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リスカム(Liskamm) / East Liskamm

最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 4533m
場所 北緯45度55分20秒, 東経07度50分08秒
カシミール3D
リスカム(Liskamm;4533m)は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の一峰である。スイスとイタリアの国境稜線上に位置しており、東側には、リスヨッホ(Lisyoch)というコルの先にモンテローザ山塊(Monte rosa Massif) がある。

リスカムは、国境稜線に沿って約5kmにおよぶ、東西に長い稜線を持つ。
このうち顕著なピークは2つあり、東峰(Eastern Lyskamm;4533m)が主峰で、東峰の西、約1kmの位置には西峰(Western Lyskamm;4479m)がある。

リスカムのスイス側(北面)は、標高差 約1100mの巨大な氷に覆われた壁となっており、稜線の北側には大きな雪庇が発達することが多い。一方、リスカムのイタリア側(南面)は、北面よりはやや傾斜がゆるいが、南側にもしばしば雪庇が発達する。

リスカムの稜線上にはしばしば巨大な雪庇が発達し、登攀を困難にしているとともに、雪崩の危険性が高い山である。そのため、リスカムは、人食い山(Menschen fresser(独)/ People eater(英))という、有難くない異名を持つ(文献2)。

リスカム(主峰)の初登頂は、1861年に、J.F.Hardyをリーダーし、6人のガイドを含む14人のパーティにより、南東稜経由のルートでなされた(文献1)、(文献2)。

リスカム(主峰)の一般的な登攀ルートは、イタリア側から拓かれている。
イタリア側からロープウエーを利用して、プンタ インドレン(Punta Indren;3260 m)まで行き登攀を開始する。そこから雪の斜面を登って主稜線上のコルであるリスヨッホ(Lisjoch;4151 m)に至る。そこから西側の、雪と岩稜を交えたリスカムの主稜線をたどってリスカム東峰(主峰)に至る。
 リスカム西峰だけを登る場合は、リスカム西側の、フェリックスヨッホ(Feliksjoch)からのルートが使われる。
 また、東峰から西峰へのリスカム主稜線の縦走は、より難度が高い。

イタリア側からの、プンタ インドレン駅からリスカム主峰(東峰)まで、登りで約4−5時間、標高差 約900m。

登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。
登攀ルートはほとんどが氷雪で、最大斜度は約45度。

なおリスカム主峰(東峰)の標高は、(文献1)では、4527m、(文献2:英語版ウイキペディア)では、4533m、スイス政府のネット地形図では、4532mと、出典によって、違いがある。


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、 ウイキペディア英語版の、"Lyskamm" の項(文献2)を参照して記載した。

※ ウイキペディア英語版の、リスカム(Lyskamm)の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Lyskamm
山頂

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