朝島山
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.8km
- 登り
- 265m
- 下り
- 264m
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今期初登山!ということで、盛岡市近郊の朝島山に行って来ました。
この山はコースタイム2時間弱の足慣らしには手頃な山です。
冬の間になまりきった体にはちょうど良いでしょう♪
さて、観光りんご園の看板を道しるべに登山道を目指します。そうしますと、まさに観光りんご園の建物のすぐ近くに看板を発見できます。「朝島山登山の方は倉庫上に駐車して下さい」ともあります。ありがたい事に地元の方も登山者に理解があるようです。なにせ観光リンゴ園ですからね、一銭も落とさない登山客の車なんか邪魔でしかないはずなのに。
さて、それでは今年の初登山、気合いを入れて出発!
りんご畑の真ん中にある道を辿って登山道を目指します。
…登山者に理解があるって言っても、ほんとに私有地っぽいんですけど…。
リンゴ畑が途切れるとなにやら林の中に道が続いていますが…
これ、本当に登山道なんだろか???
なにか変だと私の勘が告げているのですが…。
えー、結果的に…
=== いきなり道間違えましたorz ===
いや、もうね、言い訳なんですけどね、案内板を見た時点で「ここが登山道の入口!」って思いこんじゃったんですよ。地図を見ても、道が進む方向も本来のものと一緒だったんで、しばらく道を間違えたことに気がつきませんでした。
げに恐ろしきは「思いこみ」なり…。うーん、今期は「道迷いに気を付けるべし」というお告げが下ったようです(^^;
ほんとの登山口は、先ほどの駐車場から少し上に登り、林道を左に入った場所
でした。恥ずかしいので「行くぞ〜」のポーズも控えめに(笑
登り初めてすぐに最初の分岐点が現れます。右に行くと「鉱石跡コース」。まっすぐが「中央コース」。今日は「中央コース」を進みます。この先、何カ所か分岐があるのですが、ほとんど全てに写真のような立派な標識が設置されているので迷う心配は無いでしょう。っていうか、場所によっては標識が過剰な感じ(^^;
そういえば、去年登った黒森山にもこんな場所があったなぁ。同じ臭いを感じる…。
杉林を抜けると明るい枯れ木の林となり、勾配は徐々に増していきます。
里山の短いコースですが、勾配のきつさは馬鹿になりません。
なまった体には斜度60°くらいの坂に感じられます(笑
一部には危険防止のためのロープが設置されています。
ロープを支える木の支柱も定期的に補修されているように見えます。
地域の人達が整備して下さっているという話です。
ありがたい事ですね。
足の筋肉がミシミシいって来た頃、休憩所が設置してありました。
「ご苦労さんです」の看板と共に。
なんだかもう、愛を感じますね、愛を。
なんかこの山を好きになり始めている自分(笑
急勾配を登り詰め、稜線に出ると…おおっと、残雪出現です。
でもたぶん、例年に比べると少ないんでしょうね?
最後の一踏ん張りを登り切ると、頂上が見えてきました。
低山ですが、この空の明るさは眺望が良い予感が!
頂上にたどり着いた我々の目に飛び込んできたのは無惨に倒れた標識と、地面に散らばった山頂を示すプレートだった。あ〜、これはきっと雪にやられたんだろうな〜。
とりあえず、プレートは木の枝に戻しておきましたが、ちゃんと固定していないのでまた落ちるかもしれません。山開き前に再整備されると良いのですが…。
さて、山頂からの眺望ですが、春霞がかかっているものの…
=== 岩手山に… ===
=== 秋田駒に… ===
=== 南昌山塊の山々… ===
そして踵を返すとそこには
=== 早池峰山の姿… ===
と、おおよそ盛岡近郊から望みうる全ての山々を見ることができました。
一発目の登山からさい先が良いですな♪
=== これも日頃の行いが(ry ===
頂上は風もほとんどなく穏やかで、ゆっくりと周りを見渡すことができました。用意してきたおにぎりを食べる間もほんのりと暖かな空気が流れてきてとても快適でした♪
さ、じっくり堪能したことだし、あとは無事に下山するだけです。
頂上からの景色をしばし堪能した後、下山の途に就きます。当初の予定では頂上から裏側に降りて別コースを辿るつもりでいましたがご覧の通りの残雪で引き返すことにしました。
固く締まった残雪ならば、上を歩いていってもよかったのですが、ここ数日の暖かさですっかりゆるんでおり、第一歩からして膝下までずっぽりぬかったので止めておきました。
途中、鉱石跡コースとの分岐があります。まったくおなじ道を戻るのも芸がないので、下りは鉱石跡コースを行くことにします。こちらのほうが少々傾斜が緩いような気もしましたし。
それにしても「鉱石跡」って変な日本語だと思いませんか?
