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ダンデラン(Dent d'Herens) / ダン・デラン

最終更新:ベルクハイル
西側から望むダンデラン(右手前)の西稜と、マッターホルン(奥) 写真一覧へ ダンデランの北壁 写真一覧へ クラインマッターホルンから望むダンデランの東面 写真一覧へ マッターホルン、ダンデラン、モンブラン、グランコンバン。
基本情報
標高 4173m
場所 北緯45度58分11秒, 東経07度36分18秒
カシミール3D
ダンデラン(Dent d’Herens;4173m)は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の一峰である。
スイスとイタリアの国境稜線上、マッターホルン(Matterhorn;4478m)の西方 約4kmに位置している。

マッターホルンがあまりにも有名で、登山者も多いため、そのすぐ近くにあるダンデランは、影が薄い4000m峰とも言える。またマッターホルンと比べるとアクセスもあまり良くない。その為に、登山者も少なめの4000m峰である(文献1)。
また、北側の”Val d'Hérens” (エランの谷)側から見た場合、手前にダンブランシュ(Dent Branche)があるため、あまり良く見えないことも、知名度を低くしている要因の一つである(文献2)。

山容は、見る方向によって異なるが、東側や西側から望むと、かなりの鋭鋒である。また北側から望むと、山腹部に大きな氷河(”Tiefmatteng glacier”)を持つ迫力のある姿を見せる。

ダンデラン(Dent d’Herens)という名称のうち、”dent”は、フランス語で「歯」を意味する言葉であるが(英語の”dental”と類似語)、ドイツ語の“horn”と同じく、山名に使う場合は、大きな岩峰を意味する。ヨーロッパアルプスのうちフランス語圏では、良く使われる名称である。
また”d’Herens”は、この山のスイス側(北側)にある、”Val d'Hérens” (エランの谷)が由来である(文献2)。

ダンデランの初登頂は、1963年8月に、F. C. Grove, W.E. Hall, R. S. Macdonald, M. Woodmass, M. Anderegg(guide), J-P. Cachat(guide), P. Perren(guide) よりなる7人パーティにより、現在の一般的な登攀ルートとなっている、イタリア側である南西面からなされた(文献1)、(文献2)。

ダンデランへの一般的な登攀ルートは、イタリア側から登る南西面である。
まずイタリアのアオスタ(Aosta)という登山基地となる町より、車(29km)にてビオナーツ(Bionaz)村へと進む。そこから約5−6時間の長い歩きでアオスタ小屋(Ref. Aosta;2780m)まで登って一泊する。
アオスタ小屋からは、モレーン地帯、Murailles 氷河をクレヴァスに気を付けつつ登り、西稜の側面地点(標高 約3800m)に至る。そこから岩稜である西稜伝いに登高して山頂に至る。

アオスタ小屋から頂上まで、登りで約5−6時間。標高差は約1400m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
頂上手前の西稜(岩稜)のピッチグレードは、最大で供

なおダンデラン山頂の標高は、(文献1)では4171m、(文献2;ウイキペディア英語版)では、4174m、スイス政府のネット地形図では4173mと、バラツキがある。


※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、"Dent d’Herans" の項を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、ダンデラン(Dent d’Herans)の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Dent_d%27H%C3%A9rens
山頂

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