風と視界不良の中岳、3時過ぎから絶景が

2017年04月15日(土) [日帰り]

• GPS: 09:32
• 距離: 19.7km
• 登り: 885m
• 下り: 890m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:12
• 休憩: 1:20
• 合計: 9:32

距離 19.7km 登り 885m 下り 893m

7:21 無意根大橋薄別林道ゲート
8:17 8:41 第一送電線下休憩
10:20 10:21 林道登山口
12:05 12:34 休憩（採取）
14:27 14:53 中岳
16:53 ゴール地点

天候

曇り、一時晴れ、中岳の山麓から上はガス、強風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

薄別林道は積雪十分、全体重めの雪、林道後半片側急斜面で落雪の箇所あり。

その他周辺情報

定山渓温泉

写真

国道無意根大橋からの薄別林道の入口ゲート。

4/15 7:47

分岐1回目、左手沼ノ沢林道、右を行く。

4/15 7:56

ミラーで記念撮影。

4/15 8:15

1時間程で1つ目（この上に2つめの送電線が隣接している）の送電線下の広場に到着。ここで休憩して朝食。晴れ間が出てきて春の日差しを満喫。

4/15 9:27

2つめの分岐、トレースは左の林道に続いていたが、知っている右側の薄別林道を行く。トレースはなかった。後で他の人のヤマレコのログを見るとここら辺から尾根に行ったらしい。

4/15 9:39

林道を上がってきて札幌岳方面を撮ったが雲が出てきて遠くの視界は良くなかった。風も強くなってきた。

4/15 9:39

林道は急斜面を横切る。昨年雪解け時は確か一部道路崩壊していた。

4/15 9:39

ここにあった雪は崩落したのだろう。

4/15 9:49

次の急斜面横断個所。表面に柔らかい積雪あるので滑りやすいのでエッジを深く押しつけ注意して横断。

4/15 9:51

渡り終わってシールのまま滑り下る。

4/15 9:51

札幌岳方面はまだ雲の中。午後は晴れの天気予報を信じて前進。

4/15 10:15

薄別林道は昔は無意根登山口まで通じていたのだろうが、今は荒廃し木が生い茂って来ている。中岳ー無意根の稜線からどこを下りても林道に下れれば安心なのだが。

4/15 10:15

林道登り口はもう少し（50mくらい）先だが短絡して手前の小さな沢から登り始める。

4/15 10:24

広い尾根に出ると狐らしい足跡。

4/15 10:41

しばらく緩やかなこうゆう尾根を登ってゆく。重めの雪でスキーを前に滑らせるのに足の筋肉と体力を使う。

4/15 10:53

真っ白な雪の斜面にシャッター。

4/15 11:12

水を含んだ雪でシールにくっついてくる。右足のももの付け根が痛み出し、頂上までもつか不安になった。

4/15 11:12

下方のガスもなかなか晴れない。

4/15 11:15

丹沢山1052m山頂あたり。

4/15 11:22

カバノアナタケ発見。30分くらいかかって採取。

4/15 11:42

振り返って。雲が多くなってきた。予報と違うな。中岳方面は雲の中で見えない。

4/15 12:38

下は晴れ間がある。樹林帯を抜けた。雪が重く一歩一歩に体力使う。

4/15 12:38

素晴らしい斜面だが雪は重い。

4/15 12:45

上に登るに従い、ガスの中で視界不良、風も強い。GPSと磁石を頼りに登る。それほど寒くはないので助かる。

4/15 12:56

裾野が広いので視界不良時は迷いやすいところ。しかし幻想的な風景はまた格別。

4/15 12:57

狐君の足跡が山頂方面に続いている。しばらく並行。

4/15 13:09

遠くから目標とした木。パオパオの木と命名。厳冬の時にもここで耐えて居たんだね。頭下がります。

4/15 13:35

ほぼ視界がない強めの風の状況の中を方向を確認しながら進む。3月の喜茂別BCの時も強風とホワイトアウトだったが、あの時に比べれば風も強くはないし、何より寒くはない。

