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Yamareco

記録ID: 1374643
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大台ケ原・大杉谷・高見山

吹雪の明神平でテント泊: 桧塚奥峰往復

2018年02月03日(土) ~ 2018年02月04日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:34
距離
23.9km
登り
1,405m
下り
1,391m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:02
休憩
0:00
合計
4:02
距離 8.5km 登り 1,008m 下り 109m
17:18
8
スタート地点
18:13
187
21:20
2日目
山行
5:33
休憩
2:22
合計
7:55
距離 15.5km 登り 401m 下り 1,301m
8:41
18
8:59
9:02
14
9:16
9:19
33
9:52
21
10:13
10:14
18
10:32
10:46
12
10:58
10
11:08
43
11:51
13
12:04
11
12:15
14:15
101
15:56
29
16:25
16:26
10
16:36
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2018年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大又まで
朝の明神平
2018年02月04日 08:18撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
2/4 8:18
朝の明神平
三塚山方面
2018年02月04日 08:18撮影 by  iPhone 6s, Apple
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2/4 8:18
三塚山方面
うっすらと雲の向こうが明るくなってきたか
2018年02月04日 08:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
2/4 8:37
うっすらと雲の向こうが明るくなってきたか
明神岳山頂、サークルKによる山頂標が?
2018年02月04日 09:30撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
3
2/4 9:30
明神岳山頂、サークルKによる山頂標が?
判読不明
2018年02月04日 09:30撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
2
2/4 9:30
判読不明
桧塚奥峰への稜線
2018年02月04日 09:33撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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桧塚奥峰への稜線
トレースの無い尾根道を行く
2018年02月04日 09:52撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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トレースの無い尾根道を行く
雪の彼方にうっすらと桧塚奥峰の尾根
2018年02月04日 09:56撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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雪の彼方にうっすらと桧塚奥峰の尾根
霧氷の樹林の回廊
2018年02月04日 10:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
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霧氷の樹林の回廊
山頂直下、霧氷がスケールアップ
2018年02月04日 10:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
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山頂直下、霧氷がスケールアップ
風雪か強くなってきた。
2018年02月04日 10:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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風雪か強くなってきた。
山頂標
2018年02月04日 10:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
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山頂標
山頂からの光景
2018年02月04日 10:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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山頂からの光景
桧塚本峰がうっすらと
2018年02月04日 10:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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桧塚本峰がうっすらと
今しがたつけてきたばかりのトレースが消えている
2018年02月04日 11:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
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今しがたつけてきたばかりのトレースが消えている
そういうことだつたのか
2018年02月04日 12:07撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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そういうことだつたのか
明神平に近ずくとこの有様
2018年02月04日 12:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
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明神平に近ずくとこの有様
今朝より霧氷がスケールアップ
2018年02月04日 12:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
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今朝より霧氷がスケールアップ
テントに帰り着く
2018年02月04日 12:32撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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テントに帰り着く
下山の前に来し方を振り返る
2018年02月04日 14:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
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下山の前に来し方を振り返る
あしび山荘の向こうに水無山
2018年02月04日 14:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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あしび山荘の向こうに水無山
東の方向も雲の下に青空が
2018年02月04日 14:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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東の方向も雲の下に青空が
晴れてきた
2018年02月04日 14:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
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晴れてきた
西の方角、音羽三山とその向こうに見えるのは葛城山か
2018年02月04日 14:19撮影 by  iPhone 6s, Apple
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西の方角、音羽三山とその向こうに見えるのは葛城山か
霧氷の樹々の向こうに薊岳
2018年02月04日 14:37撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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霧氷の樹々の向こうに薊岳
再び薊岳
2018年02月04日 15:01撮影 by  NIKON 1 J5, NIKON CORPORATION
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再び薊岳
凍てつくた明神滝と谷筋の光景
2018年02月04日 15:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
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凍てつくた明神滝と谷筋の光景
小さな氷瀑
2018年02月04日 15:38撮影 by  iPhone 6s, Apple
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小さな氷瀑
おまけ;夜のメイン、牛肉に赤万願寺、トマト、マッシュルーム、ロマネスコの赤ワイン蒸し
2018年02月03日 23:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
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おまけ;夜のメイン、牛肉に赤万願寺、トマト、マッシュルーム、ロマネスコの赤ワイン蒸し
朝食はアスパラ、ベーコン、トマトとジャガイモの酒蒸し。ローストビーフとチーズを挟んだマフィンと共に
2018年02月04日 07:05撮影 by  iPhone 6s, Apple
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朝食はアスパラ、ベーコン、トマトとジャガイモの酒蒸し。ローストビーフとチーズを挟んだマフィンと共に

