【松田4山北3】寄から寄まで 雨山峠 ( リベンジ )
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 09:52
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,322m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
6:50新松田→6:54新松田駅バス停6:55→7:16寄バス停→
7:17大寺橋→7:17大寺橋ベンチ7:24→7:35大寺休憩所7:36→7:44猪柵ゲート→8:22▲シダンゴ山8:31→8:41虫沢林道出合→9:18林道秦野峠9:35→10:09秦野峠10:14→11:14▲伊勢沢ノ頭11:26→11:53▲檜岳11:54→12:28▲雨山12:42→(峠への下りを右に逸れて迷走し階段横のリボンまで引き返しロスタイム10分)→13:26雨山峠13:42→14:28コシバ沢→14:41ベンチ14:50→14:58トトロのトンネル→15:18揠堤を回り込む→15:56恵水の森入口→15:59広場のベンチ16:10→16:31寄水源の森管理棟ゲート16:35→17:08寄バス停
帰宅20:05→シャワー20:22
総行動時間:16時間48分
総徒歩:9時間00分
ハイキング徒歩:7時間57分
迷走:10分
コース:7時間47分
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【 コース状況 】 10/30のリベンジになるので、本来なら逆回りすれば迷っても問題ないのだが、これ以上ない快晴だったし、やはり大好きなシダンゴ山で景観をたのしみたく、また多少のこだわりもあり、少々迷ったものの同じルートを選択した。 寄バス停眼前に見える脇にベンチもある大寺橋を渡り、道標にしたがって右折してから程なくして左折すると、どんどん坂が急になり、やがて猪柵のゲートにたどり着く。道は茶畑の間を進んでいて、ここまで牧歌的景観をたのしめる。 ゲートからは山道となり、すぐにそこそこ急な階段になるが短いので無理しなければ息があがるほどではない。その後はおだやかな植林帯を歩き、程なく開けた畑風植生地に出るのでここを道なりに左に折れ、ひと登りするとしばらくして十字路にぶつかる。はたして直進すると、すぐにゲート前で分かれた林道が右手に合流する。 ここからはわずかにガレ気味ながらおだやかな登りを経て、水場を過ぎたあたりから少しずつ勾配が急になってくると、逆に道は歩きやすい木の根道となり、最後の登りをやり過ごすとベンチと祠のあるシダンゴ山頂上は目の前である。 はたして頂上は、まったく動かずに360度のパノラマがたのしめる絶好のお弁当スポットだ。 シダンゴ山から宮地山/林道虫沢線の分岐に下りる登山道は階段部分が多少崩壊しているが、両脇の道がしっかりしているので問題はないと思われる。 虫沢林道に出合ったら目の前にダルマ沢ノ頭方面への上り階段があるが、右に折れ、あとはススキ野と2度ほど顔を出す富士山を拝みつつ、道なりで林道秦野峠にたどり着く。 記念碑もある峠の真ん前に案内板があり、その脇から秦野峠への登山口が登っているが、登山道は崩壊気味で、道幅の狭いところに鹿柵が倒れかかっている箇所があるので注意が必要だ。 最初の登りがけっこうきついけど、あとは比較的おだやかなアップダウンとなり、道なりにさえ行けば、沢手前の分岐標識のところに下りる。先日に引き続き枯れ沢だった。 沢にはどこからでも下りられるが、少し右手から回り込むのが楽だ。 沢を横切り、登ってゆくとすぐに秦野峠の標識にぶつかる。 ここから暫くはやさしいゆるやかな上りだが、突然目の前に左手がえぐれて急傾斜で谷へと下ってゆくところにぶつかる。ここは、お助けロープがあるのでコの字型にやり過ごすと、すぐに右手に上る、かなり傾斜のある道にぶつかるので、ガレ場を左にカーブするあたりまでしばらくは慎重に歩きたい。 はたして、カーブのあと、剥き出しの柔らかい土質の斜面が意外にきつく、ルートをしっかり選んで疲れないように登りたい。 