ちょっとクマった武奈ヶ嶽の巻☆
- GPS
- 05:10
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 754m
- 下り
- 753m
コースタイム
天候 | 晴れた〜〜♫\(^o^)/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石田川ダムコースで赤岩山〜武奈ヶ嶽山頂を踏み、ワサ谷コースから起点へ返る周回コースです。 駐車場から登山口までの林道でなんと…子グマちゃんに遭遇(^_^;) 走って逃げる姿がとっても可愛らしかったのですが、すぐさま熊鈴を装着して警戒体勢!! 分県ガイド本にも、この辺りはクマが生息する山域と記載されてます。道が分かりにくい所もありますので、ルートファインディングをしっかりとのことです。詳しくは感想の方でご報告致します。 |
その他周辺情報 | 道の駅・くつき新本陣 http://kutsuki.net/ こちらの道の駅で、行きも帰りもお手洗いやその他お世話になりました。 豊富な鯖寿司にはノックアウトです♫ |
写真
感想
馴染み深い比良山系最高峰・武奈ヶ岳と同音のもう一つの「ぶながだけ」として以前から気になっていた高島の武奈ヶ嶽。山と溪谷社の『滋賀県の山』の最新版に加えられたこともあり、このたび行ってきました。
メンバーは久々にkkrsの4名全員が揃いました。実に4月末のナッチョ(天ヶ森)以来です。
起点となる石田川ダムの駐車場は広く、東屋と小さなトイレもあります。
登山口を目指して林道を歩き始めた直後、路上に1匹の子グマが現れ、こちらに気づいて素早く山の急斜面を駆け上がって行きました。可愛らしさに一瞬全員の顔がゆるみますが、「子グマがいるなら近くに母グマがいる。子連れのクマは子どもを守ろうと必死になるから一番危険!」ということを思い出し、4人中3人は持参していた熊鈴を直ちに装着しました。
不安に駆られながら先へ進むと、すぐに登山口が出現しました。子グマが去った所から近すぎる……と思いつつも意を決して進むことにしました。
この日、私(k1)はストックを持っていませんでしたが、先頭を歩くので護身用にとk2が貸してくれました。いざとなればクマの注意を引くためにザックを投げ出す場面も脳内でシミュレーションします。しかし、そうすると何万円の損失だろうとも考えてしまいます。
登山道は急登から始まりすぐに息が上がりますが、熊鈴だけでは心もとないので皆大きな声を上げ手を叩くなど必死です。特に鈴を持たないrは終始声を出し続けて頑張りました。沢が近づくと水音で声もかき消されるのでラジオが欲しいと思ったり、木々に残る生々しいひっかき跡に怯えたり、見えないクマに追い立てられるように先を急ぎ、1時間ほどで尾根上に出ました。
何とも怖い思いをしましたが、子グマを見かけなければ無警戒のまま登って逆にばったり出くわしていた可能性もあり、むしろ助かったのかもしれません。
たどり着いた尾根は地図に表記がないものの赤岩山の山頂です。木に貼られていたテープにはなぜか「赤岩岳」とありました。
ここまでの道はNPO法人高島トレイルクラブ発行の高島トレイル詳細マップには実線ではなく破線で示されており、『滋賀県の山』でも避けられているので迷わないか気がかりでしたが、思ったより踏み跡はしっかりしていて赤テープも多く、道を外れることはありませんでした。とはいえ、逆に下る時は分かりにくそうです。
尾根に出たことで全員やや安堵し、この先は鈴だけを鳴らしながら進みました。赤岩山から少し下って登り返すと赤岩山西峰です。ここから進路は高島トレイルの一部となり、「中央分水嶺高島トレイル」と印字された黄色のテープが頻出します。武奈ヶ嶽の山頂が近づくと展望が開け、たくさんのトンボが飛び交っていました。
武奈ヶ嶽の山頂は眺望は得られませんが、意外と明るく広さもあります。ただし休むには木陰が小さく、昼食にも早いので先へ行くことにしました。
山頂から少し北へ進んだ所がこの日一番の展望スポットでした。左手には小浜の街と小浜湾、その奥にはピラミッドのように端正な青葉山(若狭富士)が見え、右手には琵琶湖北端の葛籠尾崎と竹生島が見えます。
やがて三重嶽方面とワサ谷方面への分岐点(高島トレイルの地図では「武奈ヶ嶽北尾根」)に到着、ここからトレイルコースを外れて下山するので、その前に登山道脇のスペースで昼食をとりました。眺めは今一つながら木陰が多いので涼しく、北北西方向には滋賀と福井の県境に位置する三十三間山が見えます。昼食中、数人の男性パーティーが武奈ヶ嶽の方から来られ、これが今日最初の「人」との出会いでした。
ワサ谷への下山道の前半はかなり長いなだらかな尾根で、まだ縦走路の稜線上にいるような錯覚を起こします。後半は急斜面ですが、大きくジグザグに下るため太ももや膝に優しい道です。ワサ谷との合流地点にある「武奈ヶ嶽登山口」の標識を通り過ぎて草の道をしばらく進むと林道に出ました。この道も人は少なく、単独行の男性1人とすれ違っただけでした。
最後に例の子グマが出没した所を通過し、駐車場に着いてようやく落ち着くことができました。
武奈ヶ嶽は私たちの大好きな比良の武奈ヶ岳に劣らず良い山でした。クマの心配はありますが、今度はもっと対策をしっかりして紅葉の時期などに訪れたいと思います。
コメント
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毎回ドキドキで楽しそうですね
脳内シミュレーション、大事ですね。とっさの時、体動きませんもんね。
私もそこで熊に遭いました。2013/9に同じルートで、早朝から一人はりきってストックをカチカチしながら登りだし、沢音が無くなったつづら折れ辺りで、数m先からガォーという明らかに猛獣の声。けっきょく姿は見ませんでしたが、そこからは生きた心地せず、ずっと鈴鳴らしながら歩き、三重嶽周回は止めてワサ谷を降りました。あの辺りは、お邪魔しますの気持ちが必要なクマの生活圏なんでしょうね。
しかし天気も良く、日本海や若狭富士までもクッキリ見え、全員揃った良い山行でしたね。
pewa-lakeさん、コメントをありがとうございます。
感想を書いたk1です。
以前ここでクマの声を聞かれたのですね! 姿が見えず声だけというのも想像すると不気味で背筋が寒くなってきます。
実は私は熊鈴以上に効果的といわれるホイッスルを持っていたのですが、完全に存在を忘れており、今日になってようやく気づきました……。やはりその場ではなく事前にシミュレーションせねばと反省中です。そして、ヒルなどクマに比べればどうということないと思えます(笑)。
でも、おっしゃるように全員が揃い素晴らしい景色も堪能できた楽しい登山でした。
前に権現山へのコメントで教えて下さったコナスビの花、おかげで今回は見つけた時に名前がわかって嬉しく思いました。
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