トムラウシ
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,489m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 国民宿舎 東大雪荘 http://www.tomuraushionsen.com/ |
写真
感想
北海道五連戦の第四戦のトムラウシ。トムラウシは広大な大雪山系の中でも中央に位置し、大雪山系の最深部にある。そのため、登山口へは周囲の街かもら遠く険しいためにアクセスも容易ではない。前日の夕方にトムラウシ自然休養林野営場に入るが・・・・余りにも人里離れすぎて言え知れない恐怖感を感じる。しかも、この日、テントを張っていたのは一人であった。
翌朝、暗いうちにテントを撤収し、一路トムラウシ短縮コース登山口を目指す。日帰りでのトムラウシ山行は標準的に10時間以上の行程が必要とされ、出発時間は早いほうが無難である。
さて、この短縮コース登山口へ向かう林道も険しく・・・・途中、超ドでかい鹿が飛び出してきたりした。トムラウシ短縮コース登山口到着後、東の山の稜線が判別できる位に明るくなった頃を見計らい出発する。東の山の稜線が判別できる程度の明るさといっても、樹林帯の中は暗い。ヘッドライトを灯けて行程となる。この微妙な暗さにも言え知れない恐怖感を感じる。
比較的平坦な暗い道を行くと温泉コースへの分岐に出る。ここからは急登も出始める。東の山の稜線に赤みが差し始める。夜明けが近い。そうなってくると妙な恐怖感も消え始めるのであった。それにしても、出発してから夜明けまで意外なほど時間がかかった。
夜が明け始めると、周囲の山々も見え始める。背の高い林間コースなので周囲の山々をすっきりと望むことはできないが、比較的西側に開けた箇所が多く時々十勝連峰が望める。
カムイ天上分岐にたどり着く。ここからは新登山ルートを行く。沢沿いの旧登山ルートは何らかの理由で廃止されたらしい。この道は笹の刈り払い道であるが、所々でナナカマドが微妙な紅葉を見せていた。この新ルートで徐々に高度を稼ぐも、途中からコマドリ沢分岐に向けて200Mほど下ることになる。この分岐点から涸れたコマドリ沢沿いの登山道を登り返す。ここを前トム平というチョイとした高台に出る。ここは眺望も開け、周囲の山々がよく見える。この辺の紅葉は麓よりもカナリ進んで綺麗である。
前トム平をチョイと行くと眼下にトムラウシ公園と呼ばれる擂り鉢状の箱庭のような展望が開ける。この箱庭の底へ下ることになる。この擂り鉢の底の砂地にはハイマツやナナカマド、池などがあり。所々に巨岩がそびえる。この擂り鉢の縁には見事な紅葉が広がっていた。このトムラウシ公園から再び登り返し、トムラウシ山頂を目指す。トムラウシ公園からの登りは、さほど傾斜がキツく感じないのだが・・・・何度となく繰り返される登り返しにチョイと疲れを感じる。トムラウシ直下の分岐点からは岩稜帯の急登となる。この岩稜帯を登り切り、トムラウシの山頂にたどり着く。この山頂でこの日初めて人と出会う。
さて、この日は一昨日の低気圧による荒天から一転して、張り出した高気圧により好天となった。360度の展望で、北に一昨日登った東大雪の山々、東に十勝連邦、南に日高の山々、西には遠く雄阿寒岳・雌阿寒岳・阿寒富士なども望める。余りの景色の素晴らしさに・・・・行程的に厳しいことも忘れて1時間近くも山頂に居ついてしまう。この山頂では兵庫県西宮市から来たという学生さんと話が合い、ついつい長話をしてしまうのであった。
山頂で素晴らしい眺望をタップリと堪能した後、来た道を戻る。トムラウシ公園や前トム平、コマドリ沢などの景色は、往きとは異なった風情を呈していた。単なるピストンであるはずだが・・・・往きと還りで二度美味しい山である。
予想された行程よりも2時間程短い時間でムラウシ短縮コース登山口に戻ってくることができた。その後、険しい林道を降り、国民宿舎・東大雪荘のトムラウシ温泉で汗を流した。ここの泉質は含硫黄−ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、筋肉痛などが適応症の登山後に好適な温泉である。また、源泉温度は93度と異常に高い。露天はトムラウシ川に面しており、大自然に囲まれ・・・・ついつい時間を忘れてしまう良い温泉である。
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