川苔山〜本仁田山


- GPS
- 07:09
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,669m
- 下り
- 1,754m
コースタイム
-14:14本仁田山-16:00奥多摩駅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ウスバ尾根〜大ダワ、鋸尾根巻き道が崩落の為通行禁止です。 |
写真
感想
麓の紅葉と百尋の滝を見たくて川苔山へ。
電車を降りる直前まで蕎麦粒か鷹ノ巣か迷いましたが、
紅葉を見るなら川苔かなあと。
人が多かったです。
ラジオでは甲州街道の高尾山前が3kmの渋滞とか言ってます。
丁度ピークの日に当たったんでしょうね。
紅葉を楽しみながら百尋の滝へ。
予想通りにして申し分ない、絶景でした。
適当に楽しんで川苔山へ。
今回はウスバ尾根を目指してみました。
距離は若干、足尾岩よりありますが、傾斜は変わりません。
息を切らしながら山頂へ。
あ〜すごい人(笑)
適当に場所を見つけて昼食。
アマチュア無線をされている方がいました。
東京UHFコンテストだったんですね。
お声を掛けようかとも思いましたが、
ずっと交信されていたので遠慮しました。
さて下山。体力はあったので、本仁田山を目指してみます。
舟井戸まで来て……、鋸尾根はパス。
ノコギリの文字にトラウマ、かも知れません(笑)
山腹の巻き道を進みます。
分岐まで来て、あらら…。通行禁止の張り紙。
うーんダメかな。
と、悩んでいると、そちらからカッコいい男性が。
「この先どうなってますか?」
「崩れてます。通れないことはないですが。通ってきましたし。」
!!! 通ってきたんですか!
「クライミングですよ。やめたほうがいいかもしれません。」
とりあえず!
…見るだけ見てみよう。無理なら引き返そう。
そう考えて、行ってみることにしました。
心臓音も最高潮。こんなに緊張する登山も久しぶりです。
落ち葉の深い細い道を、慎重に進みます。
途中何箇所か、危なそうな崩落箇所はありましたが問題なし。
…着きました。
木が根元から大きく崩れています。道は、ありません。
岩場を伝っていけば行けるのか。
あの男性は、どうやって来たんだろう。
恐る恐る、岩場に手と足をかけながら、進んでみます。
ところが、岩が脆く苔ごと剥がれる足場ばかり。
2歩程進んだところで断念。これは無理です。
引き返そう。としたところ。
!!!!!
斜面を滑り落ちていました。右側面が泥で滑って急降下。
ズルズル滑って、くぼみに腰を落とす形で、止まりました。
はあ、はあ、もう生きた心地がしませんでした。
とりあえず、生きています。
手足が泥だらけ。幸い、怪我はありませんでした。
上を見ると、滑った斜面は全く登れそうにありません。ほぼ垂直。
左手を見ると、杉木が上手く斜面に倒れていて、
その脇のガレが難なく登れそうでした。
そこから這い上がって、無事に登山道に復帰しました。
写真を撮る心の余裕もなかったですが、
滑った斜面だけは撮影しておきました。
あー怖かった。
全ての疲労も苦痛も吹っ飛んで、コブタカ山へ。
気楽なもんです。滑り落ちることもないし。
息が荒いものの、何の問題もなく本仁田山到着。
晴れてて良かった。生きていて良かった。
反省することも、必要だったことも、色々浮かんできますが、
まずは生きていることに感謝。
倒木に助けられたような気がして、少し涙がでそうでした。
山頂で少しだけ休んで、大休場尾根を降ります。
奥多摩三大急登のひとつ、だったかどうかうろ覚えですが、
急な尾根ですね。ひざにじわじわ来ます。
でも、さっきの滑落に比べれば、何ということはありません。
安全な道です。足を労わりながら、降りてきました。
今回のレポートは、崩落地の通過を推奨するものではありません。
間違いなく危険です。
幸い私は怪我なく帰って来れましたが、
落ちれば2〜3本骨折する覚悟が必要です。
そういう危険箇所です。
冷静な判断を、お願い致します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する