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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
豊富な火山湖とミヤマキリシマが圧巻の名山
霧島山は鹿児島県と宮崎県にまたがる活火山です。20を超える峰で構成されており、「霧島連山」や「霧島火山群」などと呼ばれることがあります。
火山ならではのダイナミックな情景が魅力で、日本百名山に選ばれています。
山名の由来はいくつかありますが、霧にまつわるものが多いようです。そのひとつによれば、霧の中から突き出た峰々が、海に浮かぶ島のように見えるためとされています。
主峰は韓国岳
主峰は韓国岳(からくにだけ)で、他に硫黄山や新燃岳、高千穂峰などが連なります。韓国岳は霧島山では最も高く、標高は1700mです。「韓国」の語源は諸説あり、韓国まで見渡せることを事由にした説があります。ただし、実際に朝鮮半島を見ることはできません。
いくつもの火山湖を擁する山
霧島山は気象庁が24時間観測対象とする活火山です。大きな火口や、それに水が溜まった火山湖があちこちで見られ、独特の風景を成しています。
最も大きな火山湖は、高千穂峰の東麓にある御池です。それに次ぐ大浪池は、韓国岳の南西に位置しており、霧島山を代表する見どころです。
有史以降の火山活動は、御鉢と新燃岳に集中しています。近年では2011年と2018年に、新燃岳でマグマ噴火が発生しました。かつての名所であった新燃池は、2011年のそれにより消失しました。
新燃岳は南隣の中岳を含めて入山することができません。硫黄山の周辺も、立ち入りが規制されている箇所があります。
眺望良しの山頂部
山上は高い木々がなく、展望に優れています。
韓国岳山頂からは新燃岳や高千穂峰など霧島山の峰々に加え、九重山も見晴らします。南方面は眼下に大浪池、その奥は桜島と開聞岳を望みます。屋久島が見えることもあります。
山伏らが修行を積んだ山
何度も噴火を繰り返してきた霧島山は古来、人々に畏敬の念を抱かせたようです。古くから信仰の対象で、中世は修験者が多く入峰していました。
天台宗の僧、性空(しょうくう:910-1007年)は修験道を体系化した人物で、彼が整備した6社は「霧島六社権現」と呼ばれています。
神的な存在ならでは、伝説や日本神話にまつわるエピソートも多く語られています。
高千穂峰は天照大御神の孫の瓊瓊杵尊(または邇邇芸命、ににぎのみこと)が降臨した地と言われており、山頂には天逆鉾(あまのさかほこ)が突き立っています。鉾は古くから据えられていたようですが、鉾先は噴火で一度折れており、現在付いているのはレプリカです。
初夏に必見のミヤマキリシマ
噴火の名残りを感じられる一方で、山名を冠したツツジの一種、ミヤマキリシマの花も評判です。
花期は毎年5月中旬から6月上旬で、紅紫色の花が山肌を絢爛に飾り立てます。人々を魅了するこの花は、鹿児島県の県花に指定されています。
登山の拠点・えびの高原
えびの高原は、山域の北西に位置する盆地で、韓国岳、えびの岳、白鳥山、甑岳(こしきだけ)に囲まれています。
ビジターセンターや駐車場、バス停があり登山の拠点によく選ばれています。他にも屋外スケート場やキャンプ場、温泉宿もあり観光地としても有名です。
また「池めぐり自然探勝路」なるトレッキングコースが設けられています。比較的手軽な散策で、白紫池(びゃくしいけ)や六観音御池、不動池といった火山湖と、火山の景観を楽しむことができます。
坂本龍馬ゆかりの山
麓は火山の恩恵を受け、いくつも温泉が湧出し地熱発電も行われています。
温泉地は総じて「霧島温泉郷」と呼ばれており、坂本龍馬(さかもとりょうま:1836-1867年)が日本初の新婚旅行で訪れた場所です。彼らは「塩浸温泉」や「硫黄谷温泉」など次々と温泉地を回りました。更に龍馬夫妻は高千穂峰にも登ったそうで、天逆鉾を引き抜いたとする記録も残っています。(※天逆鉾は触れることはできません)
韓国岳への代表路
霧島山は登山初心者にも挑戦しやすい山です。定番のルートはえびの高原から出発して最高地点の韓国岳と大浪池を巡ります。
ただし噴火警戒レベルが定められており、状況により通行が規制されることがあります。入山の前は、最新情報の確認が必須です。
登山口 |
■韓国岳 韓国岳登山口(えびの高原) 大浪池登山口 |
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周辺の山小屋 | 韓国岳避難小屋 |
基本情報
標高 | 1700m |
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場所 | 北緯31度56分03秒, 東経130度51分41秒 |
霧島山は宮崎・鹿児島県境に広がる火山群の総称。
最高峰は1700mの韓国岳。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/505.html
最高峰は1700mの韓国岳。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/505.html
山頂 | |
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分岐 | |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
霧島山(きりしまやま)は、九州南部の宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称であり、霧島連山、霧島連峰、霧島山地あるいは霧島火山群とも呼ばれる。最高峰の韓国岳(標高1,700 m)と、霊峰高千穂峰(標高1,574 m)の間や周辺に山々が連なって山塊を成している。有史以降も噴火を繰り返す活火山(気象庁の活火山ランク付けはB)であり、特に新燃岳と御鉢では活発な火山活動が続いている。火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている。
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月霧島山は韓国岳や新燃岳・高千穂峰などの総称です。 一般的に日本百名山のそれは、最高峰の韓国岳(1,700m)を指しています。国内最高所にある火山湖や噴煙を上げる山々など、国内ではなかなか見られない景観に感嘆することでしょう。ただし、今なお激しい火山活動を繰り返しており、登山の可不可は流動的なので事前の下調べを忘れないよう心掛けましょう。