烈風の伯耆大山 天候が予測できない冬の日本海側登山
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- GPS
- 05:16
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 958m
- 下り
- 947m
コースタイム
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:13
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 大山火の神岳神社豪円湯院 冬季限定380円 |
写真
装備
個人装備 |
冬山装備一式
|
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感想
昨年と違い、今年は日本海側にドカ雪が降る気象の日が続いています。昨年の大山例会の記録を見ると、青と白のコントラストがまぶしく、景色を堪能した様子がうかがえますが、今年はそうは行きそうにありません。
例会7日前に「大峰方面を検討します」とメールが入りました。冬山は判断が難しくCL泣かせです。天気予報とにらめっこの日々が続き、例会3日前に「大山で決行」とメールが届きます。行けるところまで行き、状況をみて引き返すと理解しました。
前夜泊の出発日(金曜)は朝から雨です。夜9時に三宮に集合し、一路北北西に進路をとり大山を目指しました。大山寺橋駐車場の奥にテントを設営し仮眠。
翌朝の気象は曇り、気温は足もとが氷結していないので、氷点下ではなさそうです。出発午前8時半、既に多くの登山者が登り始め、降雪もなかったので、わかんは置いておきました。道はしっかりとトレースがあります。1週間前のヤマレコには、夏道で雪崩があり、ヘリコプターが飛んでいるとの記録がありましたが、大山は人気の山ですね。すぐに入山者があり、明瞭なトレースが付いています。
どこまで登れるか? との思いも、一合目までのなだらかな夏道を歩いていると、頂上まで行けそうな気になります。足元に目をやると、道は安定し歩行には問題ありません。安全を考え三合目でアイゼンを装着、高度を上げていきました。メンバーは笑顔でワイワイと口も動き元気です。
休憩時に「手作りシリアルバー」の差入れがありました。これがめちゃ美味しかったです。聞くと、グラノーラ、マシュマロ、バター、ハチミツで簡単クッキングだそうです。できそうなので、今度挑戦してみます。
五合目過ぎあたりから、ガスが出てきました。
これは気温が高いせいかもしれないが「登れても眺望は無理だな」との思いにはっきりと変わります。樹林帯を抜けると、ガスに加えて、風が吹き付けてきました。そして、メンバーの声も少なくなりました。六合目の避難小屋は、すっぽりと雪の下に埋もれて、入り口部分に目印の”毛が三本”立っていました。近く休憩している人を見ると、スノーボードを手に持った人もいます。おそらく、ここから眼下に広がっているはずの元谷に向かって滑走していくのでしょう。やってみたいのですが、もう若くはないですね?
さあ、ここからの急登と稜線歩きが”核心部”です。体を持っていかれそうな強風が吹く中、ピッケルを使いながら、ゆっくり急登を登ります。ここ登りはいいが、下りは危ないだろうなと思います。
途中、登頂した登山者とすれ違うと「ものすごい風ですよ」と声を変えられました。ゴーグルをしているその顔を見ると霜が前面に貼り付き、身体全体が氷結しています。過酷そうです。それでも、一歩ずつ登ります。
山頂に近づくと、ますます風が強くなり、顔がいたくなっていきました。寒いどころではありません。怯まず、前を向いて登ります。
すれ違う先行者から、あと少し! 頑張って! との励ましを受けつつも、なかなか山頂小屋も標識も出てきません。立ち止まれば氷結しそうなので、ここは頑張ってひたすら登ります。
ふと、山頂の木道部はこんなに長かったか? と考えたりしました。しばらくすると小屋の姿が目に入って来ました。気持ちがホッとします。ここで、休みたいところですが、「先に山頂を踏もう」とCLから声が掛りました。11時20分無事全員登頂です。12時までに登頂できない場合は、引き返す予定でしたので、順調に登れたと思います。みなさん、ありがとうございました。
記念撮影を済ませて、避難小屋で休憩することにしました。入口でアイゼンを脱ぎ、雪に埋まっているドアから中に入ります。外とは違って、ここは風もなく快適空間。大休憩をとることにしました。
小屋の中を観察すると、トイレも使用できそうですし、2階部分は泊れそうです。大山の避難小屋はどこもそうですが、特に過酷な環境下では、有難い施設です。下山は、元来た道を戻りました。
八合目までは、登りで背中に受けていた風を、まともに正面から受けました。顔が痛い、目があけえない、といって立ち止まりたくもできません。とにかく、ぐっと堪えて通過します。風の向きは、常に意識したほうが良いという教訓を一つ学びました。五合目から、雪が強く降りだしました。時間帯がズレていると視界も悪くなり、トレースもかき消されるところです。ホワイトアウトとともに道を見失う危険性は十分に考えられます。そして、2時前にテント場に戻りました。このまま帰神するのではなく、もう一泊して元谷で別動隊と合流して「雪上訓練」行います。仲間のテント場の整備を行い、少し早いですが、夕食を兼ねて大山火の神岳温泉「豪円湯院」に立ち寄りました。(GEN)
<特記事項>大山火の神岳神社豪円湯院冬季限定380円
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