アルプス4000m峰(ゲーゲケ版)
ヨーロッパ
モンテローザ/ツムシュタインシュピッツェ(Monte Roza / Zumsteinspitze) / ツムシュタインシュピッツェ、Zumsteinspitze 、Punta Zumstein(伊)
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4563m |
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場所 | 北緯45度55分54秒, 東経07度52分17秒 |
モンテローザという山は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の最高峰であるとともに、スイスとイタリアの国境稜線上に位置する。モンテローザは一つの山というより、巨大な山塊であり、モンテローザ山塊(Monte Rosa Massif)とも呼ばれる。
モンテローザの主稜線は、北東から南西方向走向をもつ、5kmほどの長い稜線である。その主稜線には多数のピークがある。
主稜線上の主要なピークを北東側から順に述べると、ノルトエント(Nordend;4609m)、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze;4634m/主峰)、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4556m)、パロットシュピッツェ(Parrotspitze;4436m)、ルートヴィッヒスヘーエ(Ludwighohe;4341m)、シュヴァルツホルン(Schwarzhorn;4332m)、バルメルホルン(Balmenhorn;4167m)、ヴァンサンピラミッド(Venscent Pyramide;4215m)などのピークが挙げられる(文献1)、(文献2)、(文献3)。
この項ではモンテローザ山塊の一峰である、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)ピークについて述べる。
ツムシュタインシュピッツェは、モンテローザ山塊の主峰である、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze)ピークから、南側、約500mの位置にあるピークである。但しその2つのピークの間は、深く切れ込んだ、険しい岩場となっている。
ジグナールクッペ(Signalkuppe)ピークからは、北へ約1kmの位置になる。
このピークは、イタリア側(イタリア語)では、“Punta Zumstein”と呼ばれる(文献2)。
このピークの名称のうち、「ツムシュタイン」 “Zumstein” は、下記の初登頂者の名前に由来すると思われる。
このピークの初登頂は、1820年8月に、”Joseph Zumstein“ を含むパーティにより、グレンツ氷河(Grenz Glacier)を登高するルートにより、達成された(文献1)、(文献2)。
このパーティーは本来、モンテローザ山塊の最高峰の登頂を狙っていて、このツムシュタインシュピッツェに登頂した。しかし、その先に更に高そうなピーク(=ディフイールシュピッェ(Durfourspitze))があることを確認した、という(文献2)。
ツムシュタインシュピッツェへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
イタリア側のリゾート地、アラーニャ(Alagna;1200m)からロープウエーを使い、プンタ・インドレン(Punta Indren;3260m)に至り、ここからスタートする。
ここから氷河、モレーンを登って、ニフェティ小屋(Rif. Gniffity;3650m)に至り、一泊する。
小屋からは、北へと氷河上を登高して国境稜線上のコル状の場所(約4200m)に出る。そこから主稜線のややスイス側の氷雪の斜面を北東へとたどり、まずは、マルガリータ小屋が立つ、ジグナールクッペピーク(Signalkuppe;4556m)付近に至る(ついでに、ジグナールクッペに登っても良い)。そこからさらに北東へと稜線沿いに進むと、ツムシュタインシュピッツェの山頂へと至る。
プンタ・インドレンからニフェティ小屋まで、標高差 約400m。
ニフェティ小屋からツムシュタインシュピッツェまで、標高差 約900m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、F(最も易しい)。比較的緩やかな氷雪の斜面。
※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、ウイキペディア英語版の、“” Zumsteinspitze の項(文献2)、及び、ウイキペディア英語版の、"Monte Rosa" の項(文献3)を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze )の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Zumsteinspitze
モンテローザの主稜線は、北東から南西方向走向をもつ、5kmほどの長い稜線である。その主稜線には多数のピークがある。
主稜線上の主要なピークを北東側から順に述べると、ノルトエント(Nordend;4609m)、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze;4634m/主峰)、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4556m)、パロットシュピッツェ(Parrotspitze;4436m)、ルートヴィッヒスヘーエ(Ludwighohe;4341m)、シュヴァルツホルン(Schwarzhorn;4332m)、バルメルホルン(Balmenhorn;4167m)、ヴァンサンピラミッド(Venscent Pyramide;4215m)などのピークが挙げられる(文献1)、(文献2)、(文献3)。
この項ではモンテローザ山塊の一峰である、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)ピークについて述べる。
ツムシュタインシュピッツェは、モンテローザ山塊の主峰である、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze)ピークから、南側、約500mの位置にあるピークである。但しその2つのピークの間は、深く切れ込んだ、険しい岩場となっている。
ジグナールクッペ(Signalkuppe)ピークからは、北へ約1kmの位置になる。
このピークは、イタリア側(イタリア語)では、“Punta Zumstein”と呼ばれる(文献2)。
このピークの名称のうち、「ツムシュタイン」 “Zumstein” は、下記の初登頂者の名前に由来すると思われる。
このピークの初登頂は、1820年8月に、”Joseph Zumstein“ を含むパーティにより、グレンツ氷河(Grenz Glacier)を登高するルートにより、達成された(文献1)、(文献2)。
このパーティーは本来、モンテローザ山塊の最高峰の登頂を狙っていて、このツムシュタインシュピッツェに登頂した。しかし、その先に更に高そうなピーク(=ディフイールシュピッェ(Durfourspitze))があることを確認した、という(文献2)。
ツムシュタインシュピッツェへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
イタリア側のリゾート地、アラーニャ(Alagna;1200m)からロープウエーを使い、プンタ・インドレン(Punta Indren;3260m)に至り、ここからスタートする。
ここから氷河、モレーンを登って、ニフェティ小屋(Rif. Gniffity;3650m)に至り、一泊する。
小屋からは、北へと氷河上を登高して国境稜線上のコル状の場所(約4200m)に出る。そこから主稜線のややスイス側の氷雪の斜面を北東へとたどり、まずは、マルガリータ小屋が立つ、ジグナールクッペピーク(Signalkuppe;4556m)付近に至る(ついでに、ジグナールクッペに登っても良い)。そこからさらに北東へと稜線沿いに進むと、ツムシュタインシュピッツェの山頂へと至る。
プンタ・インドレンからニフェティ小屋まで、標高差 約400m。
ニフェティ小屋からツムシュタインシュピッツェまで、標高差 約900m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、F(最も易しい)。比較的緩やかな氷雪の斜面。
※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、ウイキペディア英語版の、“” Zumsteinspitze の項(文献2)、及び、ウイキペディア英語版の、"Monte Rosa" の項(文献3)を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze )の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Zumsteinspitze
山頂 |
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付近の山
- [0.6km] モンテローザ/ディフイールシュピッツェ(4634m)
- [0.7km] モンテローザ/ジグナールクッペ(4554m)
- [1.2km] モンテローザ/ノルトエント(4609m)
- [1.3km] モンテローザ/パロットシュピッツェ(4432m)
- [1.8km] モンテローザ/ルートヴィッヒスヘーエ(4341m)
- [2km] モンテローザ/シュヴァルツホルン(4321m)
- [2.3km] モンテローザ/バルメンホルン(4167m)
- [2.8km] モンテローザ/ヴァンサンピラミッド(4215m)
この場所を通る登山ルート
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