加波山周回と古い道標巡り

2019年12月08日(日) [日帰り]

• GPS: 04:29
• 距離: 10.9km
• 登り: 779m
• 下り: 758m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:22
• 休憩: 0:26
• 合計: 4:48

距離 10.9km 登り 779m 下り 774m

9:12 スタート地点
9:14 0:00 最奥人家
9:38 0:00 車止めチェ−ンのある林道
9:42 0:00 目的の尾根入口
10:08 10:09 林道に抜ける
10:20 10:29 天狗の踊り場
11:06 11:07 林道から加波山へ
11:23 11:29 加波山
11:43 0:00 加波山神社奥宮本宮
12:30 0:00 縦走路から、林道への分岐
12:03 12:04 燕山
12:30 0:00 縦走路から、林道への分岐
12:38 0:00 林道に合流
12:58 13:06 車止めチェ−ンのある林道
13:28 0:00 池に寄り道
13:33 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県道41号線から少し入った、大曾根の交差点に加波山一丁目の石碑がある。ここを起点として燕山方面に向かう。
駐車地点は、花の入公園からの舗装道路との交差点だ。

コース状況／危険箇所等

加波山から燕山にかけては、主稜線の縦走路以外に、主稜線直下に、鉢巻状に延びる林道がある。花の入公園の奥に延びる、東飯田支線林道である。
この林道は途中にチェ−ンによる車止めがあって、違法に侵入するバイク以外の車はほとんど入ってこないので加波山の頂上近くまで静かな山歩きが楽しめる。ただ、傾斜が緩い分、林道歩きが長い。
今回、私はチェ−ンによる車止め付近から、天狗の踊り場の手前に抜けるショ−トカットル−トを偶然発見した。倒木や藪もない尾根歩きに終始する。
一枚岩を経由するル−トとは雰囲気がまるで異なり、初心者向けの好ル−トのような気がした。

写真

12/8 8:33

県道41号線から山側に少し入った大曾根の交差点に、3本の道標がある。いずれも移設されたもののようだ。

12/8 8:29

左の石碑。1804年の古い道標。
正面の加波山一丁目ははっきり読める。右側面はこれより 山頂までおよそ五十一丁と彫られているという。
（山頂付近で、二十二丁、三十四丁、四十八丁と四十九丁の道標を見つけた。）

12/8 8:31

真ん中の石碑。昭和3年11月の比較的新しい道標。
向かって右、加波山に至る。向かって左、本木を経て岩瀬に至るとある。

12/8 8:32

右の石碑。1684年の古い道標。
左面に、あまびき山の道と彫られているようだ。詳しくは

12/8 19:02

この説明書きに書かれている。

12/8 9:12

今回の出発点は、花の入公園の奥に延びる舗装路と、加波山一丁目から山に上がる道の交差点だ。
この交差点は車が停められるだけのスペ−スがあり、路上駐車して、左の上り坂から出発した。

12/8 9:15

池に向かう道に入ってすぐ右折。今は無人の人家が何軒かあり、直進すると

12/8 9:16

大きな倒木が道をふさぎ、この先の車の進入を阻んでいる。

12/8 9:19

倒木や薄い藪で、道は荒れている。1ヶ所右に道が分岐するが、直進し、

12/8 9:25

さらに、もう1ヶ所、右の沢を渡る道が分岐するが、ここも直進する。
（帰りは、この右の沢を渡る踏み跡を降りてくることになる。）

12/8 9:26

シノダケの藪に行く手を阻まれるが、長くは続かない。

12/8 9:34

車の通行止めの

12/8 9:34

チェ−ンのある、林道に着いた。

12/8 9:42

林道を少し戻る。

12/10 12:32

青い線が今回の山行で見つけた、林道間のショ−トカットル−トで尾根の北側に崖記号がある。「この地図は、国土地理院の電子地形図を使用して作成したものである。」

12/8 9:45

左から小さな沢が合流するその先の尾根がこれから辿るル−トだ。

12/8 9:51

この尾根の北側には崖記号が続くので、岩尾根かもしれないと想像していたが、その期待は間もなく打ち砕かれた。藪も倒木もない、よく歩かれたハイキングル−トのような登山道だった。

