記録ID: 21399
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積雪期ピークハント/縦走
道北・利尻
チトカニウシ山
1985年12月07日(土) ~
1985年12月08日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 919m
- 下り
- 1,081m
コースタイム
12月7日上越→北尾根C1
12月8日C1→チトカニウシ山→西尾根→上越
12月8日C1→チトカニウシ山→西尾根→上越
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート】 石北線上越駅北の尾根(留辺志部川右岸尾根→チトカニウシ山→上越駅南の尾根(留辺志部川左岸尾根) 寒いチトカニウシをめざす。極北日高パーティー最後の準備山行だ。石北本線が北見峠をくぐるあたりにある国鉄上越駅はお客が乗降できない特種な駅である。あたりに人家はない。列車は駅員を降ろすための朝一番以外は停まらない。そこで朝一番の列車にお願いして降ろしてもらった。 ここから留辺志部川の右岸尾根をチトカニウシに登り、左岸尾根を降りてまたここに戻る計画だ。往年のスキーパラダイスの名を欲しいままにしたらしいチトカニウシも、今は僕たちくらいしか訪れない静かな山だ。だがニセイカウシュッペあたりから見れば、タンネの埋ずもれた谷をたたえた緩く白い三角の山容が目を引く。右岸尾根の途中で冬テンで一泊。翌朝は逆光のチトカニウシをひた登りに登る。オシラネップ川側には数メートルの巨大な雪庇。寒い大気のなかで結晶の形を保存したままの雪がさらりさらりとシールの下でつぶれる。これぞスキーパラダイスの所以だ。山頂あたりは強風にさらされ、がりんごりんに凍り付いている。このとき初めて天塩岳をみた。濃いタンネをしたがえた浮島峠につらなるおよそ無人の地帯。その背景に天塩岳のクリームのような白い雪の頂があった。この風景は100年前の北海道に近いのだろうか。 左岸尾根の下りのスキーは、評判どおりの痛快さだった。ほどよい間隔に生えた大きなタンネの森の斜面をひゃっほう言いながら滑り降りた。上越駅からは汽車に乗れないので、一つ西、8キロ先の中越駅までほとんど車の通らない国道をスキー。中越だって無人の駅だ。汽車がくるまで軽く3時間程。寒いので待合室でツエルトを張って待った。松木さんがラーメンか何かをこしらえて、みんなで食べた。何から何までのんびりした田舎の鉄道だ。 |
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