ここを越えればすぐにやさしい道となり、鹿柵を見失わないように広めの尾根道をひた上ってゆくと、雨山峠3.6kmの分岐標識の方向が指し示す通りに鹿柵と分かれて右に曲がり、それから2度ほど分岐標識通り曲がると伊勢沢ノ頭にたどり着く。 頂上自体の展望は芳しくないが、伊勢沢ノ頭から檜岳までの道のりはおだやかで、すこぶる景観もよい。倒木も多いが尾根も広いので、障害物競走が好みじゃなければ無理矢理勝負せず、都度迂回しながらのんびり歩くのが吉かと思われる。 はたして、迷うような分岐もないままに苔生して自然に帰依したテーブルベンチも佇む檜岳頂上にたどり着く。 さておき、テープ方面からレール添いにボブスレーしてしまった道は無視して、そのまま来た道から尾根伝いに雨山へと向かう。 とっかかりからしばらくしてから、やや急に下るものの、石碑なども崇めつつ、細いながらもおだやかな道が続き、何度かピークを越えて登り詰めると雨山の標識が待っている。 さて、雨山峠への道は、広い尾根に落ち葉が降り積もり踏み跡も判然としない。案の定、右にコースを逸れて、傾斜はますますハードになり、あきらめて引き返しながらとりつきを探すと、程なく右手にリボンが見えた。 本来なら、広い尾根の左側に注意していれば見逃さずにすみそうな階段の手前に赤いリボンが括られているので、落ち葉で踏み跡が見えなくても、問題無さそうである。 階段を下ってゆくと、しだいに景色が変わってきて、まるで京都でも散策しているかの如き、美しい苔の道となり、わずかばかりでテーブルベンチもある雨山峠にたどり着く。 峠は、今回通ってきた雨山と、雨山橋、鍋割山、そしてこれから向かう沢沿いの寄方面へと、四方に道が分かれている。 峠から下りはじめると、すぐに桟橋を渡って沢に降りることになるが、この辺りはまだ枯れていた。 分岐のところには必ず目印のリボンか標識があるので、迷うことはほとんどなさそうだ。迷いの達人であるところの私でも一度もコースを外れなかったくらいなので、注意さえしていれば無問題だと思われる。油断は禁物だけどね。 途中、指示通りに、幾度か沢を迂回して山道にとりついてはまた沢に下り、桟橋や鎖場やロープ場やハシゴ階段もあり、ワクワクな冒険の旅がたのしめる、超お薦めコースであると思う。 コシバ沢を横切り、ベンチで一服して、トトロのトンネルをくぐれば、鹿柵と出合うので、またも沢へと下り、揠堤の上で右から回り込み、あとはやはり赤いリボンの導くところで、沢を迂回してゆけば、じき成長の森のコースに行き当たる。 そのまま森を散策がてら回って下山するもよし、道標のところで管理棟の方へと沢を横切るのもよし。 沢を横切ればすぐに、水源の森管理棟ゲートから続いている道へと上がり込み、あとは道なりに進んだところに登山口である恵水の森の看板がある。 さらに、わずかばかり進むとテーブルベンチもたくさんある広場に出るが、ここからゲートまでまだ少々歩くことになるし、ゲートからバス停までも2kmほどはあるので、そろそろバスの時間をチェックしたい。 【 危険箇所 】 雨山峠から沢を渡ってからの2度目くらいのヤセ尾根の鎖場で、1本アンカーが抜けて宙ぶらりんになっている。その箇所には鎖と並行してロープも張られているから、よく見てからとりつくこと。気づかずに引っ張ってたらと思うと、ゾッとした(危険度:軽)。 ほか、林道秦野峠からの登りの登山道は半ば崩壊しているので、階段部と脇を見比べて状態のよいところを選びながら進む必要がある。さらに、道幅の狭いところに鹿柵が傾いて倒れかかっている箇所があるので、バラ線に注意。 秦野峠からローブ場を経たあとのガレ場の曲がり角近辺は、伊勢の沢方面からの下りだと滑りやすいので注意。 この日の沢にはそこそこ水かさがあって、1カ所だけ軽くジャンプして飛び越えたが、大雨の後などには充分注意が必要かと。 以上、危険箇所まではいかないものの、登山装備をもたない軽装ハイキング指向の私には注意が必要だ。 【 トイレ 】 みやま運動公園(寄バス停から1分)・寄からシダンゴ山へ向かう道すがらにある大寺休憩所(寄バス停から12分)・寄水源の森管理棟・寄大橋からバス停への道すがらにある中津川宇津茂公衆便所(寄バス停から8分)。 