感想

最近、長男が唐突に雪山の上でテント泊をしてみたいと言い出した。しばらく前に私が学生時代の雪の稜線上でのビバークの思い出を語ったからだろうか。煌々とした月明かりに照らされた雪原、銀嶺の彼方に拝むご来光とモルゲン・ロートに染め上がる山並み。雪山の泊まりならではの醍醐味である。しかし、最後の雪山泊からはいつしか、かなりの時間が過ぎてしまっている。まず4シーズン用のテントは2人用のものしかなかったので、3人用のものを新調。3月の下旬までほとんどの週末が出張の予定で埋まっており、泊まりがけが可能な週末は今週しかない。かくしてテント泊を前提とした山行が計画されることとなった。

重装備を考慮すると車で登山口まで行けるところがいい。長男の学校が終業してから登山口に向かうという大きな制約が加わる。あるいは夜間登行を覚悟するか。比良方面は週末は天気が悪そうであるが、大台ヶ原方面は土日は晴れの予報。ということで選んだのは台高山脈の明神平であった。

大又までは道路には雪は全くなかったが、林道に入った途端に雪道となり、ノーマルタイヤでは全く上がれない。買ったばかりのチェーンスパイクの装着を試みるも備品の不良のためか接続の金具がなく、諦めて大又に戻るも16時半である。ほどなく雪も降り始めた。林道の近くの雪の上でテントを張ろうかと提案するも、ここでは物足りないと息子は不服である。林道終点まで歩いて、登山口にテントを張るか、いよいよ夜間登行である。スノーシュー、マット、冬用のシュラフ、テントに食材をあわせると、やはり久しく担いだ記憶がないような相当な重量だ。歩行開始5分ほどで、駐車場の車の脇にポールを忘れてきたことに気が付き、再びスタート地点に戻るが、これで汗をかくことになった。

林道を歩いているうちはなんとか薄明かりの中で進むことが出来たが、駐車場に辿り着く頃には完全に夜の帳がおりる。数台の車が停まっていたので、上でテント泊をされている方々が少なからずいるということか。林道終点を過ぎて登山道に入ると間もなく渡渉である。引き返すことも考慮したが、暗い谷筋が明るくなるまで待つことを考えると、進んでみることに。その後も次々と渡渉が現れるが、ロープの助けを借りて、なんとか渡りきる。暗闇の中を見回すといつしか、樹々にはしっかりとした霧氷を纏っている。幽界の中を彷徨っているかの如く何とも神秘的な夜の光景である。

トレースのしっかりとついた雪道を辿り、突然、視界が開けたところに飛び出すと明神平であった。広々とした雪原に孤立する樹々が散見する光景が目に飛び込む。あしび山荘の脇にはすでに先客のテントがある。小さな東屋があり、風雪も強かったので、東屋の下にテントを設営することに。設営が完了し、テントの中に入ってみると、以外に暖かい。気がつくと汗で濡れた髪はびっしりと凍っていた。大人は早速、ビールとワインで乾杯である。重たい思いをして酒だけで2L以上担ぎ上げたのだが、教育上よろしくなかったかもしれない。

翌朝は相変わらず吹雪が強いままである。早朝からの行動は諦めて、テントの中でゆっくりと朝食を作ることに。荷物をまとめてようやくテントを出立したのは9時近くであった。スノーシューを装着して歩き始めると、雪がしまっているせいか、ラッセルが必要なほどには沈まない。評判に違わぬ霧氷の美林の中を行くが、前日までにつけられていた筈のトレースは風雪で完全に消えている。桧塚奥峰までは樹々の幹に赤テープが頻繁につけられているのと、尾根道であることもあり、ルートを辿りやすい。桧塚奥峰山頂からは雪の中にうっすらと桧塚本峰が朧げな姿を見せる。眺望に恵まれるなら往復したいところだが、到底、この吹雪の中を往復する気にはなれない。霧氷も十分に堪能することが出来たのでここで引き返す。

