完全貸切の燧ヶ岳 俎山頂から滑降


- GPS
- 09:18
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,397m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:19
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ミニ尾瀬公園から県境までは冬期通行止です。 http://www.pref.fukushima.jp/douro/kisei/kisei-list.htm |
コース状況/ 危険箇所等 |
ミニ尾瀬公園から御池までの国道352号線は除雪されていないですが、スノーモービルのトレースがあります。地元の方々が利用しているようです。九十九折はショートカット可能ですが、沢割れやクラックが複数あるので要注意。 御池から上は雪が十分にあり、どこでもシールで歩ける状態。 山頂付近は吹きだまりと氷化斜面が混在しておりクトーが必要です。2320mのテラスから先は板を担ぎましたが、上手くルートを取ればシールとクトーで山頂まで行けそうです。担ぐ場合はアイゼンがあった方が安全だと思います。 滑走時に登り返しがないようにするには、1531mと1986mのポコをスキーヤーズ・ライトに巻きます。他はデブリもなく、ほぼどこでも滑れます。 帰りの国道352号線は斜度がほとんどなく、また気温が上がるとストップスノー化するので、がんばって漕ぐしかありません。 |
写真
感想
また運よく週末に好天の予報。降雪後は誰も行っていないであろう燧ヶ岳にチャレンジしました。実は東北地方の山には、一度も登ったことがありません。
積雪期はミニ尾瀬公園から先が冬期通行止となるので、往復20km近い国道歩きが必要となります。どんなもんだろうと調べてみると3週間前にNeuronさんのレコがあり、スノーモービルのトレースがあるとのこと。
さて準備万端午前3時にミニ尾瀬公園を出発。情報どおりスノーモービルの跡に沿って延々歩いていくと、九十九折あたりから持病(?)の脛痛が急にやってきます。まだ登山口にすら着いていないのに…どうも平地でシール歩行をすると痛くなりやすいみたい。足をだましだまし進んで、何とか御池の手前から山に入って一安心。
スノーモービルが入ってこれない所まで来ると、予想通りトレースは全てリセットされており貸切状態。固い雪の上に軽く新雪が積もっているのでシールが効きにくく、早めにクトーを装着します。高度を上げていくと雪はパウダーに変わり期待大。広沢田代、熊沢田代と尾瀬の広大な景色に酔いしれます。途中、何度も振り返りますが後続らしい姿も見当たりません。やった、狙いどおりの完全貸切です。
山頂に近付くと風が強くなり雪も氷化しますがクトーで登れないほどではありません。山頂直下のテラスで風を避けつつシートラに切り換え、俎瑤謀伉此周囲は誰もおらず、雲もない、完全な世界に感動します。
ただ風がやや強いので写真を撮ったらすぐに岩場の裏から滑走開始。山頂付近は吹きだまりになってますが直下に氷化斜面があるので、無理にターンを切らず斜滑降で少しずつ降りました。安全地帯まで来たらパウダーを満喫。熊沢田代の先のポコはうまく巻いてあっという間に御池手前の道路へ合流します。俎山頂から36分でした。
ここから先は九十九折を所々でショートカットしつつ試練の国道歩きです。といってもスノーモービルのトレースがあるのと、わずかながら下りになっているので思ったほど大変ではありませんでした。脛がまた痛くなるのでできるだけ手で漕いで歩かないようにしましたが、御池手前の合流点から1時間ほどでミニ尾瀬公園の駐車場まで戻れました。
途中出会った人は、帰り際に国道で見かけたスノーモービルの地元の方1人だけ。山は完全貸切、天候も雪もこの時期としては完璧で人生初の東北山行にもふさわしく、個人的に1月の猫岳以来の会心の山行となりました。
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