記録ID: 170761
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雪山ハイキング
近畿
西ヶ嶽(多紀アルプス)山麓 藤岡奥池
2012年02月18日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.8km
- 登り
- 108m
- 下り
- 89m
コースタイム
12:50藤岡ダム
13:17無名滝
13:47藤岡奥池14:41
15:10藤岡ダム
全行程2時間20分
13:17無名滝
13:47藤岡奥池14:41
15:10藤岡ダム
全行程2時間20分
天候 | 晴れ時々雪、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
藤岡奥池雪山ハイキング Snowy mountains hiking - Okuike, Fujioka (写真23枚) ときおり曇りがちな空から無遠慮に粉雪の舞う土曜・・・ 西ヶ嶽麓の山塊に眠る山池(藤岡奥池)まで歩く。無論目的は凍結した池、滝の撮影行である。 藤岡ダムへの道からして既に雪化粧。想定の範囲内。ノーマルタイヤで雪を蹴散らし駆け上る。気になるのは帰路の凍結。 積雪約20センチ。穴の開いた長靴を着用。くま出没注意の張り紙のあるゲートをくぐり谷筋をしばらく登ると小さな滝がいく筋か現れる。凍りついた滝の写真を撮る予定だが、全く凍っていない。この時点で大いに期待は外れる。冷気が足りない。もっと気合入れろや、寒気団・・・ さらに奥にある奥池を目指す。雪のため狭い登山道を歩くのは雪庇をふみぬかぬよう細心の注意が必要になる。雪のために路面状況の把握に苦労する。かなりのゴロタ石あり。水の流れる部分は雪が解け、そういう箇所はまたスリップするのだ。 30分、あっけなく奥池へ到着。本土手は年ふり古びが描かれた、古色蒼然たるコンクリートで堰き止められた人造の溜池である。朽ちた倒木が幾重にも重なりいい絵を描いている。”こんな山奥に池を築造せねばならなかった古人の苦労に思いは馳せる”---などというような、一般受けする世辞のひとつも書いておかねばなるまい。現在は下流に念願の巨大な人造湖である藤岡ダムが建造され、もはやほとんど役割は終え朽ち果てるのをまつばかりのご老体なのではあるが、現在も四季の変化を池面に映し、人知れずひっそりと佇んでいる。誰にもその姿態を見せることなくひっそりと己の美に酔いしれるこの風情がたまらなく好きだ。池べりを回りこみ登山道を行けば1時間ほどで多紀アルプスの主峰のひとつである西ヶ嶽へ至る。このコースを行くハイカーは少ないが、誰もが奥池の人知れぬ美には感嘆するはずなのである。特に池の土手から見る対岸、池上流部の狭まった谷に密生する雑木の描く繊細を極めた重なりが四季それぞれに美しい。この美が理解できぬ者は、山登りの素養がないのであり、止めたほうがよい。 私は一人、ひととおり散策し撮影を終えると池辺の一画の雪上にでんと陣取り、ベトナムコーヒーを淹れた。まもなく空模様が急変し粉雪が舞ってきた。午後のよい時間である。長靴の中は滝の中に入って撮影していたために冷たい水が入り込み、足の感覚はない。早々に引揚げることにする。 早春の、灰色の雑木がいっせいに芽吹くころの木立の群れは、繊細を極めことのほか美しい。このころタムシバの白い模様が、未だ灰色の山々に彩を添える。 — 場所: 篠山市 【おぉたむすねィくAutumnsnake】廃墟探検部門 「そして、海へ」編集部 大西輝明、勅使河原賢明、松岡明芳 http://blogs.yahoo.co.jp/autumn_snake_1995 |
写真
撮影機器:
感想
午後からの山行では西ヶ嶽までは無理。今回の主なる目的は、氷結した滝ならびに池の撮影であったが、この冷え込みにも氷結は池の北部を除きほとんどなく、再度の出直しを強いられることとなる。タムシバの白が点在する冬枯れの山の風情を堪能できる春がおすすめ。
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