4/15 13:51

再び狐君の足跡に再会。彼も山頂を目指しているのか？こんな中で餌を探して歩き回るのは大変だろうな。

4/15 14:22

もうそそそろ山頂だろうと思っていたところ、突然頂上の岩壁が現れた。足の付け根も限界に近くなり、また位置確認の時間もかかりペースが大幅に落ちてしまった。

4/15 14:33

中岳山頂の岩壁に再会。ここら辺は風はそれほど強くない。

4/15 14:35

せっかくなので山頂に登る。這松帯の先にある。

4/15 14:37

山頂の小さなケルン。中央に中岳と誰かの手彫りで刻まれている。

4/15 14:37

山頂は一面の這松。無意根側の視界も0。

4/15 14:38

視界不良の中、記念撮影。中岳はなかなか来れない山なので貴重なスナップになるだろう。

4/15 14:43

下を覗いて岩壁下のスキーとリュックも撮影。時間も押しているが今回は無事帰れれればいい。春ならではの心の余裕。

4/15 14:56

山頂から重めの雪面を下りてくると突然視界が開け、下は青空が広がってきていた。

4/15 14:56

並河岳方面の尾根も見えてきた。

4/15 14:56

登ってきた方面。右側。広い斜面で視界不良時は迷いやすい。厳冬期は厳しいだろう。

4/15 14:57

斜度があると何とかターン滑走できる。

4/15 14:58

中山峠方面。

4/15 14:58

帰路の尾根筋。この広い裾野は中岳ならでは。天気のいい日はゆっくり遊んでいたいところだ。

4/15 14:58

札幌岳、空沼岳のズームアップ。

4/15 14:59

下る途中、無意根の裾野が見えだした。

4/15 14:59

向こう側、左、無意根の下部。

4/15 15:04

無意根の頂上がガスの上に現れた。

4/15 15:04

ガスに霞んで神威、烏帽子岳（を写したつもり）。

4/15 15:04

おー、空高く聳えた無意根が全体を現した。ここから見る姿は一段と雄大で崇高だ。

4/15 15:05

遠く烏帽子、神威もはっきり見えだした。

4/15 15:05

登ってきた幅広尾根の先に札幌岳、空沼の峰。

4/15 15:05

4/15 15:06

ガスの中に浮かぶ無意根。これだけ見るとアラスカのマッキンリーのよう。

4/15 15:07

今回、最高の一枚。遅くまでいたおかげで最高の瞬間に巡り会えた。

4/15 15:10

帰路の中、場所を変えながら撮影。

4/15 15:19

改めて無意根はでかい。

4/15 15:19

天狗岳アップ。

4/15 15:19

ガスが切れてきたので神威、烏帽子もはっきり撮影できてきた。

4/15 15:21

最後の斜面でのターン滑走。

4/15 15:41

2本の傾いたカップルの木、仲良しなんですね。

4/15 15:49

最後の無意根の写真、この形が一般的。どこから見てもでかい王者の風格の山。

4/15 15:49

天狗は荒々しさに徹した一匹狼の風格の山か。

4/15 15:57

このピンテから林道側に左手に下りる。他のトレースはそのまままっすぐに続いていた。

4/15 16:02

林道の登った地点に到着。

4/15 16:03

ここを登った。

4/15 16:10

林道の落石注意の黄看板と国道方面。

4/15 16:10

夕刻近くになって天気予報通り晴れ。

4/15 16:11

漁岳アップ。

4/15 16:13

注意して急傾斜部横断。

4/15 16:51

無事林道ゲート到着。随分時間かかったが、無意根の絶景を見られた満足。なかなか見られない姿を見せてもらった。

4/16 10:17

中岳の頂上のテラスの雪の上にカメラのフィルターが落ちていた。MARUMI 67mm。心当たりの方はヤマレコで連絡ください。

4/16 10:17

アップ画像。

撮影機器：

Canon IXY 630 Canon

感想

bigbang

昨年も4月の今頃、無意根大橋から薄別林道で中岳を目指したが林道は除雪されていてスキー靴での歩行で登山口まで時間がかかり、時間切れで中途で引き返してきた。再挑戦で早めに出たつもりだったが、林道には雪が十分あったが思いの外重く、体力を使い足の付け根も痛みだし、後半頂上への登りで時間を費やした。天気も山頂付近は予報とは異なり風とガスの中でほとんど視界のない状況でルーファイにも時間を使ったが、なんとか無事山頂にたどり着くことができた。スキーで下ってくるときに無意根方面のガスが晴れ始め、空高く聳える堂々とした無意根岳が姿を現した。こちら側の尾根筋から見る雪をたたえた崇高な無意根の姿に感動した。中岳の下に広がる一面の雪面は幻想的で他では見られない景色だった。無意根大橋から林道を通って登るこちらのルートは急斜面の少ないルートで、重めの雪になるこの時期、滑りを楽しめるルートではないが、中岳ー無意根の稜線付近の別世界を味わえる貴重なルートだと思う。厳冬期に吹雪、視界不良にあったら遭難の危険が高いところだと思った。