金時山-矢倉岳 〜金太郎に会いに〜 B49


- GPS
- 05:45
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 859m
- 下り
- 1,384m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
矢倉沢BS発15:32(箱根登山バス、520円)松田駅入口BS着15:58、松田駅着16:00、発16:28(小田急電鉄特急あさぎり、780+690円)新宿駅着17:38 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪、所により多く、金時山からの急坂には滑り止めが必要だった。 |
写真
感想
どうも山伏には強風が吹き荒れるらしい。五日前に安倍奥行きを諦めた。そして3年前の緑の季節に出会った金太郎に不意に会いたくなった。4年前、残雪の中を進んだ金時山への道を経て、矢倉岳を目指すことにした。午後になれば富士山も望めそうな予報だった。
先日と同じ高速バスに乗り、乙女峠で降りた。車内で温かな飲み物を口にしていたせいか、吐息がいつになく白い。風はそれほどでもなかった。ほどなく登山口に着く。
予想以上の積雪だった。登りはともかく下りの凍結が心配になった。6本爪は、出発直前に愚かにもザックから取り出している。下りの遅れを意識して足早に登り始めた。
体調は良く、乙女峠を過ぎ、長尾山への静かな時間を楽しむ。この道は仙石側よりも人に出会うことが少ない。しばらくすると雲間から陽が射してきた。予報どおり天気は回復基調、期待が高まる。
金時山、これほど常に人であふれる山も珍しい。多くの人が、現れた富士山を被写体にしていた。此処は独りだとちょっと照れくさい。7分ほどの滞在で「天下の秀峰」を後にした。
予習どおりの急坂、北斜面。鉄階段の手すりとロープに助けられながら、滑りに対応する。山頂で働く人々がチェーンスパイクを着けて上下していた。心配していたとおり、滑り止めを持たないことによる遅れは如何ともし難く、急坂収まる新芝分岐では、金太郎道標を1枚収めるだけの時間しか無かった。
やっと出会えた金太郎に別れを告げ、足柄峠を目指し北上を続ける。丸鉢山(猪鼻岩砦跡)を過ぎ、なおもなだらかな道を進むと、足柄古道を分け、駐車場に到達する。ここからしばらくは車道を歩かなければならない。雪解け水が轍を流れている。歩きづらい。
次第に雪も流水も無くなり、乾いた路面を歩くようになった。やがて足柄城址入口と足柄峠を過ぎ、休憩地点に選んでいた万葉公園に着く。既に遅れは取り戻していた。温かなココアが沁み渡った。のんびりしていると、もう春の訪れを感じさせられる。
さてと、目前の矢倉岳を見ながらゆっくりと立ち上がった。やはり今日は体調がすこぶる良い。神経をすり減らした先刻の下りを忘れていた。静かな林間の道を少しだけ早足で進む。山北への分岐点、山伏平を過ぎ、今日最後の登りに取り掛かった。
山頂までの道、何故か十枚山への最後の登りを思い出していた。安倍奥への思いがそうさせたのか。とにもかくにも、カヤトを左右に見て、視界の青空が一際大きくなった頃、矢倉岳に到達した。北上コースを選んで良かった。目的地に相応しい、気持ちの良い山頂だった。富士山も大きな姿を現してくれている。
ここからは再び急坂の下りが待っている。名残惜しくも僅かな滞在で、その心地良さにあふれた場所を離れた。滑り止めを置いてきた者を戒めるかのごとく、凍結個所には新たな雪が積もり、いつになく慎重さを求められた。ようやく道から雪は消え、九十九折れの最後の下りを経て、茶畑の広がる里に到着した。
1本前のバスが2分遅れで目の前を通過して行った。公民館の前でスパッツを外し、思いきり顔を洗う。早春の陽射しは柔らかく、時折吹く風にも暖かさを感じた。ベンチに座り、青空を見上げ、今日も無事に下山連絡のできること、感謝した。
五34671鉢十九2
kimichinさま、こんにちは。
金時山から足柄方面には金太郎さんがいるんですね。
少し春を感じる陽差しの週末でしたね**
松田駅からの"あさぎり号"一緒だったかも、と思ったら一日違いでした(^^)
miruru
miruru様
小山町の標識には、濱田岳に似ていない、可愛い金太郎が乗っているのです。
今回は珍しくまさかりを担いでいて良かった。
本当は春は苦手なので、もう少しの間寒くて良いと思っています。
どこかの山中でお会いできることを楽しみにしています。
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