峰のドム(”Dom”;4545m)、ティッシュホルン(“Taschhorn” ; 4490m)と、3連山を構成しているように望まれる。見る角度によっては極めて鋭い山容である。
レンツシュピッシェは、上記の通り、「ナーデルグラート」と呼ばれる、ほぼ南北に走るミシャベル山群主稜線上にある山であり、主稜線上の北側 約1kmには、ナーデルホルンがそびえている。また主稜線上の南側 約2kmには、ミシャベル山群の最高峰であるドムがそびえている(文献5)。
またこの山からは東へと枝尾根(東北東稜)が延びている。この東北東稜上には、シュバルツホルン(“Schwarzhorn”; 3618m)などの小ピークがあるとともに、この一帯の山々の登攀拠点として重要な、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)が、東北東稜上に建っている(文献5)。
この山の西面には、ホーベルク氷河(“Hoberg Glacier”)が広がっていて、更にその下部は、ツェルマット渓谷へと落ち込んでいる。北東面は、ホーバルム氷河(”Hohbalm Glacier“)の源頭部が広がっている。東北東稜より南側の南東面にも小さな山岳氷河があり、その下部はザース渓谷へと落ち込んでいる(文献5)。
この山の名前の由来は、各文献では明らかにされていない。
但し、シュピッツェ(“spitze”)とは、ドイツ語で、「とんがり」、「先端」、「先頭」などを意味する単語であり、ヨーロッパアルプスのドイツ語圏の山々のうち、尖った山にしばしば付けられる単語である。
(フランス語圏で使われる「エギーユ」(“aigulle”/針峰)と似た意味)。
また(文献3)によると、この山は古くは、「シュドレンツ」(”Sudlenz”)とも呼ばれていたと、いう。
地質学的には、(文献1)によるとレンツシュピッシェは、片麻岩で形成されている。
レンツシュピッシェの初登頂は、1870年8月に、 C. T. Dent , A. Burgener(guide) , F. Burgener(guide) による3人パーティにより、北東フェース(the north-east face)から、主稜線上のコルである、ナーデルヨッホ(“Nadeljoch”)に上がり、そこから北西稜(the north-west ridge)をたどるルートによって、達成された(文献1)、(文献2)、(文献3)。
レンツシュピッシェへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。登攀ルートは、ミシャベル小屋からのルートとドム小屋からのルートがあるが、ここではミシャベル小屋経由ルートを説明する。
アクセスは、ザース渓谷(“Saastal”)側のザースフェー(”Saasfee”)の街からで、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)へ登って一泊する。
ミシャベル小屋からは、急峻な東北東稜を登攀して、山頂にいたる。
ザース渓谷側のロープウエー終点の、ハニックアルプ(“Hannig alp”)駅からミシャベル小屋まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋からレンツシュピッシェ山頂まで、登りで約4−5時間、標高差は約950m。
ミシャベル小屋から上の登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。岩稜の登りが多いが、部分的にミックス。
岩場のピッチグレードは、供銑掘
なお、初登ルートの一部でもある北東フェースは、「ドライエーゼル」壁(”Dreiesels wand”;「3匹のライオンの壁」の意)とも呼ばれ、標高差 約500m、最大斜 約56度の、急峻なアイスクライミングルートである(文献1)、(文献2)。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「レンツシュピッシェ」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、レンツシュピッシェ(“Lentzspitze”) の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、レンツシュピッシェ(“Lentzspitze”)の項(文献3)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項(文献4)、及び
スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献5)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、レンツシュピッシェ(”Lenzspitze”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Lenzspitze
※ ウイキペディア ドイツ語版の、レンツシュピッシェ(”Lenzspitze”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Lenzspitze
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelgrat
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
ナーデルホルン(“Nadelhorn” ; 4327m)のすぐ南隣りにある峰であり、ナーデルホルンやホーベルクホルン(”Hohberghorn” ; 4218m)などとともに構成される「ナーデルグラート」(”Nadelgrat”)岩稜の最南端のピークとなる(文献2)、(文献3)、(文献4)。
