黒法師岳へ パンクのおかげで山頂へ


- GPS
- 09:06
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,198m
- 下り
- 2,160m
コースタイム
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:07
前日 15:00 安曇野穂高発 水窪ダム付近車中泊
<復路>
島田経由 川根温泉道の駅車中泊 翌日 高塚山へ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道時間規制あり注意(林道歩きが長い) |
コース状況/ 危険箇所等 |
等高尾根下降点から山頂にかけ笹が深い場所あり 一部ガレ場の通過もあり注意 |
その他周辺情報 | 水窪町にはコンビニがないので早めに買い物などしておく |
写真
感想
2017年(平成29年)9月30日(土)
黒法師岳へ 戸中川ゲートより
「パンクだ 出会いをつくる 黒法師」
黒法師岳・高塚山・山伏を目指しての山旅。
最初が黒法師岳。
時間がかかるちょっと厄介な山だ。
水窪ダムの自販機のある休憩所付近の駐車場で一夜を明かした。
5時を過ぎると徐々に空が青みを帯び明るくなり、
黒法師岳の登山口をめざし車を発車させた。
ところが走り始めてすぐに分岐で林道を間違えてしまった。
よく地図を見ればよかったのに道なりに行けば間違いないだろうと
安易な思いで先へ先へと進んでしまった。
どうも道を間違えたと思ったときにはこれ以上進めないと思われる
大きな水たまりができた林道だった。
引き返して30分以上のロスが出てしまった。
水窪ダムの付近に戸中川への林道分岐があった。
時間帯の通行止めがあるようだが今日は土曜日先へ進んだ。
水窪湖沿いのダートをひた走った。
通行止めの看板の立つ手前に2台の車が止まっていた。
ここから歩くことにし、車を止めて外に出ると
シューっという音がして右前のタイヤの空気が抜けていくではないか。
パンク!えっ!ここで!ショック!
道間違えに、パンクのハプニングに
黒法師岳に登れるのかという思いで目の前がくらくらときた。
それでもここまで来たら登るしかないと気を取り戻し、
下山してからスペアタイヤを履き替えるより今やるしかないの思いから、
30分ほどかけスペアタイヤへ履き替えた。
実は3回目の山中でのパンク。
前はランクルだったのでそれは大変だったがアウトバックは意外と簡単に交換ができた。
タイヤについて一言
ダートはスピードは控えめにしないと石を拾う。
表面がすり減りゴムが固くなっていると石を拾いやすい。
今回のように石を拾い、突き刺さると修復が難しい。直っても危険。
結局、その後もダートをスペアタイヤを履いたまま慎重に走り
地元のオートバックスで結局車全体のバランスなど考え
4本とも交換となった。
大きな出費でしたが走りは快適になり、安心して遠出ができそうです。
道を間違え、タイヤのパンク。
黒法師岳の長い道のりに、6時ごろには歩き始めたいと思っていた。
それだけに1時間以上の遅れには登りへの少し動揺があった。
そんなことを思っているところにK氏が現われた。
一度自転車で登山口ゲートまで行って来たと言う。
今日は帰ろうと思ったところに私がいたとのことだ。
来週、何人かを連れての黒法師岳を目指す下見をしたいとのこと。
そこで一緒に黒法師岳を目指そうということに話が決まった。
偶然の出会いだったがこれが今回の山行の成功につながったように思う。
まず長い林道歩きから始まる。
深い渓谷に作られた林道のためか
途中上部からの崖崩れが激しく、落下した大きな岩の上を歩くことも
さらにガラガラと小さな石が落ちてくるのだった。
林道を歩き終え、
ようやく登山道に入るといきなりの急登が始まり
これでもかという登りが続いた。
苦しい登りをがんばると平坦な休憩に適した樹林帯に出る。
名前が面白く「ヤレヤレ平」
急登を登りホッとするところだった。
樹林も美しく広い稜線が緩やかに高度を上げた。
稜線からは不動岳、鎌崩ノ頭が見られた。
再び急登が続き等高尾根下降地点(ジャンクションピーク)へ。
目の前には黒法師岳の山頂がこんもりと見え、
その麓、これから進む稜線には笹原が生い茂っていた。
一面の笹原を進む。
笹に隠れ薄い踏み跡はあるが
徐々に背の高い笹に行く手を阻まれるようなところも出てきた。
腰よりも深い笹原もあり、笹漕ぎをしながら山頂を目指した。
笹が切れると、次にそこにはガレ場が出てきた。
スパっと切れ落ちているガレ場だけに慎重に登った。
しかし眺めは最高だった。
ちょっと振り返ると南アルプスの聖岳だろう山容が見えた。
さらに御嶽山、恵那山を眺望することができたのだ。
また目の前にはバラ谷ノ頭、そして丸盆岳も見られた。
最後、慎重に登り切った先には
笹に覆われた山頂が広がっていた。
急登、笹の道、そしてガレ場、長い登山道を登り切った満足感があった。
一緒に登ってくれたK氏に感謝しかない。
様々なハプニングがあり、登るにも動揺があったが、
思わぬ出会いからの二人での黒法師岳は、強烈な思い出になった。
そして我々二人以外には山中で登山者にお目にかかることはなかった。
明るいうちに無事下山ができ、
お店をさがし、タイヤの心配までしていただくことになった。
水窪から島田市までの道案内をしてくれたK氏には再度感謝です。
またいつかお会いできることを期待しています。
ふるちゃん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する