12/8 9:53

所々に境界見出標があるのも安心材料だ。

12/8 10:01

特に迷うところもなく、

12/8 10:09

東飯田支線林道の上部に躍り出た。

12/8 10:09

逆コ−スとして、この尾根を降りるときは、黄色いテ−プが目印となる。

12/8 10:12

行手に燕山方面を望みながら、林道を上がる。

12/8 10:25

天狗の踊り場に到着。

12/8 10:26

岩をくぐる。

12/8 10:27

445m峰が間近だ。

12/8 10:22

445m峰の左手奥に富士山が姿を見せていた。

12/8 10:35

加波山を目指して、林道を行く。所々で樹々の間から下界が顔を出す。

12/8 11:05

真壁の街並みだ。

12/8 11:07

林道歩きの終盤。ここの階段から、加波山頂上を目指す。

12/8 11:10

ほどなく四十八丁と

12/8 11:13

四十九丁の道標を見つけた。

12/8 11:19

頂上の一角に出ると

12/8 11:20

加波山三枝祇（さえなずみ）神社本宮拝殿がある。

12/8 11:23

頂上の加波山三枝祇（さえなずみ）神社本宮本殿。

12/8 11:23

その隣に、三等三角点加波709m。

12/8 11:43

鞍部の加波山神社奥宮・本宮。

12/8 11:45

隣の加波山三枝祇（さえなずみ）神社親宮拝殿。

12/8 11:45

神社を少し下ると、3つの道標がある。
1781年の二十二丁。従鳥居と彫られている。

12/8 11:46

1768年の三十四丁。

12/8 11:47

大塚方面の書かれた道標。

12/8 11:47

1801年の道標の左面にも、右大つかふちう、左はくろかさま、道と彫られ、

12/8 11:47

正面はこれより三十四丁と彫られている。

12/8 11:56

燕山の電波塔を通過。

12/8 11:59

東屋には、大勢のハイカ−が休んでいた。

12/8 12:01

さらに燕山の頂上近くで、土浦からの団体にも会った。総勢29名だそうだ。

12/8 12:04

燕山頂上701m。

12/8 12:07

木の間から難台山方面が見えた。

12/8 12:17

急な下り。

12/8 12:22

木の階段を下る。

12/8 12:23

手すりを針金で直した跡があった。補修お疲れ様。

12/8 12:24

ヤマツツジが数輪花をつけていた。

12/8 12:31

縦走路から林道への入口。車両の進入を阻止するためか、3本の杭がある。

12/8 12:38

粘土と深くえぐれた歩きにくい下りで、東飯田支線林道に降りる。

12/8 12:54

燕山のピーク方面を振り返りながら下る。

12/8 12:55

山火事注意の赤い横断幕。昔は多くの車が行き交ったのだろうか。

12/8 12:59

あっという間に、車止めの地点に到着。

12/8 13:11

朝見た小井戸国有林の看板。ここから沢に向かって降り、踏み跡を辿って、

12/8 13:14

沢を渡ると、

12/8 13:15

朝通った、分岐点だった。もとはここに橋が架かっていたような土台の跡があった。

12/8 13:16

朝通った地図の道。藪っぽいが、下りは速い。

12/8 13:24

途中、右へ分岐する道を辿ったら、お墓に通ずる道だった。そのまま、林の中を通って

12/8 13:29

池に出た。数台の車があって、釣りをする人がいた。
静かな農業用の池だった。

12/8 13:33

車を停めた交差路に戻り、山行を終了した。

12/8 13:46

先ほどの車止めまで、車を走らせてみた。深い轍があって、車がはまり込まないか心配だったが、何とか到着できた。
車3〜4台の駐車スペ−スがあるので、ここを起点とゴ−ルに設定すれば、50分ぐらい行程を短縮できたはずなので、今後利用してみたいと思った。

12/8 14:07

花の入公園を通過。

12/8 14:10

県道入口の池から見る、左、燕山と右、加波山。

12/8 14:16

帰路に見た左、燕山と右、加波山だ。

撮影機器：

RICOH WG-50 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 行動食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 GPS 携帯 時計 タオル カメラ

感想

山とハム

今回の山行では、他にも多くの踏み跡が分岐するのを見かけた。
新しいル−トが他に存在するのではないかとの期待が膨らむので、機会を見てさらにチャレンジしてみたいと思った。

(参考文献)加波山山頂の神社の名前は、加波山神社奥宮・本宮に置かれていた案内図を参考にした。
また、古い道標は「茨城県-近世以前の土木・産業遺産」
www.kinsei-izen.com/area_data/11_Ibaragi.html
を参考にした。