生きてて良かった、絶景・堂津岳


- GPS
- 08:34
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,651m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:33
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小谷村 中土から・1386に突き上げる沢は雪崩の危険性あり。入る際は、登る時間帯、前日までの降雪、天気を十分考慮する必要がある。現に、全層雪崩の跡があった。 奉納山の稜線と堂津岳の稜線の東側には巨大雪庇あり。 |
その他周辺情報 | 糸魚川まで移動してすし活さんの特上チラシ |
写真
装備
個人装備 |
GPS
ウイペット
ゴーグル
ビーコン
プローブ
カイロ
スコップ
PON2TOON等
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感想
生きてて良かった。この言葉がつい溢れるような山行だった。
ヤマレコの山紹介にはこう書いてある。「堂津山は北アルプス・後立山連峰の白馬岳と対峙する位置にそびえる東山連山の最高峰。アプローチの悪さから訪れる人が少ない不遇の山ですが、山頂からの展望は絶句するほどに素晴らしい!」
アプローチが悪い!!??、不遇の山!!??...それは積雪期の堂津山を知らない。いや、山スキー向けのルートが一般的に知られていない、誰も考えつかないということを意味しているのだろう。
偉そうに、書いているが私はこの山は初めてである。所詮、連れられてきている。それでも結論からいうと、ロケーション、展望、スキー、雪質と量、アプローチ全ての要素において完璧だった。父親はこのルートの開拓者として後世に受け継いでもいたいというほど本当に素晴らしい山だった。
今日は久しぶりに名人参戦である。厳冬期の快晴の日に仕事などやってられるか根性で集まった3人だ。13年前に僕が山スキーを始めた頃、ペーペー未熟で父親と名人の2人に挟まれて訓練した。個人的に懐かしい思い出が蘇るメンバーなのです。最近、名人は天国軍団を率いているらしいが、たまには地獄にも顔だしてください。
県道の除雪の壁をよじ登ってスタート。雪はかなり多い。いつも行く五箇山、白川郷より豊富だろう。まずは沢を詰める。・1386の沢は少し危険な香り。堰堤巻き、滝の水、雪崩。前日の天気、雪の状況、登る時間帯、メンバーを考慮して問題ないと判断できないなら入らない方がいいと思う。無論、明るくなってからだと雪崩に会う確率は高い。現に、全層雪崩が1箇所起きてました。沢を突破し、緩やかな広い尾根に乗り、・1386のコルにでる。名人とは1年ぶりであんなことや、こんなこと近況報告が楽しい。
奉納山から堂津主稜線までは忠実に尾根をたどる。細い尾根でアップダウンもあるが帰りは使わないルートなので気にしない。無風で快晴だけれども放射冷却で気温は低かった。スタート時点で−10℃だったな。おかげで雪はとても軽くて足はスイスイ前に出た。途中で夜が明け、左手には雨飾、天狗原、焼山、火打、後ろには後立山のお馴染みさんがグーテンモルゲン。
主稜線で日を浴びる。稜線に着き、反対側には妙高、乙妻、高妻、戸隠、こんなに展望がいい山も珍しい。本当に眩しい。生きてて良かった。
稜線上は空中散歩で緩やかに堂津岳まで歩いていく。雪庇には注意してください、近寄り過ぎて2回巨大雪庇を落としました。精々、稜線から落ち、落下した雪庇に挟まれるくらいですけれど、落ちてたら大怪我してたかもしれない。これが2回目の生きてて良かったです。
堂津岳の山頂からは糸魚川の親知から後立山連峰全部丸見えだった。マンダム。帰りは北西斜面を落とす。最初は急だが、粉雪パウダーなので問題ない。日当たりも悪く雪崩の心配も全くない。1,500mからは斜度も適度になり快適そのもの。毎週、ゲキパウ更新中。本当にこれが今期一番になりそうです。標高差800mでこの斜面、火打北西面とか大日岳南西面に匹敵するんじゃないか。それだけ楽しかった。今日最後の行きてて良かった。
登り返しは、沢を詰めて行きに通ったコルを経由していく。この斜面は日当たりが良いので雪が重くなるけれど、気温が低かったのでまだ楽だった。アウター脱いで汗だくになって登り上げた。奉納山に続くこの尾根が壁になっているからこのルートから堂津岳は見た目以上の遠さを感じさせるんだろうな。スキーが2ラウンド楽しめると考えれば、苦にならない。最後までパウ満喫して、道路に出て、すぐ車に着いて完璧でした。
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