記録ID: 21279
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沢登り
谷川・武尊
谷川岳・オジカ沢
1993年09月06日(月) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,343m
コースタイム
9月6日 沼田(4:00)→道路終点(5:15)→二股(6:15)→稜線(18:15)→肩の小屋(19:30ー20:15)→登山道経由ロープウエイ土合駅(23:30)
天候 | ガス |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
日帰りの予定で、沼田の清野宅に前夜泊。未明の3時起きで出発。薄暗いオジカ沢に足を浸す。二日酔も醒めるころ、核心部が始まる。 3人パーティーだから僕は撮影に専念。名取さんがするするとザイルを伸ばしていく。いくつも滝を越えたころ、ネジレの滝と思われる辺りにズタズタの雪渓が出現。こんなの聞いたこともない、エルニーニョの特別な夏の置き土産だ。ルンゼから高いヤブを漕ぎ、懸垂下降で雪渓の際へ降り、その後ザイル2ピッチ分、岩盤のトラバース。谷川特有の豪雪のため、両岸は明るく開け、ペロペロの逆層岩盤がいかにもいやらしい大高巻きを強いる。 このあとは延々とトロトロにぬめった滝が続く。中を行ったり側壁を登ったりで、いい加減もう飽きたころ、ガスが立ちこめる中、再び巨大な雪渓。延々と続くトンネルは今にも落ちそうにたくさんの窓があき、どこまで続くのか見当がつかない。すでに2時半。予定ではもう下山にかかっているはずなんだけど。名取さんが信じられないような浮石だらけ、泥だらけの壁を登り、上の草付きに出る。またも嫌な草付きを延々トラバース。どうしようにも行き詰まったところで小指ほどのブッシュ3本で、ダブルの懸垂下降をする。人生最悪の懸垂下降だ。本流にもどってまた滝の千本ノックだ。ガスで視界は全くなし。薄暗くなってきた所でやっと稜線に出る。谷川は薮漕ぎが無いのが救いと言えば救いだ。 午後6時オジカ沢の頭。感無量だがこの先闇の稜線を辿り、下らなければならない。明日は皆仕事があるのだ。肩の小屋は新築中で工事に来ていた人達にお茶をいただいた。山頂はパス。暗闇の下山も道があるから気持ちは楽だ。土合へ着いたのが11時半。新記録の18.5時間行動だ。この3人だとなんでいつもこうなるのか。谷川岳山頂はとうとう一度も見られなかったが、この山との忘れられない第一印象になった。 |
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