大崩山(九州最上のロックガーデン)【宮崎県、200名山】
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- GPS
- 559:58
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,158m
- 下り
- 1,163m
コースタイム
登山口 8:04 - 大崩山荘 8:22 - 湧塚分岐 8:37/41 - 袖ダキ 9:51/10:00 - 下湧分岐 10:22 - 中湧塚 10:48/11:04
- バイパス道と合流 11:17 - 上湧塚 11:29/昼食、上湧岩峰往復/12:09 - 坊主尾根分岐(A) 12:27
- モチダ谷分岐 12:36 - 石塚 12:45 - 大崩山 12:49/57 - 石塚 13:04/13:20 - モチダ谷分岐 13:27
- 坊主尾根分岐(A) 13:35 - りんどう丘分岐 13:52 - 小積ダキ 14:05/11 - 下小積ダキ 14:27 - 見返しの塔 14:45/54
- 坊主岩基部 15:04 - 林道分岐 15:13 - 渡渉点 15:39/41 - 大崩山荘 15:43 - 登山口 16:02
●行動時間 7:58
天候 | 晴れ|やや曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(車中泊) = (大崩山登山口) -<湧塚>- 大崩山 -<坊主尾根>- (大崩山登山口) = (自宅) ●自動車でのアクセス ○大崩山登山口) ・大分市側から国道10号線を延岡市に向けて南下、市内「和田越」交差点で右折、県道16号線を行くと祝子川(ほうりがわ)を渡る。渡ったところの「祝子橋南詰」でさらに右折すると、県道207号線。この道を道なりに進むとやがて大崩山登山口 ・国道326号線からであれば、旧宇目町の道の駅を過ぎ大分宮崎県境を越えると、ほどなく「右折は大崩山」を示す趣旨の標識が出てくる。これを行くと、上祝川にある祝子川温泉で祝子川線に合流する。従って、九州北部側から来る場合にはこのルートのほうがいいかもしれない。この林道ルートは道路状態も悪くはない |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 <湧塚コース> ・湧塚コースは、岩稜をよじ登るような部分もある。一部にはバイパスもある。しかし、岩稜も難度の高いものではないので、可能な限りはそちらを楽しんでみたいものだ ・上湧塚を含め、いずれの岩峰も頂点に立つことができる <坊主尾根> ・上部の分岐から小積ダキまでは、比較的平坦 ・小積ダキから林道までは、急坂。下りでは岩がちな尾根を急激に下ることとなるので、注意を ●買う、食べる ・延岡から祝子川沿いに遡上する県道207号線沿いには、コンビニ等手頃な商店はなさそう(H16当時) ●日帰り温泉 ・今回は帰り道の道沿い、川内名にある「祝子川温泉」を利用した。露天風呂から大崩山が見え、振り返りには格好の温泉 |
写真
感想
延岡は九州でも交通の便に恵まれていない。高速道路も直結していないことから、距離以上に遠く感じてしまう。
その奥地に九州では人気の高い、ワイルドな面持ちの岩山、大崩山がある。
昨晩の泊まり箇所から朝の腹ごしらえをした上で、登山口へ。好天の朝8時、車が多い。さすがは人気の山。
車は路肩の縦列駐車に混ぜてもらい、こちらは支度をして、いざ出発。祝子川沿いの道は最初から山道風。山小屋を過ぎ、いよいよ湧塚への分岐。流れを丸太橋で超えて、いよいよ尾根筋にとりつく。
岩と土を繰り返しながら、袖ダキ。見上げると、この山を象徴する絵としてよく使われる岩が屹立している様がよくわかる。
分岐も岩登り側に進み、はしごも登って下湧塚の岩の上へ。見上げると、中湧塚の岩峰が躍動感を持って聳えている。筋肉質の腕を振り上げたところで先端を切り取られたトルソーといった感じで、生き物のよう。その中湧塚へと岩稜を詰めると、中湧塚はあまり大きくない岩の組み合わせでできていることがわかる。
その頂に立つと、次は上湧塚の岩峰がキレット越しに目に入ってくる。明らかにこれまでの岩峰よりも高く鋭い。
上湧塚の基部に到着し、昼食休憩とすることに。さっさとおにぎりを口に詰め込み、上湧塚の最高点へ。リュックを置いて、ジャングルジムを上がるようによじ登る。なんとか上湧塚頂上へ。眺めがよい。
この後向かう大崩山山頂も見えるが、こちらの岩稜や対岸に見える小積ダキのような巨岩とは異なり、普通のこじんまりとした山に見える。このアンバランスさが故に、大崩山はだいぶん損をしているように思う。
基部に戻り、先へ進む。確かに“岩登り”は終了のようであり、普通の山歩きに変わる。
分岐をいくくか過ごして石塚。頂上と間違うような見晴らし地点。おそらく古くから人が遊びに来ている山であれば、こちらを山頂にしていたのかもしれない。近くの祖母・傾は当然ながら、中央山地の山や尾鈴山などが見えているようだ。
さらに進むと、ようやく大崩山山頂。ここまでのコースの派手さとは打って変わった、飾りも何もない小さな山頂。眺望もあまり利かない。
長居する気分にもならず、石塚まで戻る。各方面の山を眺め直して、やや満足を得て、くだりへ。
下りは坊主尾根へ。対岸の湧塚から見ると、小積ダキという、とてつもなく巨大な球体のような岩が異彩を放っており、それを降りていくこと自体、あり得ないことをいっているように見えていたコースである。
分岐から小積ダキまでは、あまり起伏のない突き出した尾根を緩やかに下る。対岸に見える湧塚コースの岩ごちた様相が異様に見える。やがて、件の巨岩の上に到着。その岩自身に登っても、巨大さはよくわかる。ほぼ足下直下に相当する岩下から続いているルートを進む先達の背中が小さいながら見えている。しかし、そこに続く下降路がよくわからない。なんだか、とんでもない下りのようにも思える。
と思ったが、いざ進んでみると、急崖ではあるが普通に岩場を降りていく感じ。意外にもあっさり基部へ。しかし、下に立ってみるとやはり壁のように見えることには変わりなかった。
そこからは坊主岩など特徴的な岩々を見ながら、一気の下り。行きと同様に祝子川を渡って、行きの川沿い道に合流し、程なく登山口へ。
山頂がおとなしすぎるというギャップはともかくも、大きな大きなロックガーデンであることには違いない。九州本島ではもっとも印象深い山行きとなった。
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