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ティッシュホルン(Taschhorn) / Taschhorn

最終更新:ベルクハイル
北西方向から、ドム(左)とティッシュホルン(右)を望む 写真一覧へ 南東側から望む、ティッシュホルン(中央)、ドム(左奥)、アルプフーベル(右手前)(wiki de) 写真一覧へ ティッシュホルンの西壁を望む 写真一覧へ ミシャベル山群の、ドーム、ティッシュホルンの双耳峰もすっきりと見えてきた。
北東方向に気高くそびえる、ミシャベル山群の王者、ドームとティッシュホルンの双耳峰。
基本情報
標高 4491m
場所 北緯46度04分59秒, 東経07度51分26秒
カシミール3D
ティッシュホルン(”Taschhorn” ; 4491m)は、スイス中南部、ヴァリス(Wallis/Valais)山群のうち、ザース渓谷(“Saastal”)と、ツェルマット渓谷(“Mattertal”)を分ける南北に長い山群である、ミシャベル山群(“Mischabel Gruppe” (独)/ ” Mischabel Range” (英))のうちの、一峰。
日本語表記では、「テッシュホルン」とも書く(文献1)。
本稿では、「ティッシュホルン」と表記する。

ティッシュホルンの北隣 約1.5kmの位置には、ミシャベル山群最高峰のドム(”Dom” ; 4545m)があり、少し離れた場所から望むと、ドムとともに双耳峰のように見える。一方、稜線の南側 約3.5kmの位置には、アルプフーベル(“Alphubel” ;4206m)がある(文献4)。
ティッシュホルンは、ドム、レンツシュピッシェ(“Lentzspitze“; 4294m)、ナーデルホルン(“Nadelhorn” ; 4327m)などと共に、ミシャベル山群の中核部を形作っている(文献3)。

ティッシュホルンは東側、西側ともに、標高差の大きい急峻な氷雪壁/岩壁となっている。ティッシュホルン東面の上部は、フェー氷河(“Fee Glacier”)が広がっており、その下部は、ザース渓谷側へと落ち込んでいる。一方、ティッシュホルン西面の上部はキン氷河(”Kin Glacier”)などが広がっており、その下部は、ツェルマット渓谷側へと落ち込んでいる(文献4)。
またティッシュホルン山頂部からはツェルマット渓谷側に、南西稜(「トイフェルスグラート」;“Teufelsgrat”;「悪魔の山稜」の意)と呼ばれる、険しい岩稜が延びている(文献1)、(文献4)。

ティッシュホルンは、ドムよりわずかに標高は低いものの、さらに険しい鋭鋒である。特に南壁はミシャベル山群でも特に難度の高い、険しい岩壁となっている(文献1)。

この山の山名の由来は、各文献には言及がない。ただ、この山の西側、ツェルマット渓谷("Mattertal")側の麓には、ティッシュ(“Tasch” /日本語の観光ガイドブックなどでは、「テッシュ」や「ティーシュ」と表記されることもあり)という街があるので、この街の名前が、この山の名前の由来と推定される。

ティッシュホルンの標高は、文献によって多少の差異がある。
(文献1)では、4490mと記載されている。
(文献2)、(文献3)、(文献4)では、4491mと記載されている。
本稿では、(文献2;ウイキペディア英語版)に記載の、4491mを採用した。

地質学的には、ティッシュホルンの頂上付近の岩稜は、片麻岩で形成されている(文献1)。

ティッシュホルンの初登頂は、1862年7月に、J. L. Davies , J. W. Hayward , S. Zumtaugwald(guide) , J. Zumtaugwald(guide) , P.-J. Summermatter(guide) による5人パーティーにて、氷雪面の多い、北西フェース(NW-Flanke / “Kinflanke”)からの登攀でなされた(文献2)、(文献3)。
なお、南東稜(主稜)経由のルートは、1876年に、J.ジャクソン、C. アルマー(guide), U.アルマー(guide)、による3人パーティにより、開拓された。その後、南東稜の先の、“Mischabeljoch” と呼ばれるコル(約3850m)に、ミシャベルヨッホ ビバーク小屋(”Mischabeljoch Biwak”)が建てられてから、一般的な登攀ルートの一つとなった(文献1)。


ティッシュホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
登攀ルートは、ツェルマット渓谷(マッタ―タール)側のティッシュ(“Tasch”;1450m)の街からスタートする。ここから西側の斜面を登り、ティッシュ小屋(”Tasch hutte” ; 約2700m)まで登って、一泊する。
小屋からは、ティッシュホルンとアルプフーベルの西面にあたる、氷河と岩稜が錯綜したルートを取り、ミシャベルヨッホと頂上との間の辺り(約4000m)で、南東稜に出る(ミシャベルヨッホへと登って南東稜へ出るパターンもあり)。そこから険しい岩稜である南東稜をたどって頂上に至る。

ティッシュからティッシュ小屋まで、登りで約4時間。標高差は約1300m。
ティッシュ小屋からティッシュホルンまで、登りで約7−9時間。標高差は約1300m。

登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。
岩稜部(南東稜)のピッチグレードは、供福棔法繊´掘


本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「テッシュホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ティッシュホルン(”Taschhorn”) の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ティッシュホルン(”Taschhorn”)の項(文献3)、
及びスイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)
を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、ティッシュホルン(”Taschhorn”)の項

 https://en.wikipedia.org/wiki/T%C3%A4schhorn

※ ウイキペディア ドイツ語版の、ティッシュホルン(”Taschhorn”)の項

 https://de.wikipedia.org/wiki/T%C3%A4schhorn

※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト

  https://map.geo.admin.ch/
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