富士山 富士宮ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,337m
コースタイム
各山小屋前で5〜10分の休憩含みます。
天候 | 夜間晴れ早朝曇り朝雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り;御殿場I.C→都内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・平日深夜23:30頃、富士宮口駐車場ほぼ満車でしたが、なんとか近い場所が空いていてラッキーでした。 ・コースはロープが張ってあり、矢印も何箇所もありますが深夜登山でしたので何度か探しました。 ・登山道と下山道が同じルートですので登る人を優先、下る人が道を開けて待つのがルールですが、アイコンタクトなり状況判断なりして対応して歩きました。 ・トイレは駐車場(無料)、登山口入り口階段の上(チップ制、水洗でとても清潔でした!)、各山小屋(使用しませんでした)。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
天気予報は、ぱっとしていませんが今日を逃したら今シーズン断念しなければならなくなりそうで。
昨年の雪辱を果たすべく、富士山へGO!
高速を下りてからの深夜の道は鹿が横切り、道脇で佇み、対向車ともすれ違わない貸し切りのような道でしたが、スカイライン終点の駐車場手前に路駐している何台かの車を見つけ、平日なのにさすが賑わっているものだと感心しました。
「星が出ている」
運よく駐車出来て身支度、身支度としか考えていないわたしでしたが、上空を見る余裕がある同行者が教えてくれる。
見上げると頭上にキラッキラ輝いています。
登山口の富士山総合指導センターの係りの人たちに見送られ、いざ出発。
夜景が綺麗です。
富士宮の町かな。
カーブを描いている灯りは海岸線でしょう。
ウ〜ン、なかなかいーじゃない♪
…ですが、ヘッドランプを装着しても
く
ら
い
。
せっかく電池交換したばかりなのに、足元照らしても直径80cmもないし、いわんや進行方向ぼんやりをやだ。
「帽子のつばが邪魔しているんじゃないの?」
キャップを野球のキャッチャ-みたいに後ろ前に被り装着し直しましたが (これが後に強風で吹き飛ばされ拾うのに往生した) ,終始うつむきかげんの登りとなりました。
実はこのヘッドランプ、同行者からのお下がりで、昨年雲取山で山荘の外のトイレに行く時に使用して5〜6m先も煌々と照らして
「ウワぁ、すごいすごい!!明るい!」
と、いたく感動したモノなのですが、どうも調子がよくない。
「これ、いくらだったの?」
「Yドバシカメラで980円」
980円!?
Sリオの靴を履き、DイターのザックにS山荘のザックカバー(^▽^)、CロンビアのトレッキングパンツにAークテリクスのレインウエア&スパッツのわたしに
980円のへっどらんぷ?!
混雑していないから、すたすた登っていく同行者がちょっと先に行ってしまうと闇の中。
まだ下りる人もいないから、上の方でこちらに向かって白色の信号みたいなのが見えるから同行者が立ち止まってるんだな、とはわかるのですが、そこに到達するまでの足元が、まっこと見え辛いことこの上ない。
折からの風で砂ほこりが目に入り、コンタクトレンズの目に容赦なく入り込む。
持参したプール用のゴーグルをすればしたで曇って余計足元おぼつかなくなるし。
あまりにわたしのペースが遅いので同行者が
「どうしたの?体調悪いの?」
「悪くないわよ- (足元が見えないだけヨ!980えんのヘッドランプじゃ!)」
どうも、しょうもない方向へ進みがちのわたしに
「ロープがあるでしょ、ロープが」
と言いますがロープの切れ目があるのですよね。
足を進ませても全く登れず、ずずっ、ずずっ、と後ずさりするのでハタと気付き、どうも宝永山火口側にはずれたみたいでした…
{※合目まで※00m}
という標識や灯り、石段や木段があると※合目の山小屋、を何回か繰り返し八合目まで到着。
外のベンチではヒートシートブランケットを身にくるみ座っている人もいます。
ここでご来光を待つのでしょうか。
水分補給だけして上へ上へ。
かなり高いところまで来たんだろうなー、とか思っていたら同行者が
「眠くなってきた」
と言い出して少しペースがゆっくりになる。
器用なひとだから、居眠りしながらでも登れるから羨ましい。
そうこうするうちに少しずつ明るくなってきて地表が見えるようになってきました。
九合目あたりになると足元も登る道も見えるのが嬉しくて、気が急く自分がわかる。
何人もの人に追い抜かれていったわたしが立ち止まっているひと達を何人も追い越せてしまう。
九合五勺を過ぎると下りて来る人達が
「もうちょっとですよ」
と教えてくれる。
外国人のグループの人も
「a little」
と。
「鳥居が見えるでしょ、あそこだからもうちょっとだよ」
もうちょっと、もうちょっと…
もうちょっとで目的地に着く嬉しさと
もうちょっとで着いてしまう淋しさと
苦しいのに苦しくない、この急な登りの苦しさを楽しんでいる自分。
到着してしまうのが惜しくて、居眠り登山をしている同行者を心配するふりをして何度か立ち止まったり、写真撮影をしているグループを待っていたりはしましたが、本当はノンストップで行けたかもしれません。
富士山に登って来られた喜びで目頭が熱くなる。
そうだ、この際同行者を感動の涙ナミダ号泣の場面で迎えてあげよう、と思いヒクッとしゃくり上げたら…
上がらないんですね、これが。
高度では深く息を吸って長く吐く。
泣く、というような短い呼吸法は不向きなんだということがわかり計画おじゃん。
天候も悪くなりそうなのでお鉢めぐりは次回、ということで賑わっている山頂をあとにします。
下りがまた、足元悪いし長いしで、登りの方がどんだけ楽だったか…
雨が降り始める前には江ノ島まで見えてまた元気になって下りられるのですが、
…長い。
下り苦手意識がつよいからかなぁ。
下りたくないのかなー。
って、山頂で暮らせるわけないし。
それにしても、まったく見えていなかった景色が広がっている下山で、それはそれで驚きの世界でした。
驚きといえば、本当に半袖Tシャツ1枚とGパン姿でおまけに手ぶらで登って来る人っているんですね!!
雨だって降っているのに。
登山中はイオン系ドリンク600ml位補給しただけで何も食べませんでした。
歩数は17000歩強。
たったそれだけ?
それの方が驚きかしら
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する