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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
国内最高所の一等三角点がある南アルプスの秀峰
赤石岳は長野県と静岡県にまたがる南アルプスの山です。標高は3121mで、日本百名山に選ばれています。
「南アルプス」は、赤石山脈の通称で、山脈名は赤石岳にちなむとされます。また「赤石」という名前は、南東斜面を流れる「赤石沢」に由来しており、赤い岩盤や転石が多く見られます。岩石は海底に堆積したプランクトンなどで構成されるチャートで、南アルプスが海の底から隆起してできたことを示しています。
登り応えがあり健脚向けですが、雄大な山岳風景と豊富な高山植物を堪能することができます。
また赤石岳とその周辺の峰々には、ライチョウも生息しています。
一等三角点を持つ山の最高峰
山頂はごつごつとした岩場です。設置されている三角点は、日本で最も高い位置にある一等三角点です。
見晴らしは優れており、富士山がよく望めます。また、悪沢岳の向こうには塩見岳や北岳など、南アルプス主稜線の雄大な景観が広がっています。さらに遠くは、北アルプスや御嶽山なども見ることができます。
直下には赤石岳避難小屋が建っています。
その裏手には、信仰の象徴とされる祠や石剣が立ち並んでいます。1886年に修験者の堀本丈吉が長野県側から道を拓いたことで、明治時代は参拝登山が盛んに行われていたそうです。
登山基地・椹島
赤石岳登山でスタンダードな入山口は、静岡県の椹島(さわらじま)です。複数の登山道が交わる場所で、椹島ロッヂが建っています。聖岳や悪沢岳を目指す登山者もよく利用しています。
ここへ通じる道路は、一般車両の進入が禁止されています。アプローチは畑薙第一ダムに設けられた臨時駐車場から、送迎バスに乗り換えます。
バスは株式会社特種東海フォレストが運行しています。乗車するには対象の山小屋に泊まることが条件です。
山頂への1本道・東尾根
赤石岳を目指す代表的なルートは、椹島から登る東尾根です。山頂直下まで分岐がなく、また最も短い時間で登頂することができます。とはいえ標高差は2000mほどあり、体力と時間を要します。
途中には「歩荷返し」と呼ばれる急坂があります。
標高2500mほどの地点には、東尾根で唯一の山小屋・赤石小屋があります。木々に囲まれていますが、赤石岳山頂部や聖岳を望むことができます。
富士見平はちょっとした広場で、遮るものがない展望を味わいながら一息つくことができます。
大倉喜八郎の「大名登山」
東尾根のまたの名は「大倉尾根」です。山頂へ続く登山道は、実業家の大倉喜八郎(おおくらきはちろう:1837-1928年)が赤石岳へ至るために開削されました。
1926年、彼は88歳の時、自身が起こした会社の社有林にある赤石岳への登山を決行しました。莫大な資金と2000人を超える作業員が投入され、たったひと月で登山道や山小屋が造られました。登山隊は総勢200名で、老齢の喜八郎は駕籠(かご)や背負子で担がれながら登り、長年の夢を実現しました。
百名山を三座巡る周回ルート
南アルプス南部は一つ一つの山が大きく、山脈の主稜線に辿り着くのは1日がかりです。そのため多くの登山者がすぐに下山するのを惜しみ、数日をかけて周回登山や縦走登山を楽しんでいます。
赤石岳と合わせてよく目的とされるのは、聖岳と悪沢岳です。両峰も日本百名山であり、それの達成を狙う登山者には魅力的なようです。
お決まりの行程は椹島を出発し、山々を巡って再び戻る周回登山です。
登山口 |
椹島 聖沢登山口 二軒小屋ロッヂ |
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周辺の山小屋 |
赤石岳避難小屋 赤石小屋 聖平小屋 百間洞山の家 荒川小屋 中岳避難小屋 千枚小屋 椹島ロッヂ 二軒小屋ロッヂ 兎岳避難小屋(※無人) |
基本情報
標高 | 3120.53m |
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場所 | 北緯35度27分40秒, 東経138度09分26秒 |
・2014年4月1日に基準点の標高改定(一等三角点「赤石岳」3120.06→3120.53、基準点成果等閲覧サービス http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/ )
山頂 | |
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危険個所 | |
展望ポイント | 富士山など360度のパノラマ展望 |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
Infobox 山|名称 = 赤石岳
|画像 =
|画像キャプション = 千枚岳から望む赤石岳
|標高 = 3,120.53
|座標 = }
|所在地 =
|山系 = 赤石山脈
|種類 = 氷食尖峰、隆起
|初登頂 =
|地図 =
赤石岳(あかいしだけ)は赤石山脈の長野県と静岡県にまたがる標高3,120.5 mの山である。南アルプス国立公園内にあり、日本百名山及び新日本百名山に選定されている。
北岳・間ノ岳・悪沢岳に次いで、南アルプスで4番目の高さである。山頂には一等三角点(点名が「赤石岳」)が設置されており。山頂直下の南に赤石岳避難小屋があり、約700 m北に小赤石岳のピークがある。
稜線の東側斜面にはいくつかの圏谷が見られ、これは日本国内では最南端の氷河の痕跡である。南西斜面には「ゴーロ帯」と呼ばれる岩石氷河の地形が見られる。山頂付近では線状凹地が見られる。山体は輝緑凝灰岩や火砕岩などから構成される。亜高山帯には、ダケカンバ、シラビソ、トウヒ、ツガなどの原生林が広がる。
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