【フジロック20周年】河口湖から天神山
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 584m
- 下り
- 425m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
国道139号はクルマの往来が激しい。 |
写真
感想
今を去ること20年前の1997年7月26日・27日、日本で初となる本格的野外ロックフェスティバルと謳われ、富士天神山スキー場(現・ふじてんスノーリゾート)で華々しく開催され(る予定だっ)た『FUJI ROCK FESTIVAL』(以下、フジロック)は台風9号の直撃を受け、2日目の27日は中止となった。この時の大混乱については「伝説」に近い形で今でも語り草になっている。この時の混乱が悪評を呼び、二度とこの地でフジロックが開催されることは、無かった…。あの時、ひとりの観客としてあの場に居合わせた私は、20年ぶりに想い出の地を「巡礼」することにした。
1997年7月26日は、会場から一番近い駅である河口湖からシャトルバスが出てたけど、(後から、渋滞の酷さからバスの車体のやりくりが付かなかったことが主たる原因と聞いたけど)待てども待てどもバスが来ない…。私が河口湖駅に着いた時点で凄い行列が出来ていて、しかも一向に列が前に進まないため早々にシャトルバスに見切りを付けた私は、会場までの12 kmを歩いた。11時の開演まで持ち時間が2時間半しか無いなか必死に歩き続け、執念で11時前に会場に到達した。今回の再訪も20年前の再現を目指して、河口湖駅から歩くことにした。フツウにクルマで上がっても面白くないでしょ!(笑)
20年前は石和温泉駅までJR、駅前から河口湖まで路線バスで現地入りしてたけど、(ホントはそっちの再現も考えてたけどJRに乗り遅れた(苦笑)ので)今回は河口湖までクルマ。県営平浜駐車場にクルマを入れる。去年の富士山マラソンのスタート地点で見覚えがある場所だけど、アタリマエだけどマラソン開催時と比べると人が少なく閑散としてる。駐車場から徒歩で河口湖駅へ。河口湖駅は改築(改装?)されてて、20年前の面影は無し。こんなに広いバスターミナルも無かった記憶がある。いったいどこにシャトルバスの列が出来てたかも分からない。現行のバスダイヤで石和温泉からのバスが到着するちょっと前の8:23より、再現スタート!
今回は最新の地形図ではなく、当時参照してたであろうS63修正の1:25,000地形図「富士吉田」と「鳴沢」を持ってた。なるべく当時と同じルートで歩くつもりだったけど、コースはすっかり忘れてる(苦笑)。ただ、早い段階でクルマの往来の激しい国道139号に出てたことは確か。陽射しを避けるため、日陰がある道の南側の歩道を歩く。20年前は(台風接近の悪天のため)陽射しが無かったから北側を歩いてたハズ。当時は私のようにバスを諦め、歩いてた同志が少なからず居て、道端に転がってた自転車を拝借して乗り回すも(だけど、もともと捨てられてた自転車なので)長く乗れずに結局放棄するヤツも居た(苦笑)。
駅から1時間も経たないうちに富士河口湖町(旧・勝山村)から鳴沢村に入る。結構早いペースで来てるんじゃない?とほくそ笑んでたところに、ふじてんまで8 kmまでの看板が…(汗)。今回のテーマの1つに、当時と同じく「11時までの現地着」があって速いペースで歩いてるつもりだっただけに軽くショックを覚えた。鳴沢村に入ると片側1車線となり、道の南側の歩道も消える…。そのまま路側を歩き続ける。20年前に見た覚えのある光景は、一切無かった(苦笑)。景色も目に入らないくらいに必死だったんだろう、あの時は。小学校と村役場の前を過ぎ、歩道橋が見えてきた。歩道橋の先に『ガスト』の看板も見える。ふじてんの入口に(もともとあった『セブンイレブン』のほかに)後から『ガスト』が出来たことは知ってたので、ようやく入口に着いて激しいクルマの往来から解放されることにホッとする。ふじてん入口まで行かずに、歩道橋から左に入り、近道。この時に鳴沢バス停の位置もきちんと確認(笑)。『セブンイレブン』を見た記憶が全く無いため、20年前にもここで近道をしたハズ。すぐにふじてんへの正規ルートに合流。ここまでの道と違い、本格的な上り坂に。幾つかのゴルフ場の脇を通りながら車道をぐんぐん登っていく。20年前はここら辺から(バスの通行を困難にし、シャトルバスのダイヤを麻痺させた元凶である)違法駐車のクルマが居たよなぁ〜と思いながら歩いてると、ふじてんまで2 kmの看板がある交叉点に到着。ここの交叉点は昔も地形図でもふじてん側が優先道路だったけど、今はふじてん側が一時停止になってる。残り2 kmで10:15、残り45分。「11時までの現地着」は余裕で達成出来そうで、「この勝負、もらった〜!」という感じで元気を得てさらに登る。舗装工事で交互通行となってる箇所を過ぎ、道路が直線となり傾斜が緩むと、ふじてんが見えてきた。着いた〜! 当時はチケットの確認ゲートだった記憶がある駐車場のゲートをくぐり、10:38にレストハウスに到着。このレストハウスは20年前は関係者のみ入場可能であり、台風に風雨にさらされずぶ濡れの観客たちはみなこのなかで休めるひとを羨ましく思ってた(苦笑)。一般の観客なのにこのレストハウスに入れたのは、ホントに体調悪化して倒れたようなシャレにならないようなひとだけ(苦笑)。
今の時期、ふじてんスノーリゾートはグラススキーとマウンテンバイクをやってるようで、一部のリフトも動いてて、真夏のスキー場とは思えないくらい人が居る。20年前のことを思い出しながらゲレンデを散策してから、今回のもう1つのテーマ「(20年前には行わなかった)天神山の登頂」に挑戦。天神山頂上までは第2リフトが架かってる。リフト沿いは林なので、ゲレンデ(上・中級向け)を上り、リフト降り口に11:04に到着。真の頂上制覇を考えて、裏の藪を一応覗いたけど、ヤブの上、スキー場敷地境界にネットが張られてて歩く意味は無いと考えた。今回は帰りのことを考え、ジョギングシューズなので、深入りはしなかった。頂上からは河口湖方面が見えた。あそこからここまで歩いたんですね〜。
帰りはレストハウスまでは来たルートをフツウに下る。レストハウスからは、ジョギングでの山下り。最初からそのつもりでジョギングシューズ履いていてるんだから!(笑) ホントは河口湖まで走るつもりだったけど、この暑さでのそれは自殺行為でしょう。ということで、国道139号の鳴沢歩道橋まで走って下り、鳴沢歩道橋脇の鳴沢バス停に11:51に到着。ちょうど11:57発の富士山駅行きバスがあり、それに乗車し、(ホントは河口湖商店街で降りればよかったけど、知らなかったため)河口湖駅に戻った。ちなみに、20年前はどーやって帰ったか、全く記憶にない。帰りも12 km歩いた記憶がないことから、今回のように路線バスに乗った可能性が一番高い(少なくともシャトルバスには乗ってない)。
多分、想い入れが無いひとには登った意義すら理解不能な「巡礼」で、誰も参考にしないような記録だろうけど、公開いたします。
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