【薄雪作戦】入笠山【丙36.4】
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- GPS
- 06:36
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,363m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:36
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:富士見駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
入笠湿原までは車も通る道のため傾斜も抑えられ歩きやすい。 雪の下は既に凍結している箇所が多く、万一に備えてアイゼン等の装着が必要となろう。 |
その他周辺情報 | すずらんの里駅は14時台の上り便が無いなど停まる電車が少ないので、帰りは富士見駅に向かった方が良い(特急を使わない場合はどちらでも良い)。 富士見駅への途中に日帰り入浴施設「ゆ〜とろん」(800円)がある。 |
写真
感想
【経緯・計画】
この2ヶ月ほど最高標高1000m未満の山行が続いていたので、久し振りに大きく行くことを企図し、かねて行きたいと思っていた入笠山をターゲットとする。
時期的に雪はまだ大丈夫かな〜?と思っていたが、直近の山行記録を見るとバッチリ積雪している。しかし、報告されていた積雪の程度であればまだ山行可能と判断し、寒さの厳しいであろう山へと向かった。
【山行概要】
寒くなってくると外出すること自体億劫になってくるのだが、久し振りの約2000m山行なので、予定通り3時頃に起床して武蔵小金井駅にむかう。
防寒対策をバッチリしていたのでさほど寒くはない。しかし、大月で乗り換えてからは車両の気密性が低いのか、ジワジワと寒さに蝕まれ、縮こまって冬眠する。
そして、すずらんの里駅に降り立つ。駅舎も改札も無い駅から入笠山を見ると、稜線上を分厚い雲が覆っている。これは山行地域を間違えたかなと一瞬思ったが、いやいや、あの雲は山頂に着く頃には必ず晴れると信じて歩き出す。
途中、境内に大きな木々のそそり立つ由緒ありそうな神社があったので、ご挨拶。御射山神戸八幡社である。
そこから未舗装の道を右に左に進み、一旦舗装路に出て再度未舗装路に入る所に「←入笠山」という道標がある。ここをコースタイム表で「林道入口」と表現している。
もしかしたら林道ではないのかもしれないが、この道を辿れば入笠山の本当の「登山口」に到る。
林道歩きというと単調退屈に思われる向きもあるが、小笹のさざめく道は耳に心地良く、段々と白くなっていく道は、徐々に得られる展望と相まって、山頂への思いを高ぶらしめる。
山彦荘・入笠湿原まで来ると、他の山行者が出現する。ほとんどの人は沢入登山口から歩いてくるようだ。それでも冬の季節の初動は遅くなるらしく、まだポツポツといったところ。おかげで積もった雪に初めて足を踏み入れられた所もいくつかあった。
登山口から凍てついた森の中を昇っていくと、間もなく開けた山頂である。
山頂からは360度の展望。北側から霧ヶ峰、八ケ岳、奥秩父、富士山、南ア、中ア、御嶽、雲に覆われているが、好天時には北アルプスの北部まで見渡せると思われる。
しかし、何も遮るものが無い(岩陰に座れば頭部以外は守れる)ので西側からの強い風がまともにぶち当たる。時折風によって身体が押されるほどだ。そんな状況なので、山頂でのんびり休むような人も無い。そんな中、私は久し振りの大展望とあって、山頂を動き回ったり、家で淹れてきた熱いお茶を飲んだりして粘る。それほどサッサと下るのが惜しまれるほどの山だった。穏やかな時期に山頂でゆっくりしてみたいものだ。
山頂から一旦下って大阿原湿原を周回。湿原といっても雪が積もって雪原になっているが、風轟々の山頂部とちがって穏やかな原っぱでは気持ちも落ち着く。白い大地に青い大空、もう何も言うこと無し。テイ沢分岐からさらに奥へ行って大きく回ってマナスル山荘に戻ってくることも出来たと思うが、雪の上を歩くのは結構体力を使うので腹八分くらいで抑えるのが吉。代わりにもう一度山頂に立ち寄ることとする。
再度の山頂は、八ケ岳や富士山、南アルプスはそのままに、中央アルプスや御嶽山の雲が盆地の方に移ったのか、若干陵線から外れた心地がして、再登頂して正解だったと感慨も深くまた山頂でウロウロ。
時は昼前、登山口に人が増えてきた頃に下山開始。その後、入笠山まで雲が来てしまったが、行く手の八ケ岳、奥秩父方面は引き続きくっきりはっきり。最後まで山を楽しむことが出来た。
【総括】
冬の初めの入笠山は動と静を兼ね備えた山。そんな山中にいる間、青空に恵まれるという僥倖。真の山好きは冬山に登るとはまさにこのことだろう。
外出がしんどくなる季節に、この山行は一つの発破、起爆剤だ。
早くも師走にむけて縦走も含め、第二、第三の山行を検討し始めているところだ。
〜おしまい〜
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