【 休憩所 】 みやま運動公園・大寺橋前・大寺休憩所・シダンゴ山(ベンチは半ば崩壊)・林道秦野峠(ベンチはないけど石碑前のブロック)・檜岳(苔生している…)・雨山峠・コシバ沢から15分ほどのテーブルベンチ・成長の森・恵水の森・水源の森。 【 飲食・買い物 】 山に入ったらまったく無い。 寄バス停近辺に飲食店がいくつかある。 水源の森の管理棟はすでに閉まっていたので不明。 【 持参したガイド・地図 】 ヤマケイアルペンガイド5 丹沢(山と渓谷社) 新・分県登山ガイド13 神奈川県の山(山と渓谷社) 国土地理院1/25000 大山 国土地理院1/25000 秦野 ネットで収集したマル秘?情報メモノート 【 失せ物 】 なし。 【 ゲットしたオタカラ 】 なし。 【 my初登頂かながわ 】 19 雨山 1176m 【 寄り道情報 】 寄より、宮地山 寄より、櫟山、栗ノ木洞 寄より、表丹沢県民の森 雨山峠より、雨山橋、ユーシン 雨山峠より、鍋割山 シダンゴ山より、ダルマ沢の頭 シダンゴ山より、タコチバ山 屁の玉洞・イネゴ岳・タケ山・西ヶ尾・日影山 |
写真
感想
【 反省 】
雨山で休憩されていた男性ハイカーの方と峠まで御一緒することになったが、ほぼ下る一方の道を凄いペースで下られていたので、遅れないようについて行くのが精一杯で、景観をたのしむどころではなかった。
やはり独りがいちばんだな、と再認識。
ペースが速すぎる方と一緒になったら、あとからでも断るべきであった、と深く反省。
前回の失敗が頭にありすぎて、気持ちにゆとりが足りず、写真をあまり撮れなかったことが、ちょっとだけ心残り。わずか77枚しか撮ってなかった…。
これ以上ない快晴で、景色も凄く美しかったのに、写真に撮らないまでも、もっともっと眺めて、心に焼きつけておくべきだった。
あと、細かい分岐をノートに書き残さなかったため、何かの事故でリボンが失せていたときに対処のしようがないな、と帰宅後大いに反省した。
今日もまた多くのことを学んだ。
山歩きは人生のようだ。
悩んだり、迷ったり、でもそれを含めてたのしんでしまうのが、いちばんよいと思う。
失敗を恐れていたら何も始められないし。
無謀と勇気をはき違えなければそれでよい。
アリストテレス的中庸は、どこに限界線を引くか、常に最悪を想定し回避の手段を遺せるかに尽きるんじゃないかと、個人的には思う。
【 教訓 】
失敗してもいいから、その瞬間にしかたのしめないものをとことん堪能せよ。
【 感想 】
なにはともあれ、たどり着けたことに感謝感激。
ゴールで出迎えてくれたススキ野も、ゲート手前の紅い絨毯にも、大感激。月もとっても綺麗で言うこと無し。
でもそれ以上に、雨山峠からの冒険コースがワクワクの連続で、一生の思い出。ハイキングを始めてまだ、ひと月も経ってないのに、次から次へと感動の連続で、これじゃあ感動袋がパンパンになって、やがては破裂しちゃうんじゃないかと、ちょっとだけ心配。
桟橋は聞いていたほど傾いてなかったし、鎖場もアンカーさえ外れてなければ怖いというほどのものではないけど、アトラクションみたいに次から次へと何かしら障害物が出現してくれて、終日ワクワクし通しだった。
丹沢をグルッと一回りしたら、いちばん初めに再訪したいコースかもしれない。
富士山も一日中スッピンだったし、帰宅後も夢心地で、なかなか眠りにつけなかったほどだ。
雨山から雨山峠の苔の道はいずれ写真を撮りに再訪したい。
やはりシダンゴ山が大好きだと再認識。
雨山峠に茶屋でもあったら最高なんだがな、と無い物ねだり。
天気も景観も、そしてコースも最高で、お弁当タイム3回とオヤツタイム4回はめっさ充実。それでも帰宅後体重が800g減っていたのにはビックリ。ダイエットになったじゃん。
成長の森の散策もおもしろそうだし、雨山橋からユーシン方面とか、鍋割山に抜けるとかコースの選択肢も多くて、今後のおたのしみがまた増えた。
前回は朝から晩までにシカくんとリスくんにしか逢わなかったけど、この日は10名以上ハイカーの方々に遭遇した。これ以上ない快晴で、みな嬉しそうに歩いていたのが印象的だった。
山の神さま、今日もありがとう。
自然を守ってくれている多くの方々へ感謝しつつ。
いいねした人