また、ザース渓谷(”Saastal”)の奥から望むと、ミシャベル山群最高峰のドム(”Dom”;4545m)、ティッシュホルン(“Taschhorn” ; 4490m)と、3連山を構成しているように望まれる。見る角度によっては極めて鋭い山容である。
レンツシュピッシェは、上記の通り、「ナーデルグラート」と呼ばれる、ほぼ南北に走るミシャベル山群主稜線上にある山であり、主稜線上の北側 約1kmには、ナーデルホルンがそびえている。また主稜線上の南側 約2kmには、ミシャベル山群の最高峰であるドムがそびえている(文献5)。
またこの山からは東へと枝尾根(東北東稜)が延びている。この東北東稜上には、シュバルツホルン(“Schwarzhorn”; 3618m)などの小ピークがあるとともに、この一帯の山々の登攀拠点として重要な、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)が、東北東稜上に建っている(文献5)。
この山の西面には、ホーベルク氷河(“Hoberg Glacier”)が広がっていて、更にその下部は、ツェルマット渓谷へと落ち込んでいる。北東面は、ホーバルム氷河(”Hohbalm Glacier“)の源頭部が広がっている。東北東稜より南側の南東面にも小さな山岳氷河があり、その下部はザース渓谷へと落ち込んでいる(文献5)。
この山の名前の由来は、各文献では明らかにされていない。
但し、シュピッツェ(“spitze”)とは、ドイツ語で、「とんがり」、「先端」、「先頭」などを意味する単語であり、ヨーロッパアルプスのドイツ語圏の山々のうち、尖った山にしばしば付けられる単語である。
(フランス語圏で使われる「エギーユ」(“aigulle”/針峰)と似た意味)。
また(文献3)によると、この山は古くは、「シュドレンツ」(”Sudlenz”)とも呼ばれていたと、いう。
地質学的には、(文献1)によるとレンツシュピッシェは、片麻岩で形成されている。
レンツシュピッシェの初登頂は、1870年8月に、 C. T. Dent , A. Burgener(guide) , F. Burgener(guide) による3人パーティにより、北東フェース(the north-east face)から、主稜線上のコルである、ナーデルヨッホ(“Nadeljoch”)に上がり、そこから北西稜(the north-west ridge)をたどるルートによって、達成された(文献1)、(文献2)、(文献3)。
レンツシュピッシェへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。登攀ルートは、ミシャベル小屋からのルートとドム小屋からのルートがあるが、ここではミシャベル小屋経由ルートを説明する。
アクセスは、ザース渓谷(“Saastal”)側のザースフェー(”Saasfee”)の街からで、ミシャベル小屋(”Mischabel Hutte”;3336m)へ登って一泊する。
ミシャベル小屋からは、急峻な東北東稜を登攀して、山頂にいたる。
ザース渓谷側のロープウエー終点の、ハニックアルプ(“Hannig alp”)駅からミシャベル小屋まで、登りで約3時間、標高差は約1000m。
ミシャベル小屋からレンツシュピッシェ山頂まで、登りで約4−5時間、標高差は約950m。
ミシャベル小屋から上の登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。岩稜の登りが多いが、部分的にミックス。
岩場のピッチグレードは、供銑掘
なお、初登ルートの一部でもある北東フェースは、「ドライエーゼル」壁(”Dreiesels wand”;「3匹のライオンの壁」の意)とも呼ばれ、標高差 約500m、最大斜 約56度の、急峻なアイスクライミングルートである(文献1)、(文献2)。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「レンツシュピッシェ」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、レンツシュピッシェ(“Lentzspitze”) の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、レンツシュピッシェ(“Lentzspitze”)の項(文献3)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項(文献4)、及び
スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献5)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、レンツシュピッシェ(”Lenzspitze”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Lenzspitze
※ ウイキペディア ドイツ語版の、レンツシュピッシェ(”Lenzspitze”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Lenzspitze
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ナーデルグラート(“Nadelgrat”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Nadelgrat
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
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