明神岳への復路は、驚くことに今しがた3人でつけてきた筈のトレースがすっかりと消えているところが多い。初老の夫婦に出会うが、どちらからいらしたんですかと怪訝な顔で聞かれたので、明神平と答えると、トレースがなかったのでと驚かれる。その驚きは我々も同様である。

明神平に着いても吹雪はいっこうに収まる気配はない。広い雪原での吹雪はホワイト・アウトの危険に晒されやすい。昨夜、天理大学の脇にテントを張っておられた方々かと思うが、楽しげなソリ遊びを堪能されている嬌声が雪の彼方から聞こえて来たときは最初は幻聴かと思ってドキリとした。こういう状況で暖をとることが出来るテントがあるというのは有難い。ゆっくりと昼食を楽しむ。寒さのために昨晩のうちにスマホのバッテリーがかなり失われてしまっていたのだが、充電用のバッテリーに繋いでようやくスマホも域を吹き返す。テントを畳んで、下山しようかという頃になってようやく吹雪も収まり、わずかに青空が顔を覗かせる。

既に多くの登山客が往来したのだろう。昨夜に登ってきた時には柔らかかった足元は踏み固められてガチガチである。早々にスノーシューを外す。下山路からは霧氷に彩られた樹間から屹立する薊岳の稜線が鮮やかだ。時折、雲の中から洩れ出る陽光が樹々に一瞬のシルエットを添えるのが、慌ててカメラを取り出す私をあざ笑うかの如く、シルエットは雪の中に溶けていく。昨夜登ってきた暗闇の向こうに広がっていた世界は何と美しかったのだと、改めて思う。暗闇の中、緊張した渡渉も難なく渉り、後は大又の駐車場までをひたすら歩く。

様々な緊張を強いられた山行であったが、泊りがけの雪山は今季はこれで終わりと思うと、過ぎゆく季節に切なさを憶えるのだった。

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コメント

もしかして・・・
青いFFの車の方ですか?
チェーンをつけようとしておられた時に白のエブリィで対向した者です。
車で登れなかったようですが明神平でテン泊できて良かったですね!
青空と霧氷が見れる時にまた訪れてみて下さい、最高の明神平です。
2018/2/5 20:37
Re: もしかして・・・
温かいコメントどうも有難うございます。対向の際にはご迷惑おかけしましたが、ご親切な対応に救われました。積雪期登山を再開したのは最近であり、恥ずかしながらスタットレスを装着していなかったのですが、その必要性を痛切に感じました。仰る通り、何度でも訪れたいと思うところであり、可能であればまたテン泊したいと思います。また赤ゾレ山、薊岳、池木屋山といった山々への縦走への思いを強く抱いて、地図を眺めていたところでした。
2018/2/5 21:02
お疲れ様!明神平
登山口までの往復、お疲れ様でした。
さぞかしお酒がおいしかったと思います。
東屋〜あしび山荘のあたりは風が強かったでしょう。
正月に登った時は、天理大WVの小屋の裏が風の影でしたよ。
2018/2/6 21:13
Re: お疲れ様!明神平
コメント有難うございます。折しも、たった今、wattan様の年越しの明神平のレコを再び拝見していたところでした。wattan様のレコを拝見して、明神平でのテン泊の想いを強く抱いたことを思い出しつつ。私達がテン泊したところはこんなところだったんだ・・・テントの半分のみがテーブルの上で、道理で傾斜がきつかった訳だと、とお写真を拝見して納得した次第です。コメントを頂いていたとは感激です。実はレコでは詳しく書かなかったのですが、天理大WVの裏には数基のテントが張られておりました。東屋の北側、あしび山荘側の吹き溜まりのせいで少しはましだったのではないかと思います。風の影とは素敵な表現ですね。ルイス・サフォンのベストセラーを思い出しますが、私も使わせて頂きたいと思います。どこかでお会い出来ますことを願っております。金剛山、お疲れ様でした。
2018/2/7 0:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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ハイキング 大台ケ原・大杉谷・高見山 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
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技術レベル
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