エキゾチック☆斜里岳
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- GPS
- 07:15
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
04:50 パンケニワナイ右股650
07:00 1376
07:50 斜里岳
08:40 1376
09:10 パンケニワナイ右股650
10:00 根北峠
天候 | 曇り、小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は少ないが気合次第でどうにかなる。 |
写真
感想
斜里のゲストハウスを出て根北峠にクルマを走らせる。全く雪は無く笹が元気に茂っていた。こんなの見たら誰もが敗退か転進するだろうが僕らは行くしかなかった。霧雨の降る中を元気に出発。少しヤブをかき分ければ尾根にはギリギリ雪がある。巧みに雪を繋いで680まで高度を上げた。さてここで沢に降りなければならないが斜面には全く雪が無い。これはヤブっすかー、ヤブっすね。下の方からゴウゴウと水の音が聞こえるが大丈夫だろうか。この時期から沢登りっすかー。
先生「これで沢床に全く雪が無かったらシャリにならないよー(斜里だけに)」
一同「ッヒュー!!」
板を担いで笹の海へドロップイン。全身笹汁まみれになって沢に降りると雪はギリギリ繋がっていた。これ繋がっているって言うのか?右に左に渡渉を繰り返し、泥デブリの上を歩き、潅木に鞭打たれながらひたすら沢を詰める。さっきまでの霧雨だったのに雨脚も強くなってきた。もうおうち帰りたい。
しばらく登るとようやく水の音が聞こえなくなり沢は完全に雪で埋まった。いつのまにか雨は止んでいた。振り返ると太陽が眩しい。前方には青空が広がっている。神はお見捨てにならなかった、ってやつだ。1376鞍部が近くなるにつれて斜度は上がるが一同元気を取り戻しハイペースで高度を上げてゆく。鞍部に登り上げてようやく山頂を捉えた。長かった。山頂直下は雪が繋がっていなかったのでさすがに板デポ。できれば山頂から滑り降りたかった。また来年こよう。
記念撮影を済ませたらシールを剥がしてテイクオフ。良い斜度、シャリッシャリの良い雪でみんな大満足(斜里だけに)。1376まで少し登り返したら大斜面、ハーフパイプを各自やりたい放題。最後は尾根まで50mヤブを漕ぎ、駐車場まで自動運転で帰還。濃密な7時間の戦いだった。降雪が少なかろうが融雪が早かろうが関係無い。経験と知識と勘と度胸で雪を繋ぎ、無駄の無い美しいルートでピークを獲り、尚且つ滑りも楽しむ。春の山スキーのパズルのような面白さを再発見した一日だった。
以前GWに同じコースを滑った時は雪は多くて根北峠も2m以上の雪の壁になっていた。今回は路肩にも雪がないくらい寂しい状況であったが沢に降りれば必ず雪はあると踏んで挑戦した。沢に降りても川は流れていたがやはり高度を上げるとマンダムな沢となり素晴らしい一日となった。羅臼岳、斜里岳と山頂直下からスキーができて遥々道東まで来たかいがあった。熱いぜいや暑いぜ北海道!
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