舟伏山【根尾松田からのバリ周回】
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- GPS
- 08:17
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,444m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは樽見駅と尾並坂峠の少し東側の駐車場にあるものがそれぞれ最終です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小舟伏山〜舟伏山〜阿弥陀仏間をのぞいては登山道ではありません。出かけられる際は自己責任でお願いします。 小舟伏山南尾根の一部でシャクナゲのヤブ・岩場がありますが、それ以外はヤブはありませんし、巡視路なども使う快適な道です。 むしろ舟伏山登山道区間が非常に滑りやすく気を使いました。また、花探しのため登山道を離れて落石を起こすハイカーもいたので注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 道の駅と温泉がセットであります。 【道の駅・うすずみ桜の里・ねお】 http://www.usuzumi.or.jp/sakura-sato/ 【うすずみ温泉四季彩館】 http://www.usuzumi.or.jp/index.php |
写真
感想
今年に入って昨年春のヤブ山レコを拙い記憶をたよりに書き始め、あと二つ三つ上げたいと思っているうちにもう、そんな季節になってしまいました。今年はまだまだ残雪の山もやれそうですが、自宅周辺の雑木林の芽吹きが進んでくると自然派ハイカーとしてはやっぱり花や緑に心が向いてしまいます。
そんなわけで、この時期イワザクラ目当てのハイカーで賑わう舟伏山を、根尾側から周回で歩いてきました。根尾松田の道谷を囲む尾根をぐるりとたどるルートで、最近一部の人たちに歩かれている小舟伏山西尾根で登り、その後一昨年登りに使った南尾根を南に下って道谷左岸の尾根を歩いて戻るというものです。
結果としては、せっかく咲いていた舟伏山西登山道のイワザクラを見落とし、花や新緑にも少し早かった感じでしたが、良くも悪くも美濃の山らしさを味わえる変化に富んだルートで楽しめました。
【駐車地〜小舟伏山〜舟伏山〜阿弥陀仏】
根尾松田の道谷川にかかる「みちだにがわばし」少し手前の送電線巡視路の階段前の空き地に車を置き、「みちだにがわばし」を渡ってすぐの尾根尻から取付きます。いきなりカタクリが出迎えてくれますが、残念ながらまだ花びらを閉じてうつむいたまま。
ヤブは全くありませんが、のけぞりかえるような急登を立木につかまりながらよじ上ると、平らな植林地に出ました。そこから林床にシロモジが芽吹く植林の登りとなり、やがて左手自然林のかなりの急登となって舟伏山のシルエットが望めます。
そしてしだいに尾根芯が岩ゴロの様相となってくると花への期待も高まりますが、まだ少し時期が早いようです。それに予報に反して雲優勢の空模様に気持ちが盛り上がらないまま登り続けると傾斜が緩みカレンフェルトの道となります。これから花が咲いてきそうな雰囲気のところです。
遠くの山並みは雲の中ですが、大白木山くらいは望める展望地を過ぎて舟伏山西登山道に合流。ヤブレガサやバイケイソウがウジャウジャと湧き出したところ。ここまでヤブは全くなく、この時期の混雑をさけて静かに登るにはよいルートだと思いました。花にはまだ早かったため、どのくらい見られるのかは不明ですが。あとこの日は、雨上りのせいなのか?スリップ多発で気を使いました。
そこから少しで小舟伏山に到着。舟伏山へは行かないつもりでしたが、登山道にハイカーの姿がなかったので勢いで向かってしまいました。舟伏山頂上ではやはりそこそこの賑わいがあり、衣装が新しくなった「山県さくら」ちゃんをカメラに収めてすぐに引き返します。
そこから阿弥陀仏までの急斜面のジグザグ登山道の下りはヌルヌル滑りまくり、歩きにくいことこの上なし。おかげですぐ足元に注意が集中してしまい、わずかながら咲いていたという西登山道のイワザクラを見落としてしまったようです。
途中、花を撮るために登山道を外れたハイカーが起こしたと思われる落石が目の前を転がり落ちていきました。多くのハイカーが登ってきている中、これは注意してほしいところ。
そしてようやく歩きにくい登山道区間が終わり、南尾根降り口となる阿弥陀仏に到着しました。
【阿弥陀仏〜・674〜尾並坂峠分岐】
ちょうどタイミングよくハイカーの姿のない阿弥陀仏から南尾根へ進入。入口こそ灌木で隠されていますが、すぐにヤブなしの痩せ尾根となります。南尾根前半はこんな痩せた尾根歩きが続き、小さなコブを越えながら進みます。これは尾根芯無理だろうというところでは、斜面にちゃんと獣道が付いており問題なく歩いて行けます。
そして一昨年逆方向から来たときに、核心部と感じた岩壁に突き当たります。記憶は鮮明に残っていて、どこを行くべきか覚えています。そこを越える途中に一群れのアカヤシオがあり、うれしいことに十分な量の花をつけていてくれました。状況は5分咲きといったところでしょうか。
この岩壁を登り切り、シャクナゲのジャングルを抜けてコブのてっぺんに出ます。そこからすぐのコブもシャクナゲが茂っていますが花芽は見当たらず。それを下って数株のカタクリの咲く鞍部へ。
ここから先は様相が一変、のんびりとした広くて自然林の明るい尾根となります。ところによっては登山道越えレベルの状態。所々で芽吹きの早い木々が新緑を展開しており、なごみムードに。もう一週間後ならかなりいい感じになりそう。
じつに雰囲気の良い尾根は、一昨年美山側から登ってきた・674から一変して植林の尾根に。完全なまでの植林地を歩いて天狗城への尾根、そして尾並坂峠への尾根とのJPに到着。これもまた美濃らしいと言えば美濃らしいか?
【尾並坂峠分岐〜26号鉄塔〜三等・松田〜駐車地】
そして尾並坂峠への尾根を見送って進むと送電線巡視路のプラ階段があらわれました。ここからしばらくはこの巡視路をたどりますが、すぐに目の前に広がる大伐採地に唖然です。事前情報で知ってはいましたが、実際自分の目で見るとあまりに無残。
しばらくはこの伐採地沿いを歩きます。素晴らしい森を失った代わりに得たものは、せいぜい雷倉など小津の山々の展望くらいです。やがて尾根は台地のように広くなり、そこに鉄塔が立っています。登ってきた舟伏山が目の前です。
獣除けフェンスがあらわれそれに沿って登ると、一部の人たちが小鹿奥山と呼ぶ・703への尾根分岐。山友も立ち寄っているので私もということで、明るい自然林の尾根へ入ります。登り切った・703(小鹿奥山)は三角点もなにもないところ。その先にある26号鉄塔広場が良いということだったのでそこまで足を運びます。舟伏山とそこから歩いてきた尾根が見渡せ、大白木山や岩岳も近くに望めました。
再び縦走路に戻ります。進路は伐採地尾根と別れて再び植林になりますが、たびたび自然林も現れるのでもう少し新緑が進めばその比率も高めに感じられるのではないでしょうか。
とにかくアップダウンが多く、そのピークごとに複雑な尾根が分岐しており慎重に見極めますが、一回大きく外してしまいました。そして最後のピークが三等・松田。そこから先も問題なく行けそうだったので巡視路と離れ尾根を進みました。そして適当なところから眼下に見える鉄塔めがけて斜面上の尾根を下り、再び巡視路に出合います。あとはこれをたどって駐車地へと戻りました。
南尾根前半の痩せ尾根のピークのいくつか以外は全くヤブもなく快適なコースでした。そういえば何度も鹿に出合いましたので、彼らが食い尽くしてきれいにしてくれたのかも?
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