どういう意味なのだろうと思っているとなにやら看板が設置されていました。
なるほど、昔何かの鉱石を採取した跡があるということでしたか。略して鉱石跡コースというわけですな。
…別に略す必要もないんじゃぁ(笑
いや! いちゃもんつけるわけじゃないんですが(^^;
戦後まもなくの事だったようで、採取跡地は落ち葉などにすっぽり覆われていて、この看板が無ければ、自然地形の凹凸にしか見えないことでしょう。なんかこう、鉱山跡だと思うと思わせぶりというかアレですよねぇ…。なんか出そうですよね(笑
落盤事故でどうたらとか、その手の話がつきものじゃないですか。ところで、何を掘っていたんですかねぇ。大理石…?
鉱石採取跡地を過ぎると、登山道の幅が格段に広くなります。
広くなるだけでなく、整地されているような雰囲気すらあります。
もしかして、これは鉱山作業道の跡地なのかも知れません。
傾斜がきつく車が入ってこれるようには見えませんがブルドーザーぐらいならあるいは入ってきていたのかも知れません。
他にも山林管理のためか作業道が縦横に走っており、登山道と誤認しないように注意しながら下ります。
中央コースよりは少ないですが、要所要所に標識が設置されているのでまず迷うことはないと思うのですが。
間もなく杉の植林地へと入っていきます。
ここを過ぎると間もなく中央コースとの合流地点に出るはずだったのですが…
な、なんじゃこりゃ!!
道が無くなっている!?
っていうか、道の上に木が倒されている!?
伐採作業が途中のままになっているらしく、鉱石跡コースの終端部はものの見事に消え去っていました。
えーと、いや〜どうしようかなぁ…。戻って中央コースを行く?
でもそれだと、もう一度頂上まで登るようなものだし…。
ここは意を決して倒木を踏み越えて行くことにしますかぁ。行きつく先は見えているから、道に迷うことはないだろうし…。
最初はアスレチックの要領で、倒れた木の上を伝い歩きしていけばよかったのですが
下るにつれて折り重なるようにして倒れている木に阻まれて動きが取れなくなっていきます。
道迷いよりも、この木が崩れてくることの方を心配する必要があったか…。
体重を預けた木がミシミシゴリゴリと音を立てるたびに嫌な汗がにじみ出てきます。
うっぷ! 倒木に溺れそう…。
結局、わずか20m程の区間を15分近くかかって突破しました。作業用のブル道に出たときは、心から「道があるって素晴らしい!」と思ったものです。
そこからはブル道をたどり、這々の体で中央コースへと転がり出たのでした。
倒木地帯を無事に突破出来たのはいいのですが、髪といい体といい木の葉や枝やらが大量にからみつき、さらに花粉もたっぷりと吸い込んだようで口の中もざらつき最悪な気分でした。
最後にとんでもない障害物があったものの、登山そのものは楽しくかつ無事に終えることが出来ました。
ま、無事に下山出来さえすれば倒木に阻まれたトラブルも良い思い出です(笑
朝島山は、短時間で登ることが出来る低山の割には山頂からの眺めも良く初心者やファミリーハイクにお勧めの山だと思います。
これから暖かくなって良い季節になります。
お近くの方は行ってみてはいかがでしょうか?
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