鹿島槍・鎌尾根 残雪の北アルプス 〔グレード○○○☆☆〕
- GPS
- 30:00
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,911m
- 下り
- 1,658m
コースタイム
◇コース 1 日目:9:30大谷原〜11:00西俣出合(幕営)〜15:00雪上訓練
2 日目:4:30西俣出合〜鎌尾根〜11:30鹿島槍ヶ岳南峰〜14:00冷池山荘〜赤岩尾根〜17:30西俣出合
3 日目:5:30西俣出合〜大谷原〜帰神
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◇地 図 地形図1/25000「神城」「十字峡」 ※マイカー利用 |
写真
感想
【5月4日】神戸を前夜発、大谷原に着いた頃には空が明るくなってきた。駐車場には10台位の先着があった。テントを設営し睡眠をとる。9:00に起床、西俣出会まで進み、テントを設営。明日の偵察を兼ね途中のスノーブリッジを渡り鎌尾根の取付きまで行く。左岸の東尾根の急斜面から岩交じりの全層雪崩の挨拶を受ける。すさまじい破壊力だ。間もなくデブリがあり、岬状の鎌尾根末端に着いた。急な雪斜面で雪壁登下降時のロープワークやデッドマン、スノーピケットの設置練習を行いテントのある西俣出会に戻る。雨が激しくなってきた。どうやら上部は積雪模様だ。(後で知ったがこのとき爺ヶ岳、白馬岳で遭難が発生したようだ)夜の食事は、ままかり五目寿司。ご飯は生米からの炊飯。
【5月5日】ヘッドランプを着け夜明け前に出発する。昨日渡ったスノーブリッジは昨日のそれより細くなっていた。崩壊に注意し一人ずつ渡る。鎌平に着くころ昨日の積雪がトレースを埋めておりラッセルを強いられる。雪渓クレバスが行く手を阻む。スノーリッジはロープの必要がなく時間短縮できた。稜線の雪庇が見えてくる頃、トップをHさんに交代してもらった。雪庇を全員乗り越え鹿島南峰を目指す。剣方面からの烈風を受ける。低体温症の危険を感じた。
南峰を後にし、冷池山荘に進む。計画では鎌尾根を下降であったが、雪質が悪いので赤岩尾根の下降を選んだ。17:30西俣出会着。今夜はすき焼き!もちろんご飯は生米炊飯。コッヘルを抱きかかえるあの炊飯技術をCLから学びたい。パック飯が1級、α米が2級とすればコッヘル生米炊飯は3級だ。
【5月6日】テントを撤収し大谷原に下山。大町温泉薬師の湯で体を清め神戸へ。(HA)
雪がずり落ちそうな急峻な尾根を登るのはとても怖かった。山頂付近では前夜積もった新雪をラッセルしながら慎重にステップを切ります。クレバスを縫い、文字通り刃先のようになっている細い雪塊の上を通るなどして、6時間かけて稜線へ。雪庇を乗り越え稜線に出たときは、「鎌尾根を登れた」という満足感に浸りました。
予定では鎌尾根をピストンする計画でしたが下降は危険と判断し、赤岩尾根を下ることになりました。赤岩尾根ははしご段や痩せた箇所があってこれまた難路。この日の行動時間は13時間となりました。
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